ナニワ生コン闘争「JR弁天町駅」&高槻生コン闘争「大阪広域生コン協組」での宣伝活動
不当労働行為企業と労働委員会から認定された「ナニワ生コン社」を周知するために、連帯ユニオン関生支部・大阪Bブロックは4月6日、「ナニワ生コン社の労働組合法違反(不当労働行為)を労働委員会が認定した」「ティーワイケイ高槻生コンの工場売却・解体攻撃を許さない!」などを掲げ、JR弁天町駅前と大阪広域生コン協組前で情宣活動を展開。加えて、「大阪高裁、逆転無罪判決!」「大阪にカジノはいらない!」の情宣活動を展開しました。
「ナニワ生コン社の不当労働行為糾弾!」
JR弁天町駅前の歩行者道路では、ナニワ生コン分会長が右手にマイクを握り、左手に組合旗を掲げて「ナニワ生コン社」が労働組合法に違反している不当労働行為の事実や、大阪府労働委員会から労働組合法に違反している「不当労働行為企業」に認定され、救済命令が出されたのに、その命令を履行しない態度に終始していること、大阪広域生コン協組の組合潰しが背景にあること、行政機関は「ナニワ生コン社」の違法行為を放置せずに適切な指導を行うべき、東大阪市が『不当労働行為啓発文書』を発出したこと、関生支部への権力弾圧で「無罪判決が出た」こと、検察官による組合脱退勧奨が法廷で明らかにされるという「国家的不当労働行為の実態」、「大阪にカジノはいらない、大企業の利益のために大阪の税金を使うな」などを整然と訴えました。
横断幕を掲げた歩行者道路では、関生組合員と武谷書記次長がJR弁天町駅前を行き交う会社員や市民らにビラを配布しました。
「JR弁天町駅、女性の市民らか激励があった」
JR弁天町駅前では、ナニワ生コン分会長の訴えを立ち止まって聴き入っている女性や男性の市民の姿が見られました。
関生支部・機関紙部が作成した「ナニワ生コン闘争ニュース」ビラと「大阪高裁、逆転無罪判決!」ビラ、大阪・市民交流会が作成した「大阪IR・カジノのダメすぎる2つのポイント」カラー刷りビラは、JR弁天町駅前を行き交う会社や市民らが、快く受け取ってくれました。
ビラを受け取った女性の市民から「お疲れさま!頑張ってね!」などの激励があったのが印象的でした。
午前9時ころから約1時間の行動でしたが、ナニワ生コン分会長の訴えに、JR弁天町駅前を行き交う会社員や市民らに、多いにアピールすることができました。ビラは36枚(3種類のビラ)の配布でした。引き続き、駅頭での宣伝活動を展開します。
「高槻生コン闘争『大阪広域生コン協組』前の宣伝活動」
午後からは、大阪市中央区のオフィス街に移動し、「大阪広域生コン協組」前で、関生支部潰しを狙った「ティーワイケイ高槻生コンの工場売却・解体攻撃を許さない!」として、「高槻生コン解体工事で、放射性同位元素使用機器を破壊し廃棄?」「放射線源紛失疑惑の徹底究明を!」「大阪広域生コン協組・副理事長ら、高槻市議を恫喝!」を周知する情宣活動を展開しました。
「労組潰しの工場売却・工場解体を許さない!」
「大阪広域生コン協組」が入居している新瓦町ビル前では、大原執行委員がマイクを握り、「労働組合潰しの高槻生コン売却・工場解体を許さない!」「大阪広域生コン協組・大山副理事長を糾弾する!」などを訴えました。関生組合員が組合旗を掲げ、ナニワ生コン分会長、木村執行委員、武谷書記次長がオフィス街を行き交う会社員らにビラを配布しました。
「女性会社員から激励があった」
新瓦町ビルから出てきた、大阪広域生コン協組の職員ら(2~3人)が、宣伝活動を注視する姿や宣伝活動を撮影している姿が見られました。
関生支部・機関紙部が作成した「大阪広域生コン協組副理事長・大山正芳ら、今度は高槻市議を恫喝!」ビラは、大阪広域生コン協組が入居する新瓦町ビル前を行き交う会社員らが、快く受け取ってくれました。女性の会社員がビラを受け取り「ありがとう!頑張ってくださいね!」と激励してくれたのが印象的でした。
午後1時ころから約1時間の行動でしたが、オフィス街の会社員らに多いにアピールすることができました。ビラは、11枚(3種類)の配布でした。引き続き、大阪広域生コン協組前での宣伝活動を展開します。
ナニワ生コン社に所属する関生支部の組合員2人が、2017年12月の産別ストライキに参加したことが刑事事件として逮捕・勾留されたことを理由に、ナニワ生コン社は関生支部の組合員2名を懲戒解雇しました。
「労働委員会の命令履行義務を無視するナニワ社」
ナニワ生コン社の不当な懲戒解雇に対して、関生支部は大阪府労働委員会に不当労働行為救済の申立を行った結果、大阪府労働委員会は2020年9月に、「懲戒解雇は無効。不当労働行為がなかった状態(懲戒解雇以前の状態)に戻しなさい」などの命令を出しました。
しかし、ナニワ生コン社は大阪府労働委員会の命令を履行せずに、中央労働委員会に再審査申立(不服申立)をしたのです。
大阪府労働委員会の命令を履行しないナニワ生コン社。いわゆる初審命令の履行義務を無視するナニワ生コン社を厳しく糾弾します。
「2度の不起訴処分が出された」
関生支部は、ナニワ生コン社に大阪府労働委員会の命令履行を求める宣伝活動を街頭で展開しました。
関生支部の宣伝活動に対してナニワ生コン社は「名誉棄損」などとして茨木警察署に告訴しましたが「不起訴処分」となりました。
この不起訴処分に対して、ナニワ生コン社が検察審査会に訴えたことが「不起訴不当」と判断されたことで、複数の関生支部の組合員が任意の事情聴取を受けましたが、再度、「不起訴処分」が出されました。
検察庁の事情聴取では、担当検事が「そもそも労働委員会から命令が出されているのに会社が従わないんですよね」と呆れていたのが、印象的でした。
「『全ての公道上』が、ごく一部に限定された」
ナニワ生コン社の取引先などに宣伝活動を行ったことに対して、ナニワ生コン社は、「宣伝禁止仮処分」の攻撃を仕掛けてきました。仮処分決定は「全ての公道上において宣伝活動が禁止される」という異常なものでした。
関生支部は、直ちに保全異議の申し立てを行った結果、「全ての公道上において」の範囲が、ごく一部に限定されました。引き続き、「正当な組合活動」「表現の自由」の認定を求めて、保全抗告で争います。
「ナニワ生コン闘争に勝利するまで闘う!」
関生支部とナニワ生コン分会は、継続した抗議宣伝活動を展開し、ナニワ生コン闘争に勝利するまで闘う決意です。労働者や市民のみなさんには、ご理解とご支援をお願いします。
「ティーワイケイ高槻生コン社の代表取締役として登記されている人物による労働組合潰しを許さない!」
高槻市成合にある生コン製造業、ティーワイケイ高槻生コンの代表取締役として登記されている門田盛男は、2022年の6月21日付で、ティーワイケイ高槻生コンの工場を、京南生コン社の経営者、大山正芳に売却した。
労使関係にある私たち、関生支部や高槻生コン分会には、何ら説明もせず、団体交渉も開催せず、門田盛男が独断で決定し、工場を売却したのだ。この門田盛男の行為は、関生支部潰し、いわゆる労働組合潰しが目的なのは明らかであり、断じて許すことはできない。
「大阪広域生コン協組の副理事長に工場を売却」
また、工場の売却先の京南生コン社の経営者、大山正芳は、大阪広域生コン協組の副理事長を務めており、この間の関生支部潰しに深く関わり、主導してきた人物だ。
今回のティーワイケイ高槻生コンの売却、労働組合潰しを背景で主導している大山正芳を厳しく糾弾する。
「新体制の関生支部を潰すことが目的」
大阪広域生コン協組が2018年から始めた関生支部潰し。
しかし、現在に至っても、関生支部を潰しきれなかった大阪広域生コン協組の執行部が、新体制の関生支部を潰すために、画策し、攻撃してきたものだ。
さらには、大阪広域生コン協組の関生支部潰しに側面から荷担している人物の姿もうかがえる。
「労働組合潰しを跳ね返し、勝利するまで闘う!」
関生支部と高槻生コン分会は、門田盛男の労働組合潰し、大阪広域生コン協組の副理事長、大山正芳の労働組合潰しを跳ね返し、勝利するまで闘う。
あわせて、大阪広域生コン協組の関生支部潰し、それに連携した警察・検察の権力弾圧に怯まず、すべての争議職場に勝利するまで闘う決意だ。
映画 ここから 「関西生コン事件」と私たち
この映画は「フツーの仕事がしたい」「アリ地獄天国」など労働問題を取り上げ注目を浴びている土屋トカチ監督の最新作。「関西生コン事件」の渦中にある組合員たちの姿を描いた待望のドキュメンタリー映画『ここから「関西生コン事件」と私たち』がこのほど完成。10月下旬から各地で上映運動がはじまった。10 月 23日には「関西生コン労組つぶしの弾圧を許さな い東海の会」が名古屋で、11月6日には「労働組合つぶしの大弾圧を許さない京滋実行委員会」京都で上映会。業界・警察・検察が一体となった空前の労働組合つぶしに直面した組合員と家族の物語を見つめた。(写真右は京都上映会 で挨拶する松尾聖子さん) 今後、11月13 日には護憲大会(愛媛県松山市)、同月25日は「労働組合つぶしを許さない兵庫の会」が第3回総会で、12月16日は「関西生コンを支援する会」が東京で、それぞれ上映会をひらく。
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関西生コン 作られた「反社」労組の虚像【竹信三恵子のホントの話】
デモクラシータイムスで組合員の苦悩、決意を竹信三恵子さんが詳しく紹介されています。
動画 動画閲覧できます ココをクリック
ー 公判予定 ー
5月11日 京都3事件 京都地裁 | 10:00~ |
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5月22日 フジタビラ事件 大津地裁 | 10:00~ |
関西生コン事件ニュース No.88 ココをクリック3月29日発行 関連動画 「関西生コン事件」報告集会 ココをクリック
関西生コン事件ニュース No.87 ココをクリック
関西生コン事件ニュース No.86 ココをクリック
賃金破壊――労働運動を「犯罪」にする国 竹信三恵子(著)– 2021/11/1 旬報社 1,650円(税込み) 1997年以降、賃金が下がり続けている先進国は日本だけ。 そんななか、連帯ユニオン関西地区生コン支部は、賃上げも、残業規制も、シングルマザーの経済的自立という「女性活躍」も実現した。 業界の組合つぶし、そこへヘイト集団も加わり、そして警察が弾圧に乗り出した。 なぜいま、憲法や労働組合法を無視した組合つぶしが行なわれているのか。 迫真のルポでその真実を明らかにする。
目次 :
プロローグ
第1章 「賃金が上がらない国」の底で
第2章 労働運動が「犯罪」になった日
第3章 ヘイトの次に警察が来た
第4章 労働分野の解釈改憲
第5章 経営側は何を恐れたのか
第6章 影の主役としてのメディア
第7章 労働者が国を訴えた日
エピローグ
【著者紹介】 竹信三恵子 : ジャーナリスト・和光大学名誉教授。東京生まれ。1976年東京大学文学部社会学科卒、朝日新聞社入社、経済部、シンガポール特派員、学芸部次長、編集委員兼論説委員(労働担当)、2011-2019年和光大学現代人間学部教授。著書に『ルポ雇用劣化不況』(岩波新書、日本労働ペンクラブ賞)など。貧困や雇用劣化、非正規労働者問題についての先駆的な報道活動に対し、2009年貧困ジャーナリズム大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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