全国金属機械労働組合港合同・昌一金属支部「ストライキ!」
全国金属機械労働組合港合同・昌一金属支部は11月20日、年末一時金要求をめぐる会社側との交渉が決裂したことで、組合員全員がストライキに突入しました。
「ストライキで要求を実現しよう!」
「労働者の闘いで戦争を止め、生活と権利を守ろう!23年末一時金闘争勝利!」を掲げて、昌一金属福崎工場に結集した昌一金属支部の組合員とストライキを支援する地域の労働組合が結集して、工場内集会が開催されました。
司会の昌一金属支部・大塚書記長が開会宣言。大塚書記長は、ストライキに立ち上がった組合員と結集した支援者に感謝を述べたあと「経営側は材料の高騰を理由に組合の要求に応じようとしない。賃上げもままならない現状は限界だ。本日のストライキで要求を実現しよう!」と行動提起。
「労組が団結して闘えば、要求が実現する!戦争を止められる!」
昌一金属支部・木下委員長は、昨日の東京・労働者決起集会と国際連帯集会に、港合同から7人が参加したことに触れたあと、コロナ禍の4年間で10万円も減額されたことや、この状況を何とか変えたいという思いで、執行部はストライキで闘おうと組合員に呼びかけてきたことなど、年末一時金闘争の経過を述べました。そして、第2回団体交渉で会社側と決裂し、本日のストライキ突入に挑んだことを話しました。最後に、木下委員長は「本日は、数十年来のストライキだ。現役では、初めてのストライキで不安もあったが、多くの仲間の結集を獲得して、このストライキは間違っていなかったと確信した。労働組合が団結して闘えば、要求を勝ち取れる。そして、戦争を止められる!」と訴えました。
「本日のストライキを貫徹しよう!」
連帯の挨拶では、港合同の中村委員長が、ストライキや南労会闘争では、港警察を筆頭にした権力弾圧との闘いなど、港合同の闘いを振り返り、「ストライキは勇気がいる。昌一金属支部がストライキに立ったことがうれしく感じている。このストライキは、10年、20年先を見据えたものであり、今から労働条件の向上をめざして闘うことが重要だ。労働組合が要求してそれを実現するために闘うこと、本日のストライキを貫徹しよう!」と檄をとばしました。
続いて、南大阪平和人権連帯会議・小林代表、関生支部・武谷副委員長、全港湾大阪支部・佐久原執行委員、なかまユニオン・井出窪委員長、高槻医療福祉労組・冨山さん、日教組奈良市の代表者、関西労組交流センターの赤田さんが、「昌一金属支部のストライキに共に闘う」などの挨拶がありました。
「満額回答めざして頑張る!」
大塚書記長から、昌一金属支部のストライキに、JAM日本機械工業労組、動労千葉、関西合同労組、沖縄コールセンター労組から寄せられたメッセージが紹介されました。
昌一金属支部・尾崎執行委員のリードでシュプレヒコール。「年末一時金闘争勝利!」「ストライキで闘うぞ!」などの組合員と支援者のコールが、昌一金属福崎工場に響き渡りました。
昌一金属支部の職場代表者から「最後まで頑張る!」「満額回答めざして頑張る決意が表明されました。
木下委員長の集会後の行動が提起されたあと、参加者全員で「団結ガンバロー!」を唱和して、工場内集会はお開きとなりました。
労働組合のストライキで要求を実現しよう!労働組合の団結と行動で戦争を止めよう!
関生弾圧について家族の目から描いた『ここから~「関西生コン事件」と私たち』が5月10日、2023年日隅一雄・情報流通促進賞奨励賞に選出されました。詳しくはコチラ ココをクリック
映画 ここから 「関西生コン事件」と私たち
この映画は「フツーの仕事がしたい」「アリ地獄天国」など労働問題を取り上げ注目を浴びている土屋トカチ監督の最新作。「関西生コン事件」の渦中にある組合員たちの姿を描いた待望のドキュメンタリー映画『ここから「関西生コン事件」と私たち』がこのほど完成。10月下旬から各地で上映運動がはじまった。10 月 23日には「関西生コン労組つぶしの弾圧を許さな い東海の会」が名古屋で、11月6日には「労働組合つぶしの大弾圧を許さない京滋実行委員会」京都で上映会。業界・警察・検察が一体となった空前の労働組合つぶしに直面した組合員と家族の物語を見つめた。(写真右は京都上映会 で挨拶する松尾聖子さん) 今後、11月13 日には護憲大会(愛媛県松山市)、同月25日は「労働組合つぶしを許さない兵庫の会」が第3回総会で、12月16日は「関西生コンを支援する会」が東京で、それぞれ上映会をひらく。
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ー 公判予定 ー
12月14日 京都3事件 京都地裁 |
10:00~ |
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検証•関西生コン事件❷
産業別労組の団体行動の正当性
A5判、 143ページ、 定価1000円+税、 旬報社刊
『検証•関西生コン事件』第2巻が発刊された。
巻頭には吉田美喜夫・立命館大学名誉教授の論稿「労使関係像と労働法理」。企業内労使関係に適合した従来の労働法理の限界を指摘しつつ、多様な働き方を基盤にした団結が求められていることをふまえた労使関係像と労働法理の必要性を検討する。
第1部には、大阪ストライキ事件の鑑定意見書と判例研究を収録。
第2部には、加茂生コン事件大阪高裁判決の判例研究を収録。
和歌山事件、大阪スト事件、加茂生コン事件。無罪と有罪の判断は、なぜ、どこで分かれたのか、この1冊で問題点がわかる。
[ 目次 ]
刊行にあたって—6年目の転機、 無罪判決2件 が確定 (小谷野毅)
序・労使関係像の転換と労働法理 (吉田美喜夫)
第1部 大阪ストライキ事件
・関西生コン大阪ストライキ2次事件・控訴審判決について (古川陽二)
・関西生コン大阪2次事件・鑑定意見書 (古川陽二)
・「直接労使関係に立つ者」論と団体行動の刑事免責 (榊原嘉明)
第2部加茂生コン事件
・労働法理を踏まえれば無罪 (吉田美喜夫)
・労働組合活動に対する強要末遂罪の適用の可否 (松宮孝明)
割引価格あり。
お問い合わせは sien.kansai@gmail.comまで