「ストライキは犯罪なのか?関西地区生コン支部に対する権力弾圧の実態と問題点」をテーマに、院内報告集会が、12月14日衆議院第2議員会館第8会議室で開催されました。

集会は、全日建中央本部 保坂正巳副執行委員長の開会の挨拶から始まり、全日建 小谷野毅書記長から、「関西の生コン業者団体による組合攻撃と権力弾圧」が詳細に報告され、「不当な弾圧に屈せず今後も運動を展開する」と方針が提起されました。

警察・検察・裁判所は、暴力団と労働組合の区別をしない  永嶋靖久弁護士

続いて、担当弁護団より永嶋靖久弁護士から「権力弾圧の実態と問題点」として、「関生支部の運動の歴史のなかで、この弾圧の意味、何に対して攻撃がかけられているのかということを理解する必要がある。また、警察・検察・裁判所は、暴力団と労働組合の区別をしない」と今回の弾圧の本質と司法の歪みを問題提起されました。

次に、不当逮捕された関西地区生コン支部 七牟礼時夫副執行委員長からは、「あたりまえの組合活動をして逮捕・勾留されたことを決して許してはいけない。まだ不当に勾留されている仲間を早期奪還する闘いを展開する。権力弾圧に怯むことなく、これからもあたりまえの組合活動をおこなっていく」と決意が表明され、来年の2月1日に予定されている第1回公判の支援要請がされました。

警察や司法が相当おかしくなっている 福島瑞穂参議院議員

連帯の挨拶では、福島瑞穂参議院議員が、「弾圧の一つひとつの話しが凄まじすぎる。警察や司法が相当おかしくなっている。沖縄では、辺野古に土砂が搬入されていることに怒りを感じる。今まで地域運動や社会運動をしてきたことが弾圧につながっているのか。おかしい。今後この弾圧がどうすれば止まるのか。どうすればもっと共有できるのか。国会でも議論していきたい」と心強い発言をいただきました。

労働弁護団元会長の宮里邦雄弁護士は、「労働組合が会社に対して要求を求めたり、抗議行動をしたり、賃金引き上げの要求をおこなうのは、労働組合としてあたりまえの権利である」と憲法で保証されている労働組合の権利を述べられました。

コンプライアンスによる行為が、組織犯罪に

平和フォーラムの藤本代表は、「人権侵害に怒りを持っている」と憤慨され、秘密保護法対策弁護団共同代表 海渡雄一氏は、「コンプライアンスによる行為が、組織犯罪として扱われている」と異常さを指摘された。

全港湾 真島執行委員長からは、「産別労組として、連帯労組と同じで共に最後まで闘う」と発言があり、全国一般 平賀氏からは、「勝利するまで共に頑張りましょう」と共闘の力強い決意が表明されました。

閉会の挨拶では、全日建中央本部 菊池進執行委員長から、「この不当弾圧をはね返し、勝利するまで闘う。弾圧渦中であっても、沖縄の問題を含め、今までの運動を継続して展開する」と決意表明と運動方針が提起され閉会となりました。
本集会は、定員60人のところに、70人以上が参加した。10数人が会議室に入れないほど盛況でした。

関生支部への大弾圧は何の始まりか?
日時:12月21日 18:30~20:30
場所:学働館・関生4Fホール
◆講演
永嶋 靖久さん(弁護士)
山城 博治さん(沖縄平和運動センター議長)

主催:労働組合つぶしの大弾圧を許さない実行委員会
お問い合わせ先:06-6575-3131(全港湾大阪支部)

「労働組合つぶしの大弾圧を許さない実行委員会」への賛同の呼びかけ
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