中央コンクリート・浪速建資産業闘争勝利!決起集会デモ

「中央コンクリート社の不当労働行為糾弾!浪速建資産業社は労働委員会救済命令を履行しろ!」を掲げた、「中央コンクリート・浪速建資産業闘争勝利!集会デモ」(主催、関生支部・大阪Bブロック)が12月2日、大阪市東淀川区・菅原東公園で開催され、50人の闘う労働者が結集しました。

「弾圧・労組潰しを粉砕し、勝利するまで闘う!」

関生支部・西山執行委員の司会で集会はスタート。西山執行委員は「中央コンクリート社、浪速建資産業社の不当労働行為を糾弾し、闘争勝利をめざした集会デモを闘おう!」と開会宣言。
関生支部・七牟禮副委員長が主催者挨拶。七牟禮副委員長は、集会に結集した仲間に感謝を述べ、日頃の関生支部弾圧への支援にお礼を述べたあと「和歌山広域事件の控訴審で逆転無罪反判決を勝ち取ったのは、仲間の皆さんの支援行動のおかげだ。この無罪判決を活用した行動を展開している。他方で、加茂生コン事件上告審では、高裁差し戻しという反動的な判断が出された。また、大津地裁は湯川委員長に実刑4年の不当な判決を出している。ナニワ生コングループの再審査調査で、ナニワ社は『反社とは団交しない』などと言っているが、労働委員会の救済命令を履行しないナニワ社、どちらが反社なのか。弾圧・労組潰しを粉砕し、勝利するまで闘う!引き続きの支援を願う」と挨拶しました。

「すべての人権侵害がなくなるまで闘う!」

西山執行委員から闘争報告。西山執行委員は、中央コンクリート闘争、浪速建資産業闘争の組合員の解雇など経緯を話し、この間の現場闘争を報告、そして、今後の闘争方針を示しました。最後に「本日の集会デモの開催を警察が、経営側に伝えたようである。そのことから、大阪広域生コン協組と結託した会社が今日は休業している。大阪広域生コン協組の労組潰しをはね返し、争議完全勝利をめざして闘う」と決意を表明しました。
ナニワ生コン分会長の決意表明。ナニワ生コン分会長は、結集した仲間に日頃の支援行動に感謝を述べたあと、「ナニワ社から紹介解雇されて6年が経った。労働委員会から解雇がなかった状態に戻せと命令が出されてから3年が経ったが、ナニワ社は現在も命令を履行しない態度を続けている。また、ナニワ社は関生支部の正当な労組活動である情宣行動に対して、名誉毀損の刑事告発や宣伝禁止の仮処分など行っているが、私たちをこれをはね返している。人権侵害を続けるナニワ社を許すことはできない。すべての人権侵害がなくなるまで闘う!」と決意表明。

「関生支部と共に闘う決意が表明された!」

集会に駆けつけた仲間からの連帯挨拶。大阪全労協・ケアワーカーズユニオンの但馬さんは「労働委員会闘争で、会社側のスラップ訴訟を不当労働行為と認定させた」。
なかまユニオンの井手窪委員長は「阪急交通闘争では、会社側から労働委員会で和解の打診があった。11月28日のおおさかユニオンネットワーク統一行動の成果だ」。
関西労組交流センターの吉谷さんは「21年3月に懲戒解雇されたが、2年7ヶ月の闘争で最高裁で解雇無効を勝ち取り、この11月から現職復帰を果たした。今後は、除名撤回の新たな闘いに挑む」。
連帯ユニオン・ゼネラル支部の杉原さんは「都道府県労働委員会の救済命令を履行したうえで、中央労働委員会に再審査申し立てするのが義務だ。先輩たちが闘ってきた労働委員会制度を引き継ぎ、救済命令を形骸化させない闘いをつくろう」。
など、それぞれの現場闘争の報告と関生支部と共に闘う決意が表明されました。

「関生支部は、勝利するまで闘い続ける!」

関生支部・木村副委員長が集会のまとめ。木村副委員長は、結集した仲間に大阪広域生コン協組の関生潰し、それと連携した権力弾圧が開始されてからの支援行動に感謝を述べたあと「関生支部は、勝利するまで闘い続ける。引き続きの支援を願う」と勝利するまで闘う決意を述べました。続いて、木村副委員長がリードする「団結ガンバロー!」を参加者全員が唱和して、デモ行進に挑みました。

「ナニワ生コングループの管理職が警察から警告された!」

集会の様子をビデオカメラで撮影するナニワ生コングループのY管理職の姿が見られました。当初Y氏は、公園から少し離れたところから撮影していたのですが、ナニワ社トップの指示なのか?本人が調子に乗ったのか?公園内に入り撮影してきました。
これに対して、デモ行進の準備で待機していた複数の警察官が、Y管理職に「撮影するのをやめなさい!立ち去りなさい!」などと警告されていました。警察官から警告されたY管理職が、顔色を変えて(泣きそうな様子?)あわてて立ち去った姿が印象的でした。

「ミキサー・ドライバーがデモ隊を激励!」

デモ行進は、菅原東公園を出発し、生コン関連企業3社をグルッと周り、菅原北公園までのコースです。
旗や幟がはためき、太鼓のリズムと女性の仲間の元気いいデモコールに東淀川区菅原周辺の市民らから注目を浴びました。大型商業施設の前を通行するミキサー・ドライバーからデモ隊に手を振る激励がありました。沿道では、小さな子どもさんが、太鼓のリズムに合わせて踊っている姿が見られました。
解散地点の菅原北公園では、関生支部・洋一副委員長がリードする「全争議勝利をめざして、団結してガンバロー!」を参加者全員が唱和して、デモ行進はお開きになりました。
土曜日の午前中という時間に、おおさかユニオンネットワーク、関西労組交流センター、関生支部の多くの仲間の結集に感謝します。
関生支部は、大阪広域協組の関生支部潰し、権力弾圧粉砕、すべての争議解決をめざして闘います。引き続きのご支援をお願いします。

関生弾圧について家族の目から描いた『ここから~「関西生コン事件」と私たち』が5月10日、2023年日隅一雄・情報流通促進賞奨励賞に選出されました。詳しくはコチラ ココをクリック

映画 ここから 「関西生コン事件」と私たち
この映画は「フツーの仕事がしたい」「アリ地獄天国」など労働問題を取り上げ注目を浴びている土屋トカチ監督の最新作。「関西生コン事件」の渦中にある組合員たちの姿を描いた待望のドキュメンタリー映画『ここから「関西生コン事件」と私たち』がこのほど完成。10月下旬から各地で上映運動がはじまった。10 月 23日には「関西生コン労組つぶしの弾圧を許さな い東海の会」が名古屋で、11月6日には「労働組合つぶしの大弾圧を許さない京滋実行委員会」京都で上映会。業界・警察・検察が一体となった空前の労働組合つぶしに直面した組合員と家族の物語を見つめた。(写真右は京都上映会 で挨拶する松尾聖子さん) 今後、11月13 日には護憲大会(愛媛県松山市)、同月25日は「労働組合つぶしを許さない兵庫の会」が第3回総会で、12月16日は「関西生コンを支援する会」が東京で、それぞれ上映会をひらく。
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関西生コン 作られた「反社」労組の虚像【竹信三恵子のホントの話】
デモクラシータイムスで組合員の苦悩、決意を竹信三恵子さんが詳しく紹介されています。
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2021年12月9日「大阪市・契約管材局と労働組合の協議」
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待望の新刊
検証•関西生コン事件❷
産業別労組の団体行動の正当性

A5判、 143ページ、 定価1000円+税、 旬報社刊
『検証•関西生コン事件』第2巻が発刊された。
巻頭には吉田美喜夫・立命館大学名誉教授の論稿「労使関係像と労働法理」。企業内労使関係に適合した従来の労働法理の限界を指摘しつつ、多様な働き方を基盤にした団結が求められていることをふまえた労使関係像と労働法理の必要性を検討する。
第1部には、大阪ストライキ事件の鑑定意見書と判例研究を収録。
第2部には、加茂生コン事件大阪高裁判決の判例研究を収録。
和歌山事件、大阪スト事件、加茂生コン事件。無罪と有罪の判断は、なぜ、どこで分かれたのか、この1冊で問題点がわかる。

[ 目次 ]
刊行にあたって—6年目の転機、 無罪判決2件 が確定 (小谷野毅)
序・労使関係像の転換と労働法理 (吉田美喜夫)
第1部 大阪ストライキ事件
・関西生コン大阪ストライキ2次事件・控訴審判決について (古川陽二)
・関西生コン大阪2次事件・鑑定意見書 (古川陽二)
・「直接労使関係に立つ者」論と団体行動の刑事免責 (榊原嘉明)
第2部加茂生コン事件
・労働法理を踏まえれば無罪 (吉田美喜夫)
・労働組合活動に対する強要末遂罪の適用の可否 (松宮孝明)

割引価格あり。

お問い合わせは sien.kansai@gmail.comまで