港合同・昌一金属闘争、大阪市内4ヵ所の宣伝活動

那須電機鉄工株式会社(本社、東京・新宿)の「団交拒否の不当労働行為糾弾!」「労働組合員への選別解雇、労働組合潰しを許さない!」を掲げた港合同・昌一金属闘争が4月18日、港合同・昌一金属支部、全港湾・大阪支部、関生支部の3労組で大阪市内の4ヵ所で抗議宣伝行動を展開しました。

「那須電機鉄工社の労組潰しを許さない!」

那須電機鉄工大阪工場(大阪市西淀川区中島)の社前に、港合同・昌一金属支部、全港湾・大阪支部、関生支部の3労組が結集し、昌一金属株式会社の民事再生を利用した那須電機鉄工社の労働組合潰し、不当労働行為糾弾の抗議行動を展開しました。
昌一金属支部・木下委員長の訴えで、抗議行動はスタート。続いて、全港湾大阪支部の吉馴書記長、横山書記次長、関生支部のナニワ生コン分会長、武谷副委員長が那須電機鉄工社の不当労働行為を糾弾し、「昌一金属闘争に勝利するまで共に闘う!」「那須電機鉄工大阪工場で働くの仲間も声をあげて欲しい!」などと訴えました。全港湾大阪支部の横山書記次長がリードするシュプレヒコールが大阪工場に響き渡りました。木下委員長が「大阪工場で働く労働者に共に声をあげよう!」と訴えたあと、再度のシュプレヒコールで大阪工場の抗議行動は終了しました。

「三井住友銀行前の宣伝活動」

続いて、中央区北浜に移動し、三井住友銀行大阪本店前で宣伝活動を展開しました。昌一金属支部・木下委員長、副委員長、関生支部・武谷副委員長が交替でマイクを握り、オフィス街を行き交う会社員らに訴えました。
関西労組交流センターの仲間4人がビラを配布。オフィス街を行き交う女性や男性の会社員から「がんばって下さい!」などの激励があったのが印象的でした。

「MBS『映像24』観ました。関生に興味があります」

午後からは、福島区吉野にある那須電機鉄工関西事業所で宣伝活動。昌一金属支部・木下委員長、副委員長、関生支部・武谷副委員長、大原執行委員が交替でマイクを握り、阪神野田駅周辺を行き交う市民らに訴えかけました。関西労組交流センターの仲間がビラを配布。ビラを受け取った市民からは「がんばれ!」「しっかりな!」などの激励がありました。ビラを受け取った女性の市民が「映像24を観ました。関西生コンに興味があるんです!」と言っていたのが印象的でした。

「巴コーポレーション前での宣伝活動」

続いて、北区天満に移動し、那須電機鉄工社の株主である巴コーポレーション前で宣伝活動を展開。昌一金属支部・木下委員長、関生支部・大原執行委員、武谷副委員長が交替でマイクを握り、京阪・天満駅周辺を行き交う市民や会社員に訴えました。ゼネラルユニオンの女性の仲間が駆けつけくれて、飛び入り参加してくれたのが印象的でした。
大阪市内の4ヵ所で各1時間づつの宣伝活動は、沿道を行き交う市民や会社員らに注目を浴びた行動になりました。ビラは、4ヵ所で202枚の配布でした。引き続き、大阪市内での宣伝活動を展開します。

※昌一金属闘争とは
昌一金属株式会社(大阪市港区)の民事再生事件において、スポンサーとして名乗りを上げ、裁判所の選定を受けた「那須電機鉄工株式会社」は、東京・新宿に本社を置き、大阪市西淀川区中島に大阪工場を持つ企業。
「民事再生を利用した労働組合潰し」
那須電機鉄工社は、民事再生を利用して、昌一金属福崎工場の土地・建物と事業のみを買収して、工場で働く労働者は子会社の「那須電機商事」に引き継がせ、福崎工場に出向という形をとって、労働条件の大幅な切り下げを行ってきた。
那須電機鉄工社は、当初から労働組合を敵視し、組合役員に「(那須電機では)組合活動はできませんよ」と言い、組合役員を狙い撃ちする大幅な賃金の減額提示、それでも雇用継続を希望すると、最後は面談のリストから組合役員のみを排除するという、選別解雇を行ってきた。これは国鉄分割・民営化で行われた、当時の国鉄組合を潰すめに一旦全員解雇、選別再雇用した手法とまったく同じであり、憲法・労働組合法に違反する不当労働行為そのものだ。
「団交拒否の不当労働行為企業を放置できない」
さらに那須電機鉄工社は、組合からの団体交渉申し入れに対して、「正式な事業譲渡契約を受けていないので、当社では応じられない」と団交拒否してきた。すでに裁判所の選定を受け、雇用継続のための面談を行い、5月1日事業譲渡に向けて那須電機鉄工社から昌一金属社への人員派遣も行われているにも関わらず、まったくおかしな主張だ。
那須電機鉄工社は、面談リストから組合役員を排除して「雇用を断った」ことは認めている。これは意図的に組合役員を排除して組合を潰そうとする行為であり、労働組合として那須電機鉄工社のような悪質な不当労働行為企業を放置することはできない。
那須電機鉄工社(那須電機商事)は、組合潰しの選別解雇・団交拒否を謝罪し撤回せよ!労働組合(港合同・昌一金属支部)と真摯に話し合い、組合役員を全員雇用せよ!雇用を人質にした大幅な労働条件の切り下げをやめろ!
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関西生コン 作られた「反社」労組の虚像【竹信三恵子のホントの話】
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