港合同・昌一金属闘争 那須電機鉄工社は団交に応じろ! 大阪市内3ヵ所の宣伝活動
那須電機鉄工株式会社(本社、東京・新宿)の「団交拒否の不当労働行為糾弾!」「労働組合員への選別解雇、労働組合潰しを許さない!」を掲げた港合同・昌一金属闘争が4月30日、港合同・昌一金属支部、全港湾・大阪支部、関生支部の3労組と関西労組交流センターの仲間で大阪市内の3ヵ所で抗議宣伝行動を展開しました。
「三井住友銀行は適切な指導を行え!
中央区北浜にある、那須電機鉄工社の株主・三井住友銀行大阪本店前で宣伝活動を展開しました。
昌一金属支部・副委員長と関生支部・武谷副委員長が交替でマイクを握り、オフィス街を行き交う会社員らに「労働組合潰しを続ける、那須電機鉄工社の経営陣に対して、三井住友銀行は株主の責任において適切な指導と改善を求める」などを訴えました。関西労組交流センターの仲間7人が、三井住友銀行大阪本店前を行き交う会社員らにビラを配布しました。
「那須電機鉄工社関西営業部前、多くの市民から激励がった!」
午後からは、福島区吉野に移動し、那須電機鉄工社関西営業部が入居するビルの前で宣伝活動を展開。昌一金属支部・副委員長と関生支部・武谷副委員長が交替でマイクを握り、阪神野田駅周辺を行き交う市民らに、那須電機鉄工社の労働組合潰し、組合役員の選別解雇糾弾、団交拒否などを訴えました。関西労組交流センターの仲間5人が沿道を行き交う市民らにビラを配布しました。
ビラを受け取った市民らから「がんばってね!」「しっかりね!」などの激励があったのが印象的でした。
「背景資本の巴コーポレーションへ」
続いて、北区天満に移動し、那須電機鉄工社の株主・巴コーポレーション前で宣伝活動を展開しました。昌一金属支部・副委員長と関生支部・武谷副委員長が交替でマイクを握り、オフィス街を行き交う会社員らに「労働組合潰しを続ける、那須電機鉄工社の経営陣に、株主の責任において適切な指導と改善を求める」などを訴えました。
関西労組交流センターの仲間4人がビラを配布。オフィス街を行き交う女性や男性の会社員からの激励があったのが印象的でした。
ビラは、3ヵ所で172枚の配布でした。引き続き街頭宣伝活動を展開します。
昌一金属株式会社(大阪市港区)の民事再生事件において、スポンサーとして名乗りを上げ、裁判所の選定を受けた「那須電機鉄工株式会社」は、東京・新宿に本社を置き、大阪市西淀川区中島に大阪工場を持つ企業。
「民事再生を利用した労働組合潰し」
那須電機鉄工社は、民事再生を利用して、昌一金属福崎工場の土地・建物と事業のみを買収して、工場で働く労働者は子会社の「那須電機商事」に引き継がせ、福崎工場に出向という形をとって、労働条件の大幅な切り下げを行ってきた。
那須電機鉄工社は、当初から労働組合を敵視し、組合役員に「(那須電機では)組合活動はできませんよ」と言い、組合役員を狙い撃ちする大幅な賃金の減額提示、それでも雇用継続を希望すると、最後は面談のリストから組合役員のみを排除するという、選別解雇を行ってきた。これは国鉄分割・民営化で行われた、当時の国鉄組合を潰すめに一旦全員解雇、選別再雇用した手法とまったく同じであり、憲法・労働組合法に違反する不当労働行為そのものだ。
「団交拒否の不当労働行為企業を放置できない」
さらに那須電機鉄工社は、組合からの団体交渉申し入れに対して、「正式な事業譲渡契約を受けていないので、当社では応じられない」と団交拒否してきた。すでに裁判所の選定を受け、雇用継続のための面談を行い、5月1日事業譲渡に向けて那須電機鉄工社から昌一金属社への人員派遣も行われているにも関わらず、まったくおかしな主張だ。
那須電機鉄工社は、面談リストから組合役員を排除して「雇用を断った」ことは認めている。これは意図的に組合役員を排除して組合を潰そうとする行為であり、労働組合として那須電機鉄工社のような悪質な不当労働行為企業を放置することはできない。
那須電機鉄工社(那須電機商事)は、組合潰しの選別解雇・団交拒否を謝罪し撤回せよ!労働組合(港合同・昌一金属支部)と真摯に話し合い、組合役員を全員雇用せよ!雇用を人質にした大幅な労働条件の切り下げをやめろ!
ドキュメンタリー番組の前に放送されたMBSラジオ「関西生コン事件とは何か」がネットで聞けるようになりました。
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関生弾圧について家族の目から描いた『ここから~「関西生コン事件」と私たち』が5月10日、2023年日隅一雄・情報流通促進賞奨励賞に選出されました。詳しくはコチラ ココをクリック
映画 ここから 「関西生コン事件」と私たち
この映画は「フツーの仕事がしたい」「アリ地獄天国」など労働問題を取り上げ注目を浴びている土屋トカチ監督の最新作。「関西生コン事件」の渦中にある組合員たちの姿を描いた待望のドキュメンタリー映画『ここから「関西生コン事件」と私たち』がこのほど完成。業界・警察・検察が一体となった空前の労働組合潰しに直面した組合員と家族の物語を見つめた。(左写真は松尾聖子さん)いまも各地で上映会がひらかれている。
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