第2次安倍政権と管政権は「警察政権」

戦後例のない「警察政権」だった第2次安倍政権と管政権。各省庁を差配する事務担当の官房副長官は元警察官僚が占め、幹部官僚人事を仕切る内閣人事局の局長も兼務していました。国家安全保障局長にも、警察官僚が起用されています。いずれも、警察組織のうち警備公安部門の要職を歴任した人物です。

「安倍政権が警察に強力な武器を与えた」

公安警察は戦後、「反共産主義」を存在意義として大きく膨らみました。警察内部でも公安部門はエリートでしたが、1990年代の冷戦崩壊で国内の新左翼も衰退し、オウム真理教事件でも失態が続いたことから、人員が減らされてきたのです。
2001年に起きた9.11アメリカ同時多発テロを公安警察は「国際テロ対策」、「安全保障」を新たな存在意義として見いだし、警察庁警備局と警視庁公安部の外事部門が拡充されました。さらに、政治権力中枢に急接近して密接な関係を築いたのが、第2次安倍政権だったのです。安倍政権は、特定秘密保護法や共謀罪など、警察に強力な武器を与える「治安法」を次々と成立させました。

「外事部門を内外に示すための大川原化工機事件」

2020年の大川原化工機事件では、軍事転用が可能な噴霧乾燥機を無許可で輸出したとして、社長ら3人が外為法違反などの疑いで警視庁公安部に逮捕されました。初公判直前に検察が起訴を取り消すという異例の経過をたどりましたが、無理筋の立件は、外事部門の存在感を内外に誇示する思惑があったのは間違いありません。国家安全保障局に経済班が新設され「経済安保」が謳われていたことも背景にあります。

「結局、関生のことが嫌いということですよ」

今年3月31に放映された「映像’24『「労組と弾圧~関西生コン事件を考える』」では、MBSのインタビューに、大阪府警警備部長、警察庁警備局長、警視総監を歴任した元警察官僚の池田氏が、「一般論として、後悔はないと思う。十分に警鐘を鳴らした。無罪になったとしても決して無駄なことではなかったと。この事件を世に問うたということが非常に大きかったと思っているのでは。今回の事件はどちらかというと組織暴力に近いという判断をしているんだ思う。思想性によってこういうことをやったというよりも、組織暴力という力を背景に行った犯罪だとそういう認識をしているんじゃないかと、そういうことに藉口した利益行為だと見たのではないか、クレームを付けて何かの利益を得ようと」などと答えています。
また、関西生コン事件に携わり判決を出した大阪高裁の裁判官は、個別事件については答えられないとしながらも、「結局、関生のことが嫌いということですよ」とインタビューに答えています。
この元警察官僚と裁判官の発言に見られるように、関西生コン事件は、政財界の意向を受けた警察が大企業と政権の利益を守るために、産業別労働組合の関生支部を潰す、もしくは弱体化することが狙いだったのが明らかになりました。

「警察は強大な暴力装置」

警察は軍事組織と同様、強大な「暴力装置」なのです。戦後日本は、民間人を主とする公安委員会を設け、政治が警察に直接介入したり、逆に警察が政治に干渉したりするのを排除する仕組みを整えましたが、この建前すらなくなったかのような、政治と警察の危うい密月関係が続いています。
1面・第三回中央委員会
昨今就労で参加できない仲間も、参加した中、執行部の生の声をほとんどの仲間が聞けたので良かったと思いました。

2面・労働者の祭典メーデー
私も中之島剣先ひろばと、出屋敷の方に参加しましたが、全体を見渡す限り、年齢層が高く感じられ、若年層の参加率が上がるように一工夫が必要だと思いました。

3面・4・28梅田反戦デモ
8・6ヒロシマ反戦運動で拘留されている仲間を奪還するのは勿論のことですが、晶一金属の仲間である執行部に対する選別解雇・撤回闘争も引き続き支援して今後も引き続き勝利するまで、闘い続けましょう

5面・厚生労働省の労働基準法の大改悪に警戒せよ!
労使自治の尊重とありますが、労働法制の規制緩和を行い、新自由主義を加速させることなので、運動により現行法制を堅持しなければならないと強く感じました

7.13反弾圧シンポジウム
ストライキを背景にした要求は恐喝?!
連帯ユニオン関生支部・湯川委員長への懲役10年求刑を許すな!!

日 時:2024年7月13日(土)13:00~
場 所:エルおおさか南館5Fホール
◆パネルディスカッション
パネラー
  吉田 美喜夫 (立命館大学名誉教授)
  竹信 三恵子 (ジャーナリスト)
  望月 衣塑子 (東京新聞記者)
  大石 あきこ (れいわ新選組衆議院議員)
  木村  真  (豊中市議会議員)
  久堀  文  (弁護士)
  片田 真志  (弁護士)
  渋谷 有可  (弁護士)
  小林 勝彦  (全港湾大阪支部・執行委員長)
コーディネーター
  細野 直也  (関西地区生コン支部・書記長)
主 催:全日本建設運輸連帯労働組合関西地区生コン支部
共 催:労働組合つぶしの大弾圧を許さない実行委員会・大阪
    労働組合つぶしの大弾圧を許さない京滋実行委員会
    労働組合つぶしを許さない兵庫の会
お問合せ:連帯ユニオン 06-6583-5549 ビラPDFココをクリック 
ヒューライツ大阪HP
国連ビジネスと人権作業部会による訪日調査報告書が示した課題(その3)-労働の権利
国連「ビジネスと人権」に関する作業部会(以下、作業部会)が5月28日に国連のウェブサイトに公表した訪日調査報告書の内容を紹介するシリーズ「その3」では、「テーマ別懸念事項」でとりあげられた「労働の権利」として3つの課題に関して焦点をあてます。詳しくはココをクリック
MBS(毎日放送)映像’24「労組と弾圧」がギャラクシー賞奨励賞を受賞しました。
5月31日、受賞式のようす ココをクリック
【MBSラジオがネットで聞けるようになりました】
ドキュメンタリー番組の前に放送されたMBSラジオ「関西生コン事件とは何か」がネットで聞けるようになりました。
以下のところから聞くことができます。
▼Spotify ココをクリック
▼Apple ココをクリック
▼Amazon ココをクリック

関生弾圧について家族の目から描いた『ここから~「関西生コン事件」と私たち』が5月10日、2023年日隅一雄・情報流通促進賞奨励賞に選出されました。詳しくはコチラ ココをクリック

第26回ソウル人権映画祭で上映されました。 ココをクリック
6月13日から開催される、第26回ソウル人権映画祭(ソウルマロニエ公園一帯)。
14日(金)に『ここから「関西生コン事件」とわたしたち』が上映されます。英語・韓国語・字幕、韓国手話付き。全22作品を上映。

映画 ここから 「関西生コン事件」と私たち
この映画は「フツーの仕事がしたい」「アリ地獄天国」など労働問題を取り上げ注目を浴びている土屋トカチ監督の最新作。「関西生コン事件」の渦中にある組合員たちの姿を描いた待望のドキュメンタリー映画『ここから「関西生コン事件」と私たち』がこのほど完成。業界・警察・検察が一体となった空前の労働組合潰しに直面した組合員と家族の物語を見つめた。(左写真は松尾聖子さん)いまも各地で上映会がひらかれている。
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関西生コン 作られた「反社」労組の虚像【竹信三恵子のホントの話】
デモクラシータイムスで組合員の苦悩、決意を竹信三恵子さんが詳しく紹介されています。
動画 動画閲覧できます ココをクリック

ー 公判予定 ー

6月はありません  

 

関西生コン事件ニュース 101(東京新聞「こちら情報部」) ココをクリック
東京新聞「こちら情報部」

保育園に入れるための就労証明が犯罪? 労組は反社? 逆転無罪が相次ぐ「関西生コン事件」が示す民主主義の危機 ココをクリック

関連動画 「関西生コン事件」報告集会 ココをクリック