関生支部の産業別労働運動⑭
「大阪兵庫生コン経営者会の設立」
1995年4月22日、同年1月17日の阪神大震災を乗り越えて、大阪広域協組の発足会が、関連業界、労組代表ら約1200名が出席して開催されました。
同年5月21日、大阪兵庫工業組合と生コン産業政策協議会との交渉の結果、構造改善事業の推進を目的として、労働側との交渉窓口として「大阪兵庫生コン経営者会」を設立することを確認しました。
これによって、大阪地区では、生コン経営者全体と労働組合との集団交渉の基盤が確立しました。
1996年6月、第三次構造改善事業推進のテーマである輸送の協業化・共同化の受け皿として、「近畿生コンクリート貨物輸送事業協同」の設立が承認されました。
1997年11月、大阪兵庫生コン経営者会が労組法上の使用者であることを関西5労働組合(全港湾、連合産労、関生支部、建交労、UIゼンセン)との間で確認しました。
1999年4月、労働組合は大阪兵庫生コン経営者会と「共同雇用保障」を締結しました。
2000年8月20日、大阪コンクリート圧送労働組合が結成されました。
2001年3月29日、生コン、バラセメント、圧送の労働組合が大阪兵庫で無期限ストを行いました。
関生支部は、圧送業者、バラセメント輸送業者で勤務する労働者の労働組合の活動を支援するようになったのです。
「中小企業による中小企業のための協同組合化運動」
2008年10月19日の関生支部第44回定期大会で、2008年の闘争成果が次のとおり報告されました。❶日々雇用の労働者の賃金引き上げとトランスポートやベストライナー等、正社員化への人員補充闘争の前進。❷女性専用トイレ、生理休暇、セクハラ防止等女性部の応援。❸NOX、燃料高騰、賃上げ等のコストアップ対策として運賃引き上げの協定化。❹侵害反対闘争(ワシンレミコン、斉藤建材・バニッシュ等)。❺中小企業による中小企業のための協同組合化運動として、50社以上による阪神地区生コン協同組合の結成。❻大阪広域生コン協組の民主化での一定の成果。❼シャープやパナソニックの大きな重要地で、協同組合と近畿生コン輸送協との集団的な契約を締結し、5万円まで運賃を上げることに成功。❽反戦・平和闘争。
「産業別ストライキで獲得した成果」
2010年7月、関生支部など3つの労働組合で構成する生コン産業政策協議会は、大阪広域生コン協組、大阪兵庫生コン経営者会、阪神地区生コン協組、近畿バラセメント協組に対してストライキを通告しました。また、関生支部と近畿コンクリート圧送労働組合は近畿圧送経営者会に対しストライキを通告しました。
このストライキにより、2010年9月24日、大手ゼネコンが生コン価格の値上げを受け入れました。残る課題は、生コン価格の値上げによって確保した財源で、セメント輸送・生コン輸送の運賃の運賃値上げと労働者の大幅賃上げの実現でした。
長期間にわたったストライキは、「生コン労働組合のストライキによって、生コンクリートが納入されず、大規模な工事現場がストップする」などが、新聞やテレビニュースで報道され、社会現象を引き起こしました。
同年11月17日、関生支部など3つの労働組合と大阪兵庫生コン経営者会とが合意しました。合意した内容は、❶セメントの価格交渉窓口を個別企業から協同組合とした。❷生コン価格が立方メートルあたり2500円アップ。❸バラセメント運賃、トンあたり500円アップ。ミキサー車運賃は立方メートルあたり170円アップ。❹構造改善事業推進の生コン工場の集約・廃棄に際して、26工場の集約により失職した労働者の雇用保障の約束。❺集約により失われた出入り業者の既得権を協同組合の責任で保障する約束。❻関西宇部などの労使紛争は、協同組合の責任で解決すること。
国連ビジネスと人権作業部会による訪日調査報告書が示した課題(その3)-労働の権利
国連「ビジネスと人権」に関する作業部会(以下、作業部会)が5月28日に国連のウェブサイトに公表した訪日調査報告書の内容を紹介するシリーズ「その3」では、「テーマ別懸念事項」でとりあげられた「労働の権利」として3つの課題に関して焦点をあてます。詳しくはココをクリック
ドキュメンタリー番組の前に放送されたMBSラジオ「関西生コン事件とは何か」がネットで聞けるようになりました。
以下のところから聞くことができます。
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関生弾圧について家族の目から描いた『ここから~「関西生コン事件」と私たち』が5月10日、2023年日隅一雄・情報流通促進賞奨励賞に選出されました。詳しくはコチラ ココをクリック
第26回ソウル人権映画祭で上映されました。 ココをクリック
6月13日から開催される、第26回ソウル人権映画祭(ソウルマロニエ公園一帯)。
14日(金)に『ここから「関西生コン事件」とわたしたち』が上映されます。英語・韓国語・字幕、韓国手話付き。全22作品を上映。
映画 ここから 「関西生コン事件」と私たち
この映画は「フツーの仕事がしたい」「アリ地獄天国」など労働問題を取り上げ注目を浴びている土屋トカチ監督の最新作。「関西生コン事件」の渦中にある組合員たちの姿を描いた待望のドキュメンタリー映画『ここから「関西生コン事件」と私たち』がこのほど完成。業界・警察・検察が一体となった空前の労働組合潰しに直面した組合員と家族の物語を見つめた。(左写真は松尾聖子さん)いまも各地で上映会がひらかれている。
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