人権デューデリジェンスの法制化を!

国連人権理事会・ビジネスと人権作業部会が昨年夏に訪日調査した結果、日本政府への勧告が2024年5月28日に出されていますが、日本国内の企業は、「ビジネスと人権に関する指導原則」に基づき、取引先の企業が人権デューデリジェンス(DD)に適切に取り組んでいるのでしょうか。

「人権デューデリジェンス」

人権デューデリジェンスとは、人権侵害を企業活動が直接引き起こしたり、間接的に助長したりすることを防ぐため、改善を積み重ねるプロセスです。1回で終わるものではなく継続した取り組みが必要です。
企業は、人権侵害が発覚した取引先は「重要リスク」と位置づけて、その企業に再発防止策をヒアリングして実効性を確認する必要があります。さらに取引を再開するなら、その根拠を開示すべきです。そして人権侵害の被害申告を受ける通報窓口を設置し、そこで出てきた課題を是正するというサイクルを繰り返すのです。

「再発防止の環境整備を徹底する」

人権侵害が行われている企業に対しては、取引先を含めた関係している企業に、より一層、再発防止策の徹底を働きかける責任があります。例えば取引先に児童労働が発覚した際、再び人権侵害を引き起こすリスクの軽減策を確認せず「従業員に罪はない」として取引を再開する企業はないでしょう。再発防止などの環境整備を徹底しないと、取引先が懸念を抱くのも当たり前のことです。
また、人権侵害を起こした企業は、その企業文化に問題があった可能性があります。日本の大手企業のなかには、人権デューデリジェンスに対して反応が鈍い企業もあります。その理由は、国内に市場が閉じているからではないでしょうか。

「人権デューデリジェンスの法制化を」

欧米では人権デューデリジェンスの法制化が進んでいて、日本でもグローバル展開する製造業を中心に人権経営に着手してきました。国内市場は人口減で縮小していることから、日本でも人権デューデリジェンスの法制化の動きがあります。企業の人権デューデリジェンスへの取り組みを本格化させるきっかけになればと。人権デューデリジェンスの法制化に向けた取り組みが私たちに求められています。

10.19反弾圧シンポジウムin東京開催決定!
日にち:2024年10月19日 土曜日
時 間:13:30受付 14:00~
場 所:国鉄労働会館
     (東京都港区新橋5丁目15-5)

 
 
 
 
 
 
主 催:連帯ユニオン関西地区生コン支部
共 催:連帯ユニオン関東支部
    労働組合つぶしの大弾圧を許さない実行委員会・大阪
    労働組合つぶしの大弾圧を許さない京滋実行委員会
    労働組合つぶしを許さない兵庫の会
お問合せ:連帯ユニオン関西地区生コン支部 06-6583-5546
PDFデータココをクリック
京都3事件無罪判決を求める署名のよびかけ
労働組合活動を犯罪扱いさせてはなりません
「京都事件」は、ベスト・ライナー、近畿生コン、加茂生コンの3つの事件(労働争議)を併合審理する刑事裁判です。労働争議の解決金を受領したことが「恐喝」とされています。
争議解決にあたって、会社側に解雇期間中の未払い賃金、雇用保障、組合の闘争費用などを解決金として支払わせることは、裁判所や労働委員会でも当然の実務として定着しています。ところが、警察・検察は、関生支部は労働組合を名乗る反社会勢力で、金銭目当てで活動してきたそんなストーリーで前代未聞の事件を仕組んだのです。
企業の団結権侵害に対する抗議行動や団体行動を犯罪扱いする警察・検察の暴挙を許せば、憲法28条が保障した労働基本権がなかった時代への逆戻りです。裁判所は毅然たる姿勢で無罪判決を出すべきです。すべての労働組合のみなさまに署名活動へのご協力をよびかけます。
署名活動の実施要領
提 出 先:京都地方裁判所第2刑事部
署名の種類:団体署名を実施します(個人署名ではありません)
      署名用紙は、  ココをクリック
集約と提出:第1次集約  9月末日(10月中旬提出)
      第2次集役  10月末日(11月中旬提出)
      最終週役    11月末日(12月中旬提出)
送 り 先:〒101ー0062
      東京都千代田区神田駿河台3ー2ー11 連合会館
      フォーラム平和・人権・環境気付
      関西生コンを支援する会 ホームページ  ココをクリック
      TEL:03ー5289ー8222
      関西生コン事件 仰天の現場証言~無罪の被告人と兵糧攻めされる業者【竹信三恵子のホントの話】
デモクラシータイムスで、「関西生コン事件」の解説。刑事裁判で無罪になった二人の組合員と、組合員を雇った、組合員に仕事を出したことを背景にセメントの販売を拒絶され兵糧攻めにあっているセメント製造業者をインタビュー。また、「産業別労働組合」の歴史の経過を詳しく解説。
動画閲覧できます ココをクリック
MBS(毎日放送)映像’24「労組と弾圧」がギャラクシー賞奨励賞を受賞しました。
5月31日、受賞式のようす ココをクリック
【MBSラジオがネットで聞けるようになりました】
ドキュメンタリー番組の前に放送されたMBSラジオ「関西生コン事件とは何か」がネットで聞けるようになりました。
以下のところから聞くことができます。
▼Spotify ココをクリック
▼Apple ココをクリック
▼Amazon ココをクリック

関生弾圧について家族の目から描いた『ここから~「関西生コン事件」と私たち』が5月10日、2023年日隅一雄・情報流通促進賞奨励賞に選出されました。詳しくはコチラ ココをクリック

第26回ソウル人権映画祭で上映されました。 ココをクリック
6月13日から開催される、第26回ソウル人権映画祭(ソウルマロニエ公園一帯)。
14日(金)に『ここから「関西生コン事件」とわたしたち』が上映されます。英語・韓国語・字幕、韓国手話付き。全22作品を上映。

映画 ここから 「関西生コン事件」と私たち
この映画は「フツーの仕事がしたい」「アリ地獄天国」など労働問題を取り上げ注目を浴びている土屋トカチ監督の最新作。「関西生コン事件」の渦中にある組合員たちの姿を描いた待望のドキュメンタリー映画『ここから「関西生コン事件」と私たち』がこのほど完成。業界・警察・検察が一体となった空前の労働組合潰しに直面した組合員と家族の物語を見つめた。(左写真は松尾聖子さん)いまも各地で上映会がひらかれている。
お問い合わせはコチラ ココをクリック

 

ー 公判予定 ー

9月はありません
関西生コン事件ニュース 101(東京新聞「こちら情報部」) ココをクリック
東京新聞「こちら情報部」

保育園に入れるための就労証明が犯罪? 労組は反社? 逆転無罪が相次ぐ「関西生コン事件」が示す民主主義の危機 ココをクリック

関連動画 「関西生コン事件」報告集会 ココをクリック
関西生コン弾圧ニュース 102 中労委の現状に強い危機感 ココをクリック
関連記事 東京新聞こちら特報部 ココをクリック 東京新聞記事