「在留資格なくして人間にあらず~ワタシタチハニンゲンダ!~」 第3回・人権問題シンポジウム

人権問題シンポジウム(主催、関生支部・人権部)が9月20日、エル・おおさか南館で開催され、46人が参加しました。第3回目のシンポジウムは、入管問題として、上林惠理子弁護士を講師に招き「在留資格なくして人間にあらず~ワタシタチハニンゲンダ!~」をテーマに学習しました。

「入管問題について学び人権意識を高めよう!」

関生支部・人権部の西島部長の司会でシンポジウムはスタート。西島部長は「国連人権理事会から恣意的拘禁や拷問禁止が指摘されている日本政府。今回は、入管問題について学び人権意識を高めよう」と提起しました。

「在留資格なくして人間にあらず~ワタシタチハニンゲンダ!~」

講師を務める上林弁護士は、「弁護士は6年目、関生弾圧のさなかだった。弁護士が不足している外国人滞在者の在留資格について関わってきた」と自己紹介。
そして、「タシタチハニンゲンダ!の予告編を上映し、日本の難民認定率は1%未満と訴えました。続いてパワーポイントを使っての講演では「❶恣意的拘禁❷社会的関心の上昇❸依存症❹仮放免⑤在留特別許可」などの項目を詳しく説明しました。入管収容やなぜ入管のなかで人が死亡するのか。帰国する、仮放免許可を得る、在留資格を取得する3つの出口の困難さ。仮放免許可の恣意的な運用や厳格化。収容の長期化による収容者の被害(解放される見通しがつかない)や入管職員による過剰な制圧や死亡事件(大村入管餓死事件や名古屋入管ウイシュマさん餓死事件)。仮放免での在留活動の禁止。最高裁大法廷マクリーン判決などが映像と解説で語られました。
最後に、上林弁護士は「結局のところ、死ぬまで動かない、騒ぎにならない。生命を奪うこと以外は何でもやっていい。命さえつなっがっていれば『人として生きるため』の権利蹂躙はいくらでも許される」と問題提起。そして「入管難民法の再改正、真に国際人権に根差した法案に向けて行動しよう」と行動を提起しました。

「とある男性の生々しい体験談」

日本に滞在する男性の経験が話されました。小学校では言葉がわからないままの授業(マンツーマンも)。いじめの対象(国に帰れ!)から暴力沙汰に(隔離されて自習を)。高校では白髪染めを執拗に指導され停学処分(自主退学)。就職活動の面接では「外人は雇っていない」と差別されたことから名前を変えた。帰化申請は「少年事件があるからダメだ」と言われた。
また、男性が入管施設に5ヵ月半収容されたことについて触れました。男性は「刑務所はゴールが決まっているが、入管収容はゴールがない」と話し、収容施設内には自由がなく、電話はプリペイドカードを購入する必要があり、1000円で約19分しか話せないことや外部からの電話は受けられないこと、手紙は検閲があることなど生々しい体験談が語られました。この男性は、現在は仮放免ですが地域をまたがる移動の許可や就労できない現実に憤りを感じているのではないでしょうか。

「入管収容者には権利がないということを学んだ」

関生支部・湯川委員長がまとめを提起。湯川委員長は「私は弾圧により長期勾留を強いられたが一定の権利は認められていた。しかし、入管収容者には権利がないということを学んだ。入管難民法の再改正に向けて行動しよう」と行動提起しました。
労働組合が先頭に立ち、入管難民法の再改正、真に国際人権に根差した法案に向けて行動しよう!

10.19反弾圧シンポジウムin東京開催決定!
日にち:2024年10月19日 土曜日
時 間:13:30受付 14:00~
場 所:国鉄労働会館
     (東京都港区新橋5丁目15-5)

 
 
 
 
 
 
主 催:連帯ユニオン関西地区生コン支部
共 催:連帯ユニオン関東支部
    労働組合つぶしの大弾圧を許さない実行委員会・大阪
    労働組合つぶしの大弾圧を許さない京滋実行委員会
    労働組合つぶしを許さない兵庫の会
お問合せ:連帯ユニオン関西地区生コン支部 06-6583-5546
PDFデータココをクリック
京都3事件無罪判決を求める署名のよびかけ
労働組合活動を犯罪扱いさせてはなりません
「京都事件」は、ベスト・ライナー、近畿生コン、加茂生コンの3つの事件(労働争議)を併合審理する刑事裁判です。労働争議の解決金を受領したことが「恐喝」とされています。
争議解決にあたって、会社側に解雇期間中の未払い賃金、雇用保障、組合の闘争費用などを解決金として支払わせることは、裁判所や労働委員会でも当然の実務として定着しています。ところが、警察・検察は、関生支部は労働組合を名乗る反社会勢力で、金銭目当てで活動してきたそんなストーリーで前代未聞の事件を仕組んだのです。
企業の団結権侵害に対する抗議行動や団体行動を犯罪扱いする警察・検察の暴挙を許せば、憲法28条が保障した労働基本権がなかった時代への逆戻りです。裁判所は毅然たる姿勢で無罪判決を出すべきです。すべての労働組合のみなさまに署名活動へのご協力をよびかけます。
署名活動の実施要領
提 出 先:京都地方裁判所第2刑事部
署名の種類:団体署名を実施します(個人署名ではありません)
      署名用紙は、  ココをクリック
集約と提出:第1次集約  9月末日(10月中旬提出)
      第2次集役  10月末日(11月中旬提出)
      最終週役    11月末日(12月中旬提出)
送 り 先:〒101ー0062
      東京都千代田区神田駿河台3ー2ー11 連合会館
      フォーラム平和・人権・環境気付
      関西生コンを支援する会 ホームページ  ココをクリック
      TEL:03ー5289ー8222
      関西生コン事件 仰天の現場証言~無罪の被告人と兵糧攻めされる業者【竹信三恵子のホントの話】
デモクラシータイムスで、「関西生コン事件」の解説。刑事裁判で無罪になった二人の組合員と、組合員を雇った、組合員に仕事を出したことを背景にセメントの販売を拒絶され兵糧攻めにあっているセメント製造業者をインタビュー。また、「産業別労働組合」の歴史の経過を詳しく解説。
動画閲覧できます ココをクリック
MBS(毎日放送)映像’24「労組と弾圧」がギャラクシー賞奨励賞を受賞しました。
5月31日、受賞式のようす ココをクリック
【MBSラジオがネットで聞けるようになりました】
ドキュメンタリー番組の前に放送されたMBSラジオ「関西生コン事件とは何か」がネットで聞けるようになりました。
以下のところから聞くことができます。
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▼Apple ココをクリック
▼Amazon ココをクリック

関生弾圧について家族の目から描いた『ここから~「関西生コン事件」と私たち』が5月10日、2023年日隅一雄・情報流通促進賞奨励賞に選出されました。詳しくはコチラ ココをクリック

第26回ソウル人権映画祭で上映されました。 ココをクリック
6月13日から開催される、第26回ソウル人権映画祭(ソウルマロニエ公園一帯)。
14日(金)に『ここから「関西生コン事件」とわたしたち』が上映されます。英語・韓国語・字幕、韓国手話付き。全22作品を上映。

映画 ここから 「関西生コン事件」と私たち
この映画は「フツーの仕事がしたい」「アリ地獄天国」など労働問題を取り上げ注目を浴びている土屋トカチ監督の最新作。「関西生コン事件」の渦中にある組合員たちの姿を描いた待望のドキュメンタリー映画『ここから「関西生コン事件」と私たち』がこのほど完成。業界・警察・検察が一体となった空前の労働組合潰しに直面した組合員と家族の物語を見つめた。(左写真は松尾聖子さん)いまも各地で上映会がひらかれている。
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ー 公判予定 ー

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東京新聞「こちら情報部」

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