背景資本への宣伝行動 / タイコー闘争

人質司法 なぜ労組は狙われたのか〈Tansa〉 ココをクリック
真相はこれだ!関生事件 無罪判決!【竹信三恵子の信じられないホントの話】 ココをクリック
無罪!関西生コン委員長に判決【探査報道最前線】ココをクリック

不当労働行為企業と労働委員会から認定された「タイコー株式会社」の周知と、「関生支部弾圧の不当性・異常な労組弾圧」の事実を周知するために、連帯ユニオン関生支部・大阪Bブロックは6月19日、大阪市北区中之島の「トクヤマセメント大阪店」前で「タイコー社の不当労働行為(労働組合法違反)が確定した。関生支部弾圧事件を知って欲しい!」などを掲げた情宣活動を展開しました。

「トクヤマは、人権侵害を放置するな」

トクヤマセメントが入居する中之島セントラルタワー前の歩行者道路では、武谷副委員長が右手にマイクを握り、左手に組合旗を掲げて、タイコー社が労働組合法に違反している不当労働行為の事実や、大阪府労働委員会から労働組合法に違反している「不当労働行為企業」に認定され、救済命令が出されたこと。中央労働委員会の再審査でタイコー社の不当労働行為が確定したこと。大阪広域生コン協組の組合潰しが背景にあることなどを訴えました。そして、トクヤマセメントに対して、「国連・ビジネスと人権に関する指導原則」の実践として取引先への指導と改善を要請しました。横断幕を掲げた歩行者道路では、関西ゼネラル支部と関生支部の組合員が、通行中の会社員や市民らにビラを配布しました。

「相次ぐ『無罪判決』」

2018から始まった大阪広域生コン協組の関生支部潰しに連携した警察・検察による「関西地区生コン支部弾圧」では、8件のべ20人の無罪判決が出されたこと。MBS映像’24の「労組と弾圧・関西生コン事件を考える」という番組や、You Tube「デモクラシータイムス」が放映されたこと。東京新聞のこちら特捜部に特集記事が掲載されたことなどを話し、「関生支部弾圧事件を知って欲しい」ことを訴えました。
そして、京都3事件の2月26日判決公判では「無罪」判決が出され、検察による関生委員長らへの「懲役10年の求刑」を粉砕したこと、4月17日に開かれた加茂生コン事件高裁判決で、「2度目の無罪判決」が出されたことを報告し、正当な組合活動を犯罪にすることを許すことはできない、残りの事件も無罪判決を勝ち取るために全力をつくす!市民のみなさんも声をあげて欲しい!と訴えました。

「女性や男性の会社員から激励があった」

関生支部・機関紙部が作成した「タイコー闘争ニュース」と「関西生コン弾圧事件をご存じですか?」のカラービラは、オフィス街の中之島セントラルタワー前を行き交う会社員や市民らは快く受け取ってくれました。
ビラを受け取った女性や男性の会社員が「お疲れさま!読ませてもらうわ!」「頑張ってください!」などの激励がありました。
午前9時ころから約1時間の行動でしたが、関生支部の訴えに、中之島のオフィス街を行き交う会社員や市民らに多いにアピールすることができました。ビラ(2種類セット)は、32枚の配布でした。引き続き、背景資本への宣伝活動を展開します。

「タイコー㈱の不当労働行為が確定した」

中央労働委員会は2024(令和6)年11月20日付けで、タイコー株式会社の不当労働行為(団交拒否)を認定し、命令書を出しました。
タイコー株式会社は、大阪府労働委員会の命令(初審命令、令和4年3月22日付)を不服として、中央労働委員会に再審査を申し立てました。中央労働委員会は、組合側の主張を一部認めませんでしたが、団交拒否の初審命令が維持されたことで、タイコー社の不当労働行為が労働委員会で確定しました。

「文書交付の命令が出された」

タイコー株式会社は、本命令書受領の日から1週間以内に、下記の内容の文書を全日本建設運輸連帯労働組合近畿地方本部及び全日本建設運輸連帯労働組合関西地区生コン支部のそれぞれ交付しなければならない。

年 月 日

全日本建設運輸連帯労働組合近畿地方本部
執行委員長 垣沼陽輔様
全日本建設運輸連帯労働組合関西地区生コン支部
執行委員長 湯川裕司様

タイコー株式会社
代表取締役 有山泰功

当社が、全日本建設運輸連帯労働組合関西地区生コン支部から平成30年6月7日付けで申入れのあった団体交渉に応じなかったことは、大阪府労働委員会及び中央労働委員会において、労働組合法第7条2号に該当する不当労働行為であることが認められました。今後、このような行為を繰り返さないようにいたします。

※タイコー闘争とは
大阪府労働委員会は2022年3月18日、「タイコー株式会社」を労働組合法違反の「不当労働行為企業」と認定し、関生支部の組合員を雇い止めしたこと、関生支部が申し入れた団体交渉に応じなかったことを断罪しました。
さらに、大阪府労働委員会は「タイコー社」に対して、「当社が行った下記の行為は、大阪府労働委員会において、労働組合法第7条に該当する不当労働行為であると認められました。今後このような行為を二度と繰り返さないようにいたします。と記した文書を速やかに労働組合に提出しなければならい」との命令を出したのです。

「大阪広域生コン協組の『労働組合潰し』が発端」

「タイコー社」の不当労働行為は、大阪広域生コン協組の関生支部潰し、いわゆる「労働組合潰し」が発端なのです。
「タイコー社」と関生支部は、生コン業界の再建・発展に向けて協力し、労使関係も安定していました。生コンの適正価格が実現したときには、非正規の正規化など労働条件の改善・向上も約束していた企業だったのです。
ところが、2018年から始まった大阪広域生コン協組の関生支部潰しに、大阪広域生コン協組の執行部から圧力と恫喝をかけられ、無理やり「労働組合潰し」に協力させられたという背景があります。

「タイコー社の不当労働行為・人権侵害を許さない」

大阪広域生コン協組の関生支部潰しと連携したタイコー社の関生支部潰しを狙った不当労働行為・人権侵害を、私たち関生支部は断じて許すことはできません。
タイコー社が、心から関生支部に謝罪する。不当労働行為・人権侵害をしたことを真摯に反省する。労働組合法違反を二度と繰り返さないと誓約するまで、闘い続けます。引き続きご支援をお願いします。

真相はこれだ!関生事件 無罪判決!【竹信三恵子の信じられないホントの話】20250411【デモクラシータイムス】

ご存じですか、「関西生コン」事件。3月には、組合の委員長に対して懲役10年の求刑がされていた事件で京都地裁で完全無罪判決が出ました。無罪判決を獲得した湯川委員長と弁護人をお呼びして、竹信三恵子が事件の真相と2018年からの一連の組合弾圧事件の背景を深堀します。 今でも、「関西生コン事件」は、先鋭な、あるいは乱暴な労働組合が強面の不法な交渉をして逮捕された事件、と思っておられる方も多いようです。しかしそうではありません。企業横断的な「産別組合」が憲法上の労働基本権を行使しただけで、正当な交渉や職場環境の改善運動だったから、強要や恐喝など刑事事件には当たらないものでした。裁判所の判断もこの点を明確にしています。では、なぜ暴力的組合の非行であるかのように喧伝され、関西全域の警察と検察が組織的に刑事事件化することになったのか、その大きな背景にも興味は尽きません。 tansaのサイトに組合員お一人お一人のインタビューも連載されています。ぜひ、どんな顔をもった、どんな人生を歩んできた人たちが、濡れ衣を着せられ逮捕勾留されて裁判の法廷に引き出されたのかも知っていただきたいと思います。
動画閲覧できます ココをクリック

増補版 賃金破壊――労働運動を「犯罪」にする国

竹信三恵子 (著) 旬報社 – 2025/1/30

勝利判決が続く一方で新たな弾圧も――
朝⽇新聞、東京新聞に書評が載り話題となった書籍の増補版!関生事件のその後について「補章」を加筆。
1997年以降、賃金が下がり続けている先進国は日本だけだ。そんな中、関西生コン労組は、労組の活動を通じて、賃上げも、残業規制も、シングルマザーの経済的自立という「女性活躍」も、実現した。そこへヘイト集団が妨害を加え、そして警察が弾圧に乗り出した。
なぜいま、憲法や労働組合法を無視した組合潰しが行なわれているのか。迫真のルポでその真実を明らかにする。初版は2021年。本書はその後を加筆した増補版である。
◆主な目次
  はじめに――増補にあたって
  プロローグ
  第1章 「賃金が上がらない国」の底で
  第2章 労働運動が「犯罪」になった日
  第3章 ヘイトの次に警察が来た
  第4章 労働分野の解釈改憲
  第5章 経営側は何を恐れたのか
  第6章 影の主役としてのメディア
  第7章 労働者が国を訴えた日
  エピローグ
  補章 反攻の始まり
  増補版おわりに

映画 ここから 「関西生コン事件」と私たち
この映画は「フツーの仕事がしたい」「アリ地獄天国」など労働問題を取り上げ注目を浴びている土屋トカチ監督の最新作。「関西生コン事件」の渦中にある組合員たちの姿を描いた待望のドキュメンタリー映画『ここから「関西生コン事件」と私たち』がこのほど完成。業界・警察・検察が一体となった空前の労働組合潰しに直面した組合員と家族の物語を見つめた。(左写真は松尾聖子さん)いまも各地で上映会がひらかれている。
お問い合わせはコチラ ココをクリック

ー 公判予定 ー

10月31日    国賠裁判      東京地裁(判決)   15:00~
11月18日    大津第2次事件   大阪高裁(判決)   14:30~