12.15労働組合つぶしの大弾圧を許さない!東京緊急集会(「共謀罪」適用の始まりだ)が、12月15日に日本教育会館(東京都千代田区)で開催されました。

国家的な大弾圧をはね返し勝利することを確認

連帯ユニオン関西地区生コン支部に対して空前の権力弾圧がしかけられていることに、関生支部だけの弾圧ではなく、労働者の権利を守るために闘う労働組合や反戦平和を掲げて運動する市民団体など、安倍政権に「NO!」といい行動する全ての仲間にかけられた弾圧という位置づけの集会が開催されました。
集会は、立場の違いをこえた総がかりでの団結と連帯をつくって、国家的な大弾圧をはね返し勝利することを確認して大成功を収めました。

関西地区生コン支部 武谷新吾書記次長

司会者の挨拶から始まり、最初に関生支部 武谷新吾書記次長から、この間の弾圧の経過報告と、権力側の狙い、今後の運動方針などの発言がされました。また、不当に勾留されている武建一執行委員長はじめとする仲間のその場所での闘いなどの近況報告がありました。

 

労働組合つぶしの大弾圧許さない実行委員会

仲村実管理職ユニオン関西書記長
次に、関西労働組合つぶしの大弾圧許さない実行委員会 仲村実氏(管理職ユニオン関西書記長)から、関生支部の生コン産業における産別運動の成果がくわしく紹介され、関生支部の運動が前進すると権力弾圧がかけられることが述べられました。さらに、この弾圧は、関生支部だけにかけられているものではなく、原則で闘う労働組合や市民運動の全ての仲間に対する攻撃だと位置づけ、国内・海外の仲間と連帯して、この弾圧をはね返す運動を展開すると力強く発言されました。
大口昭彦弁護士(関生支部 宝島裁判担当)からは、現在の司法の歪みを改める取組が重要だ。特に弾圧の刑事事件における、弁護活動のあり方を議論することが重要とのことが述べられました。

歌で会場を盛り上げる 川口真由美さん

この集会に参加するために急遽、川口真由美さんが駆けつけてくれて、「沖縄今こそ立ち上がろう」「人間の歌」「ケサラ」などすばらしい歌を披露してくれました。集会の参加者は、川口さんの歌にあわせて歌い、大いに盛り上がりました。

 

辺野古現地から 伊波洋一参議院議員

連帯の挨拶では、この集会に参加するために、沖縄から急遽、飛行機に乗って駆けつけてくれた伊波洋一参議院議員から、「沖縄では、辺野古に土砂が搬入されるという暴挙に対して、法的な手続きで阻止する運動に取り組んでいる。関生支部への弾圧は、10年にわたる関生支部をはじめとした仲間と連携して取り組んでいる沖縄意見広告運動や日米安保条約破棄・全ての米軍基地撤去・反戦平和運動に影響を与えることが狙いのひとつにあるのではないか。長期勾留されている武委員長はじめ関生支部組合員は、勾留先で多くの書籍を読み学習していることを聞き、パワーアップして帰ってくることに期待している」と発言されました。

デマ・ヘイトと闘う仲間

沖縄への偏見をあおる放送を許さない市民有志からは、「ニュース女子」の「沖縄基地反対運動特集」の放映に関し、「反省」と「お詫び」の見解を発表させた成果の報告があり、さらに地上波テレビからデマ・ヘイトを締め出す取組を強化して、個人の尊厳が尊重され、健全な議論が成り立つ社会をめざすと表明されました。
のりこえねっとからは、レイシストと連携しているような政府を許さない闘いに挑むとの発言があり、その後、多くの闘う仲間の連帯の挨拶がありました。

当日の会場では、多くの立ち見の参加者がおられるなど、大盛況でした。

関連動画

労働組合つぶしの大弾圧を許さない!

12.15東京緊急集会声明

全日本建設運輸連帯労働組合関西地区生コン支部(関生/かんなま)は、産業別労働組合として、生コン労働者の権利と生活を守る闘いを続けるとともに、近畿生コン関係の中小企業と協同組合を介して連帯し、生コン業界の民主化、健全化にも取り組み実績を上げています。さらに、辺野古新基地建設阻止、原発再稼働反対、戦争法・共謀罪・憲法改悪阻止、反ヘイト・反レイシズムなどの闘争を積極的に行っています。
これに対して、差別排外主義者集団が暴力的ヘイト攻撃を加え、滋賀県警・大阪府警・京都府警は、関生の委員長、書記長、執行委員等を次々に逮捕・勾留し、家宅捜索をくり返し、大勢の組合員を事情聴取に呼び出して圧力をかけ、組合つぶしの大弾圧を行っています。これらは、正当で合法的な労働運動に対する違法捜査・不当逮捕に他なりません。この弾圧は、政権および警察・検察が初の共謀罪適用を狙っているためと考えられています。
現在の関生への激しい弾圧をみると、次は別の労働組合や協同組合へ、さらには沖縄の基地反対闘争、平和運動や反原発などの市民、住民団体への弾圧につながるおそれが強いと思われます。そのため、私たちは、弾圧への抗議と反撃のために「12.15労働組合つぶしの大弾圧を許さない!東京緊急集会」を開催しました。
この集会では、関生への弾圧に関する報告、大弾圧といかに闘うかについての講演、国会議員や学識者、労働組合、市民団体等からの発言がありました。
これらの報告、講演、発言を受けて、私たちは、滋賀県警・大阪府警・京都府警による関生支部への弾圧に強く抗議し、執行委員長ら現在勾留されている全ての組合役員・組合員の釈放を強く求めます。また、共謀罪法(組織犯罪処罰法)の廃止も強く求めます。
2018年12月15日

労働組合つぶしの大弾圧を許さない!
12.15東京緊急集会・参加者一同
【滋賀県警 威力業務妨害事件 速報!】
11月27日、滋賀県警によって不当逮捕(威力業務妨害)された仲間は、12月18日大津地検により、湯川裕司副委員長をはじめ6名が起訴されました。
滋賀県警と検察よる、私たちの仲間への不当な逮捕・勾留・起訴に対して強く抗議します。
今後、弁護団と連携して、大阪府警に勾留されている仲間を含めた、全ての仲間の早期奪還の取組を強化します。
また、公判で無罪を勝ち取る闘いを展開しますので、支援共闘していただいている仲間のみなさんには引き続き、ご支援とご協力をお願いします。
関生支部への大弾圧は何の始まりか?
日時:12月21日 18:30~20:30
場所:学働館・関生4Fホール
◆講演
永嶋 靖久さん(弁護士)
山城 博治さん(沖縄平和運動センター議長)

主催:労働組合つぶしの大弾圧を許さない実行委員会
お問い合わせ先:06-6575-3131(全港湾大阪支部)

「労働組合つぶしの大弾圧を許さない実行委員会」への賛同の呼びかけ
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