関西万博関連ユニオン(関西ゼネラル支部)がストライキ決行

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関西万博関連ユニオンは10月9日、エルおおさかで記者会見を実施し、大阪府労働委員会への救済申し立てや争議の進展、あらたな労働相談についての経過報告を行い、同日夕方よりヨルダン館とサウジアラビア館レストランで働く組合員が時限ストライキを決行する旨の闘争方針を発表し、会社に対してストライキ通告しました。

「労働組合嫌悪のヨルダン館」

ヨルダン館(モダニスアンドカンパニー㈱)では、これまで団体交渉を複数回実施しましたが、不誠実な交渉と回答に終始し、学生アルバイトに対する給与や残業代の未払いの問題、組合員らに対するシフトカットや組合活動に対する圧力が繰り返されるなどの問題も未解決のままです。

 

「団交拒否のサウジアラビア館」

サウジアラビア館レストラン(TGP Japan㈱)では、残業代の未払い、保険料を天引きするも保険証を渡さない、過労で倒れた従業員に退職勧奨を行うなど、労基法を無視した労働者を使い捨てにする行為が常態化していました。組合は2回にわたって団体交渉を申し入れましたが会社は団体交渉を拒否し、組合員に対する圧力・嫌がらせを繰り返し、労働者と労働組合の権利を侵害してきました。

「ストライキに突入」

10月9日、17時よりヨルダン館で勤務する組合役員のMさんが時限ストライキに突入し、ヨルダンパビリオン前でモダニスアンドカンパニー社のこれまでの問題点とストに至る経緯と意義についてアピールし、東側ゲート関係者レーン脇での組合宣伝&スト支援の集会に合流しました。
サウジアラビア館レストランでは通告後、管理職らによる圧力と支配介入が継続したため、パビリオン運営元であるMoC関係者に陳情を行い、会社(TGP)に対して指導監督責任を果たすよう要請しました。

「東側ゲートでアピール活動」

東側ゲートでは関西万博関連ユニオンとして支援者らと共にアピールを行い、退勤するスタッフらに組合宣伝とスト周知のビラを配布。用意したビラが無くなる勢いで受け取られていきました。

「ストライキを貫徹」

「忙しく人手も足りないなか、協力して働いてきた職場の上司たちが、私がストに突入した途端に社員やスタッフ総出で監視と撮影を行い、協会から派遣された警備員と連携してストへの妨害を試みてきましたが、この間の協会への申し入れや継続的な組合活動、支援に集まってくださった皆さんのおかげでストライキを無事貫徹することができました」(書記長M)

 

「労働者の権利と実損回復のために闘う」

工事代金の未払い問題や、パビリオンに限らず万博で働いたすべての労働者に対する様々な人権侵害や法令違反に対し、協会やそれぞれの会社はもちろん国・大阪府市・経済団体などすべてのステークホルダーが人権デューデリジェンスやビジネスと人権の指導原則等に基づく必要な対策、行動を実行することを求めます。
関西万博関連ユニオンでは、万博閉幕後も労働相談の受け付けを継続し、万博で働いた労働者の権利を守るため実損の回復を求めて闘いを継続します。

真相はこれだ!関生事件 無罪判決!【竹信三恵子の信じられないホントの話】20250411【デモクラシータイムス】

ご存じですか、「関西生コン」事件。3月には、組合の委員長に対して懲役10年の求刑がされていた事件で京都地裁で完全無罪判決が出ました。無罪判決を獲得した湯川委員長と弁護人をお呼びして、竹信三恵子が事件の真相と2018年からの一連の組合弾圧事件の背景を深堀します。 今でも、「関西生コン事件」は、先鋭な、あるいは乱暴な労働組合が強面の不法な交渉をして逮捕された事件、と思っておられる方も多いようです。しかしそうではありません。企業横断的な「産別組合」が憲法上の労働基本権を行使しただけで、正当な交渉や職場環境の改善運動だったから、強要や恐喝など刑事事件には当たらないものでした。裁判所の判断もこの点を明確にしています。では、なぜ暴力的組合の非行であるかのように喧伝され、関西全域の警察と検察が組織的に刑事事件化することになったのか、その大きな背景にも興味は尽きません。 tansaのサイトに組合員お一人お一人のインタビューも連載されています。ぜひ、どんな顔をもった、どんな人生を歩んできた人たちが、濡れ衣を着せられ逮捕勾留されて裁判の法廷に引き出されたのかも知っていただきたいと思います。
動画閲覧できます ココをクリック

増補版 賃金破壊――労働運動を「犯罪」にする国

竹信三恵子 (著) 旬報社 – 2025/1/30

勝利判決が続く一方で新たな弾圧も――
朝⽇新聞、東京新聞に書評が載り話題となった書籍の増補版!関生事件のその後について「補章」を加筆。
1997年以降、賃金が下がり続けている先進国は日本だけだ。そんな中、関西生コン労組は、労組の活動を通じて、賃上げも、残業規制も、シングルマザーの経済的自立という「女性活躍」も、実現した。そこへヘイト集団が妨害を加え、そして警察が弾圧に乗り出した。
なぜいま、憲法や労働組合法を無視した組合潰しが行なわれているのか。迫真のルポでその真実を明らかにする。初版は2021年。本書はその後を加筆した増補版である。
◆主な目次
  はじめに――増補にあたって
  プロローグ
  第1章 「賃金が上がらない国」の底で
  第2章 労働運動が「犯罪」になった日
  第3章 ヘイトの次に警察が来た
  第4章 労働分野の解釈改憲
  第5章 経営側は何を恐れたのか
  第6章 影の主役としてのメディア
  第7章 労働者が国を訴えた日
  エピローグ
  補章 反攻の始まり
  増補版おわりに

映画 ここから 「関西生コン事件」と私たち
この映画は「フツーの仕事がしたい」「アリ地獄天国」など労働問題を取り上げ注目を浴びている土屋トカチ監督の最新作。「関西生コン事件」の渦中にある組合員たちの姿を描いた待望のドキュメンタリー映画『ここから「関西生コン事件」と私たち』がこのほど完成。業界・警察・検察が一体となった空前の労働組合潰しに直面した組合員と家族の物語を見つめた。(左写真は松尾聖子さん)いまも各地で上映会がひらかれている。
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ー 公判予定 ー

11月18日    大津第2次事件   大阪高裁(判決)    

14:30~