背景資本への宣伝行動 / 江坂生コン闘争

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江坂生コン社が、従業員(ドライバー)を退職強要したことで、2025年8月20日に組合結成した関生支部との団体交渉を拒否していることの周知と、「関生支部弾圧の不当性・異常な労組弾圧」の事実を周知するために、連帯ユニオン関生支部・大阪Bブロックは12月5日、背景資本の「UBE三菱セメント株式会社大阪支店」前で「江坂生コンの団交拒否糾弾」「関生支部弾圧事件を知って欲しい」などを掲げた情宣活動を展開しました。

「江坂生コン社の団交拒否糾弾」

北区天満橋堂島のUBE三菱セメント株式会社大阪支店が入居するOAPタワービル正面玄関前の歩行者道路では、武谷副委員長が右手にマイクを握り、左手に組合旗を掲げて、江坂生コン社が、従業員のドライバーを退職強要したこと、2025年8月20日に組合結成した関生支部との団体交渉を拒否していること、江坂生コン社の団交拒否を大阪府労働委員会に救済申立したことなどを訴えました。
そして、「UBEグループ人権基本指針」の実践を求めました。
関生支部・弘田執行委員が横断幕を掲げ、通行中の会社員や市民らにビラを配布しました。

「相次ぐ『無罪判決』」

2018年から始まった大阪広域生コン協組の関生支部潰しに連携した警察・検察による「関西地区生コン支部弾圧」では、9件のべ21人の無罪判決が出された。
そして、京都3事件の2月26日判決公判では「無罪」判決が出され、検察による関生委員長らへの「懲役10年の求刑」を粉砕したこと、4月17日に開かれた加茂生コン事件高裁判決で、「2度目の無罪判決」が出されたこと、11月18日の大津第一事件控訴審では、タイヨー事件で無罪判決が出されたこと、正当な組合活動を犯罪にすることを許すことはできない、残りの事件も無罪判決を勝ち取るために全力をつくす、市民のみなさんも声をあげて欲しいと訴えました。

「さまざまなメディアで取り上げられる」

ここにきてメディアも関西生コン事件の異常さを報道しだした、TansaをはじめMBS映像’24(24年3月)と映像’25(25年11月)の「労組と弾圧~関西生コン事件」やTBSドキュメンタリー解放区、NHKクローズアップ現代(25年10月)などが放映された。大手の新聞では、東京新聞・こちら特捜部、朝日新聞(25年12月1日)が報道した。加えて、デモクラシータイムスなどのYou Tube番組。TBSドキュメンタリー映画祭2025では、映画「労組と弾圧~関西生コン事件」が大阪と京都で上映されたことを伝え、関生支部弾圧事件を知って欲しいことを訴えました。

 

「UBE三菱セメントは、自社の人権基本指針の実践を」

また、武谷副委員長は、UBE三菱セメントは自らの「UBE人権基本指針を」今こそ実践すべきで、「適切な指導と改善を求める、人権侵害を受けた被害者を放置するな」UBE三菱セメントが人権侵害を放置するということは、UBE三菱セメントが人権侵害に寛容と見なされるのでないか?」などと訴えました。関生支部・機関紙部が作成した「江坂生コン闘争ニュース」ビラは、OAPタワービル前を行き交う会社員や市民らは快く受け取ってくれました。
午前9時ころから約1時間の行動でしたが、関生支部の訴えに、OAPタワービル前を行き交う会社員や市民らに多いにアピールすることができました。ビラは、47枚の配布でした。引き続き、背景資本への宣伝活動を展開します。

※江坂生コン闘争とは
吹田市と茨木市で生コン製造販売を営む、江坂生コン社が、従業員(ドライバー)を退職強要しました。さらに、2025年8月20日に組合結成した関生支部との団体交渉を拒否しています。
この江坂生コン社の行為は、労働組合法で使用者(会社)が禁止されている不当労働行為に該当します。

「府労委に不当労働行為救済申立」

関西地区生コン支部は、大阪府労働委員会に不当労働行為救済申立をしました。大阪府労働委員会は、関西地区生コン支部の主張を認める判断を出すことでしょうを続けているのです。

真相はこれだ!関生事件 無罪判決!【竹信三恵子の信じられないホントの話】20250411【デモクラシータイムス】

ご存じですか、「関西生コン」事件。3月には、組合の委員長に対して懲役10年の求刑がされていた事件で京都地裁で完全無罪判決が出ました。無罪判決を獲得した湯川委員長と弁護人をお呼びして、竹信三恵子が事件の真相と2018年からの一連の組合弾圧事件の背景を深堀します。 今でも、「関西生コン事件」は、先鋭な、あるいは乱暴な労働組合が強面の不法な交渉をして逮捕された事件、と思っておられる方も多いようです。しかしそうではありません。企業横断的な「産別組合」が憲法上の労働基本権を行使しただけで、正当な交渉や職場環境の改善運動だったから、強要や恐喝など刑事事件には当たらないものでした。裁判所の判断もこの点を明確にしています。では、なぜ暴力的組合の非行であるかのように喧伝され、関西全域の警察と検察が組織的に刑事事件化することになったのか、その大きな背景にも興味は尽きません。 tansaのサイトに組合員お一人お一人のインタビューも連載されています。ぜひ、どんな顔をもった、どんな人生を歩んできた人たちが、濡れ衣を着せられ逮捕勾留されて裁判の法廷に引き出されたのかも知っていただきたいと思います。
動画閲覧できます ココをクリック

増補版 賃金破壊――労働運動を「犯罪」にする国

竹信三恵子 (著) 旬報社 – 2025/1/30

勝利判決が続く一方で新たな弾圧も――
朝⽇新聞、東京新聞に書評が載り話題となった書籍の増補版!関生事件のその後について「補章」を加筆。
1997年以降、賃金が下がり続けている先進国は日本だけだ。そんな中、関西生コン労組は、労組の活動を通じて、賃上げも、残業規制も、シングルマザーの経済的自立という「女性活躍」も、実現した。そこへヘイト集団が妨害を加え、そして警察が弾圧に乗り出した。
なぜいま、憲法や労働組合法を無視した組合潰しが行なわれているのか。迫真のルポでその真実を明らかにする。初版は2021年。本書はその後を加筆した増補版である。
◆主な目次
  はじめに――増補にあたって
  プロローグ
  第1章 「賃金が上がらない国」の底で
  第2章 労働運動が「犯罪」になった日
  第3章 ヘイトの次に警察が来た
  第4章 労働分野の解釈改憲
  第5章 経営側は何を恐れたのか
  第6章 影の主役としてのメディア
  第7章 労働者が国を訴えた日
  エピローグ
  補章 反攻の始まり
  増補版おわりに

映画 ここから 「関西生コン事件」と私たち
この映画は「フツーの仕事がしたい」「アリ地獄天国」など労働問題を取り上げ注目を浴びている土屋トカチ監督の最新作。「関西生コン事件」の渦中にある組合員たちの姿を描いた待望のドキュメンタリー映画『ここから「関西生コン事件」と私たち』がこのほど完成。業界・警察・検察が一体となった空前の労働組合潰しに直面した組合員と家族の物語を見つめた。(左写真は松尾聖子さん)いまも各地で上映会がひらかれている。
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