関西地区生コン支部の歴史⑫

『品質と安全』をチェックする。シャブコン！？

阪神淡路大震災の教訓もどこへやら。規制緩和と価格破壊のもとで、ゼネコンの生き残りをかけた過当競争が激しさを増してきます。
品質管理を無視した「手抜き工事」があとを絶たないのです。２００３年５月、欠陥生コン問題が再び大きくクローズアップされました。「シャブコン」の文字が連日のように、ＴＶ・新聞紙上に登場しました。

『欠陥・手抜き』追放は、労働組合の社会的役割

業界改革を訴え、生産現場から不正をチェックする連帯労組関生支部の取り組みが、マスコミ（ＴＶニュース、新聞、週刊誌）から紹介されました。

品質管理強化へ自治体と連係プレー

「品質と安全を脅かす過積載や加水の追放を」。２００２年７月、大阪・兵庫の各自治体に一斉申し入れをおこないました。その結果、大阪府、大阪市などが「労働組合と連携して対策を強化する」と回答したのです。
※大阪市は「違反にはペナルティ」と各ゼネコンに通知。

闘いは国境を越えて

２００２年６月、日本と韓国の生コン労働者が「共同闘争」を開始しました。欧米メジャーのアジア市場制圧攻勢に対抗する日本のトップ、太平洋セメントが韓国・双龍を買収するなど、資本は国境を越えて活動しています。労働者の国際連帯も支援・交流のレベルにとどまらず、国境を越えた共同行動を発展させることが必要です。
同年１１月には、韓国生コン労組と「日韓生コン労働者共同闘争委員会」を結成。２００３年３月には、関生支部の役員２名が１年間の韓国留学に出発しました。

日韓生コン労働者が共同闘争委員会を結成

※２００２年６月、韓国生コン労組代表団を迎え、太平洋セメント株主総会で共同行動を展開。
※同年同月、非正規職労働者の権利確立で新自由主義的雇用政策を粉砕することが日韓共同の課題だとして、シンポジウムを開催。

イラク攻撃反対でストライキ。６８分会２９０名が指名・時限スト

２００３年３月、アメリカ・イギリス軍は世界中の抗議を押し切って「イラク空爆」を開始しました。連帯労組は、開戦に抗議して、新潟、関東、東海、関西の４支部６８分会２９０名が指名・時限ストなど各地で戦争反対の声をあげたのです。
自衛隊の海外派遣を恒久化し、憲法改悪を急ぐ自民党政権打倒は労働組合の最重点テーマです。

〔２００３年９月発行の『連帯２０年』をもとに編集しました〕

「労働組合つぶしの大弾圧を許さない実行委員会」への賛同の呼びかけ
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レイシスト（差別主義者）を使って組合破壊をしかける協同組合、ストライキを「威力業務妨害」、職場のコンプライアンス違反の告発を「恐喝」、抗議を「強要」、組合活動を「組織犯罪」、労働組合を「組織犯罪集団」と言い換えて不当逮捕する警察。
いま、まっとうな労働運動に加えられている資本による攻撃と「共謀罪のリハーサル」ともいえる国家権力による弾圧の本質を明らかにする！
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