「湖東協・大津協事件(恐喝未遂・威力業務妨害)大津地裁」
連帯ユニオン関西地区生コン支部への権力弾圧をめぐる公判が6月6日、大津地裁で開かれました。この日は証人尋問がおこなわれました。
公判終了後、弁護団の各担当弁護士に公判の解説と今後の方針を述べていただきました。
「太田弁護士(抜粋)」
午前中の証人は、大津協事件のセキスイハイム近畿の工事部長。
最初は小さなことでも違反があったらいけないと偉そうに言っていたが、最後の方になったら「ガードマンいなくてもいい、あれは通行人のためであって作業員はケガしてもいいんです」ってめちゃくちゃなことを言っていて、挙げ句には「連帯が来なければよかったんだ」と、とんでもないことを言っていた。じゃ、あなたは何?指摘がなかったら汚水を垂れ流して、道路も汚したまま、ガードマンもつけずにずっと工事をしていたのかというとんでもない証言をした。でも、それなりにこちらの意図として現場のコンプライアンスで指摘されたことは、どれもおかしくなかったということは引き出せたので良かったのかなと思っています。
午後は、湖東協の事件。大阪支店のフジタ前でビラをまいたことが恐喝の手段と言われていまして、一部の人はビラまきが威力業務妨害だって言われています。なんで僕が自主的に行ったのかって(証人に)聞いたかっていうと、要するに威力業務妨害っていうのは相手の意志を制圧しないといけないけどしていないから。自分(フジタ側)らでビラまきに気づいて自分らで写真を撮りに行っていることから、業務としてやっているのであって、全然業務を妨害されていない。ビラまきを威力業務妨害とされた、5名くらいの方々は、今日の証言を前提にしたら、まず、こんなもの有罪にできないんですよね。もともとビラまきが威力に当たるはずもないんだけども。業務が妨害されてないことも今日で明らかになったので。あとから始まる人たちのも、これで無罪でなかったら絶対おかしい。という尋問でした。
次回は、協同組合の方です。あの方、常に録音いっぱい録ってたみたいで、その録音もどこかで再生するということになると思います。こちらの方は大阪や委員長の事件と違ってややこしい人たちが来ないので、みなさんが来ることで当事者も励まされると思うんでまた次回以降もよろしくお願いします。
「岸上弁護士(抜粋)」
今日の午前中の審議が終わったあと保釈の許可決定が出ました。許可決定が出てすぐにお預かりしていた保釈保証金も納付したんですが、その直後に検察官の抗告がでましたので、大阪高等裁判所の判断待ちです。判断が早ければ今日ですがおそらく明日の判断になる。明日、判断が出て覆されなければ明日、元執行委員さん出てこられます。
「中井弁護士(抜粋)」
滋賀担当の執行委員は、この5月末からのかたまった日程が始まった位の時に、耳打ちをされて「ここね」って言われた。7月のかたまった日程が終わればということなんですけど、それ言われて腹立ったのですぐ保釈請求しまして保釈却下にもちろんなって昨日最高裁に抗告出しました。まぁなかなか望めないと思いますけど。本人も頑張ると言っていますのでご支援よろしくお願いします。
太田弁護士、岸上弁護士、中井弁護士には感謝します。ありがとうございました。
勝手連・滋賀や労働組合つぶしの大弾圧を許さない実行委員会・大阪のみなさんをはじめとした支援者のみなさん裁判傍聴支援をありがとうございます。今後もご支援ご協力をお願いします。
労働組合つぶしの大弾圧を許さない実行委員会から緊急呼びかけ!
「労働組合つぶしの大弾圧を許さない実行委員会」への賛同の呼びかけ
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ストライキしたら逮捕されまくったけどそれってどうなの?(労働組合なのに…) 単行本 – 2019/1/30
連帯ユニオン、小谷野 毅、葛西 映子、安田 浩一、里見 和夫、永嶋 靖久(著)
内容紹介
レイシスト(差別主義者)を使って組合破壊をしかける協同組合、ストライキを「威力業務妨害」、職場のコンプライアンス違反の告発を「恐喝」、抗議を「強要」、組合活動を「組織犯罪」、労働組合を「組織犯罪集団」と言い換えて不当逮捕する警察。
いま、まっとうな労働運動に加えられている資本による攻撃と「共謀罪のリハーサル」ともいえる国家権力による弾圧の本質を明らかにする!
お問い合わせは、連帯ユニオンまで TEL:06(6583)5546 FAX:06(6582)6547
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