連帯ユニオン関西地区生コン支部への権力弾圧をめぐる公判が6月26日、大津地裁で開かれました。本日の公判は証人尋問です。
公判終了後、弁護団から本公判の解説と今後の方針を述べていただきました。

「公判のまとめ、永嶋弁護士(抜粋)」

今日の証人は、H社にいて大津協で副理事長していた人物。(今日の証言で)彼は調書で話していることとだいぶ違ったんですけども、調書で話していることは午前中に検事が聞いた話です。
大津協は(生コン価格の)値下げ合戦をしていて、しんどい状況でそれに関生支部が目をつけて、Y副委員長がA氏を送り込んでN氏を押し込んで、それで値戻しだと言ってコンプライアンス活動、アウト対策しまくったという調書があります。午前中は、その(調書の)枠なんだけれど、あんまり言わずボヤボヤっとしか証言しませんでした。あれは、自分の裁判もあるし、ほんまのことというのがあるから検事が描いた絵とは違うんですよという感じでした。
午後からは(午前中と同じ証人)、元々大津協の値戻し以前にH社は、T社のI氏とD社のせいで真っ赤っかになっていました。大津協の値段が下がっているからではなく、H社1社が10年で10億、毎年1万㎥(赤字が継続していた)。
証人は、元々金のことでトラブルを起こして、(会社を)放り出されてもう絶対に(生コン)業界に戻りませんという一筆を書いて辞めている。そんな人間に頼まないといけないくらいにH社は追い込まれていて、彼(証人)は必死になって大津協を協同組合らしい協同組合にするんだと(言っていた)。
(証人は)自分が会社を取るつもりでいたから、(H社の)2代目の気の弱い社長を置いて、自分が(協同組合の)理事にあがります。自分が理事にあがったら、あと誰もできる人がいないから、H社に人材がいないから、Y副委員長が押し込んだのではなく、頭を下げてN氏が入ってきました。
N氏は、コンプライアンス活動を一緒になってするというよりは、協同組合の運営を正常化にするためにH社に入りました。今日の証言もおかしく、「N氏が幹事になったのと、T社のI氏が幹事長やめたのは関係あるか」と聞いたら、「関係はわからない」「突然病気になって幹事長を辞めた」と言いました。その次に幹事長になったのは、KというD社の人物。その人物も協同組合の運営がめちゃくちゃだったので、(他に)誰もいないからとN氏を幹事長にして、その中で(本来の)協同組合らしい協同組合(運営)にすることになりました。そういう流れにあるということぐらいまでがなんとなくできたかなという風に思う。
ただもう少ししたら、T社の関係でI氏がでてくる。それはそれで、またいろんなこと言うだろうからどうするか準備が必要です。
「検察の描いている通りではないですよ」というのが浮かび上がったのではないか。

永嶋弁護士には丁寧でわかりやすい解説と問題点や本質を述べていただき、ありがとうございました。
勝手連・滋賀や労働組合つぶしの大弾圧を許さない実行委員会・大阪のみなさんをはじめとした全国の支援者のみなさん、裁判の傍聴支援をありがとうございます。今後もご支援ご協力をお願いします。

関西生コン事件ニュース No.10 PDF

「労働組合つぶしの大弾圧を許さない実行委員会」への賛同の呼びかけ
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