「湖東協事件公判、大津地裁」

連帯ユニオン関西地区生コン支部への権力弾圧をめぐる公判が6月25日、大津地裁で開かれました。フジタ大阪支店へのビラ配布が威力業務妨害、建設現場のコンプライアンス活動が恐喝未遂とされた事件の第1回公判でした。
公判では、役員を含めた12人の仲間は毅然とした態度で臨み、しっかり無罪を主張しました。
公判終了後、弁護団から本公判の解説と今後の方針を述べていただきました。

「公判のまとめ、佐伯弁護士(抜粋)」

今日は、起訴状に対するこちらの意見を言うという手続きがありました。
みなさん、現場に行ってビラを配るなり、コンプラ活動をするなりしたのは事実だけれども、それ以上に脅して契約取ってするんやという話しまで意図していない。そんな話まで共謀してしているのではないということ。あるいはビラを配るという点については、「ビラを配っていただけ」ということです。
今後の公判の進め方について攻防がありました。裁判所や検察官はこの流れのまま大勢の証人呼んでは、証人尋問をどんどんやっていこうとしていました。それはそれで1つの方法ですがそれをすると、いろんな問題が出てきます。例えば山ほど証拠あるんですこの件。検察官は、この証拠でこういうことを立証しようと具体的に言わずに、思いつきでその証人に直前だしてくるみたいな作業ができるようになってしまうので、私たちとしては阻止したい。というのがひとつ。
それから今現在、どんどん逮捕が続いています。逮捕しては新たな証拠を掴んで、それをまたこの裁判で使うという手法を実際これまでの裁判でも繰り返しています。それを何とかストップさせたい。そのためには法律上どういう手続きがあるかというと、一旦尋問の手続きに進むのを止めて、お互いがどういう主張をこの裁判でしようとしているのかというのを整理して決めて、それから証人尋問をやっていくという手続き。整理手続きという言葉が、今日の公判でよく出てたと思います。そういう手続きがあるので、まずはそれをやるべきだ、と鈴木弁護士が厳しく求めていたわけです。
その結果、押し切りました。裁判長が高名な鈴木弁護士がと言ったときにチラッとこっちを見たので、「あっ俺のことは高名やないと思っているから、そういう聞き方なんやな」と私は思ったのですが(笑)、鈴木弁護士がかなり押し込んでいただいたので、我々弁護団としてやりたかったことができるということになりました。
続いては、検察官は、今日の冒頭陳述をダラダラ言っていたと思いますけれど、「それをどの証拠でどのように立証させようとしているのか」というのを具体的に言わなければならなくなりました。これは我々が今後、防御していくうえで非常に有益なこと、これが勝ち取れたことは今日の最大の成果だと思っています。ただし、その間2ヶ月ほど裁判が入らないことになりましたので、みなさん傍聴の機会がなくなりますが、今後、正式に裁判が始まる際には、組合のみなさん通じてアナウンスさせていただきます。

佐伯弁護士には丁寧でわかりやすい解説と問題点や本質を述べていただき、ありがとうございました。
勝手連・滋賀や労働組合つぶしの大弾圧を許さない実行委員会・大阪のみなさんをはじめとした全国の支援者のみなさん、裁判の傍聴支援をありがとうございます。今後もご支援ご協力をお願いします。

「労働組合つぶしの大弾圧を許さない実行委員会」への賛同の呼びかけ
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