「関生支部への権力弾圧粉砕!臨海生コン・臨海運輸は組合つぶしをやめろ!堺市は不当労働行為企業を放置するな!」12.22集会&デモ

「関生支部への権力弾圧粉砕!臨海生コン・臨海運輸は組合つぶしをやめろ!堺市は不当労働行為企業を放置するな!」集会&デモが2020年12月22日、堺市瓦町公園で開催され、50人を超える闘う労働者の仲間が結集しました。

「不当労働行為企業を放置するな」

集会に先立ち、堺市役所前で午後5時から、街頭宣伝とビラ配布をおこないました。
横断幕を掲げた街宣でマイクを持った、関生支部の武谷さんは「大阪府労働委員会から不当労働行為が認定され、命令が出されている企業を放置するな。労働組合の申し入れに真摯に対応し適切な措置を取れ」などと、堺市の姿勢を糾弾。
関西合同労組・泉州支部の中川さんは「戦後最大と言われている労働組合弾圧、関生支部への権力弾圧を粉砕しよう。健康と命よりも金もうけに走り、改憲と戦争への道に突き進む、菅政権、維新政治を打倒しよう」と訴えました。
用意していた関生支部の担当執行委員と機関紙部が作成したビラ200枚は、行動をはじめて1時間も経たずに完配するなど、市役所の職員や通行中の市民に多いにアピールできた行動になりました。

「堺市役所を包囲する行動」

瓦町公園での集会は、関西合同労働組合泉州支部・中川さんの司会で開会。中川さんは「緊急の集会の呼びかけにもかかわらず、多くの仲間が結集されたことに感謝する。本日は、不当労働行為企業に指導もおこなわず、放置している堺市を糾弾し、堺市役所を包囲する行動だ。みなさんと共に成功させよう」とあいさつしました。

「関生支部と連帯して新自由主義と闘う行動を貫徹しよう」

続いて、関西労働組合交流センター・木下さんの基調報告です。木下さんは「本集会は、関生弾圧を打ち破り、大阪広域生コン協組の組合つぶしを許さず、関生と連帯する行動だ」。
「労働組合の申し入れに対して堺市は『入札業者ではないから対応できない』などと回答し、ブラック企業をのさばらしている。労働委員会から不当労働行為の命令が出されている企業を放置している堺市を厳しく追及していこう」。
「11月の住民投票では、都構想を否決し勝利した。ところが、舌の根も乾かぬうちに『総合区』を画策する維新の会を許してはいけない。予算を削減し、看護師不足の原因をつくった維新政治を終わらせよう。1月24日の中之島公園で開催する集会デモに結集して、維新の画策を阻止する闘いに全力を尽くし、関生支部と連帯して新自由主義と闘う行動を貫徹しよう」と闘争方針と行動提起をおこないました。

「背景資本への闘いと、大阪広域協組の民主化実現を目指して行動する」

関生支部・武谷さんは、この間の関生支部権力弾圧への支援に感謝の意を表したあと「大阪府労働委員会が今年の7月、臨海生コン・臨海運輸の不当労働行為を認定し、組合側勝利命令を勝ち取った。堺市は、労組の申し入れに対して『入札業者ではないから対応できない』と回答するなど行政の役割を果たすという姿勢が見られない」。
「臨海生コン・臨海運輸の不当労働行為は、大阪広域生コンクリート協同組合(以下、大阪広域協組)の関生支部つぶしが発端だ。当該会社と関生支部は、生コン業界の再建・発展に向けて協力し、労使関係も安定していた。生コンの適正価格が実現したときには、非正規の正規化など労働条件の改善・向上も約束していた企業だった。2018年から始まった大阪広域協組の関生支部つぶしに、大阪広域協組の執行部から圧力と恫喝をかけられ、無理やり協力させられたという背景がある」。
「しかし、労働委員会の命令を無視する不当労働行為企業を放置できない。今後の闘争方針は、関生支部の先輩たちが築き上げてきた闘いを継承し、背景資本への追及を含めたあらゆる行動を展開して、臨海生コン・臨海運輸闘争に勝利する。あわせて産別運動つぶしの権力弾圧を粉砕し、大阪広域協組の関生支部つぶしをはね返し、大阪広域協組の民主化実現に向けて、勝利するまで闘う。引き続きの支援をお願いする」と、闘争報告と今後の闘争方針が示されました。

「自治体労働者の闘いをつくろう」

大阪市職員労働組合の赤田さんは「関生支部弾圧では、ストライキが違法、組合の要求が強要の罪などの不当判決は許せない。自治体労働者も、11月集会のデモ行進で、右翼の妨害に便乗した権力弾圧に対して、職場へのガサ(家宅捜索)攻撃を粉砕している」。
「非正規を中心とした労働者の労働組合加入が増えているなか、自治体労働者の闘いで維新が目論む総合区・道州制を粉砕することが求められている。関生支部と連帯して自治体労働者の闘いを展開し、立ち上がる自治体労働者をつくろう」と訴えました。

「連日の団交開催で解雇撤回を勝ち取った」

関西合同労働組阪神支部・山本さんからは「不当解雇の職場で私たち労働組合は、連日の団体交渉の開催により、社長が根を上げ、解雇撤回を勝ち取った。この成果に自信と確信を持ち、新たな闘いに挑む」と解雇撤回闘争の勝利報告がされました。

「継続した行動を展開して、労組の交流と組織拡大を」

関西労働組合交流センター代表の深町さんは「ビラ配布、街頭宣伝、集会、デモなど我々の登場は鮮烈であり、インパクトを与えた。堺市役所前では、自らビラを取りに来た労働者がいた。このことは労働組合への信頼を示すものだ」。
「市職員、非正規が声を上げても仕方がないという雰囲気の中、本日のような不当労働行為を糾弾する行動が、閉塞・失望している労働者に励ましのメッセージを送った」。「堺市でも継続的な行動を展開して、様々な労働組合と交流し、組織を拡大しよう」と、集会のまとめと新たな行動の提起をおこないました。

「合同庁舎を一周するデモ行進」

集会後のデモ行進は、瓦町公園を出発し、かに道楽の前を通り、堺市合同庁舎を一周しました。総合福祉会館から出てきた職員数名は、デモを興味深く見ていました。大阪地裁堺支部前でも、帰宅する職員が立ち止まりデモを眺めていました。堺市役所・堺区役所の庁舎の窓からは、デモを覗いている職員が多数いました。
関西労働組合交流センターに結集する仲間の旗や幟がはためき、軽快なリズムの太鼓、「関生弾圧粉砕!」「堺市は違法企業を放置するな!」「臨海生コン・臨海運輸の不当労働行為弾劾!」などのシュプレヒコールで、合同庁舎や堺東駅周辺の市民や道行く人たちに、多いにアピールできたデモ行進となりました。
最終地点のハローワーク前で、関西労働組合交流センター・木下さんのかけ声で「団結がんばろう!」を参加者全員で唱和して本日の行動を締めくくりました。

「労働組合つぶしの大弾圧を許さない実行委員会」への賛同の呼びかけ PDF

ハーバービジネスオンライン
「関生事件」が揺るがす労働基本権
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関西生コン事件ニュースNo.50  ココをクリック

なぜ、いま戦後最大規模の刑事弾圧が労働組合に加えられているのか!?
641日勾留された武委員長が語る

「関西生コン事件」で逮捕された武建一委員長は今年5月29日、641日ぶりに保釈された。その1ヵ月後に収録されたロングインタビューをまとめた本が昨年12月10日発刊された。
・一連の事件は、なぜ起きたのか?
・関生支部とはどのような労働組合なのか?
・武建一という人物はいったい何者なのか?
そんな疑問に事実をもって答える1冊。ぜひ、お読みください。『武建一が語る 大資本はなぜ私たちを恐れるのか
発行・旬報社、四六判218ページ、定価1500円+税
*全日建(全日本建設運輸連帯労働組合)にお申し込みいただければ頒価1500円(送料込み)でお届けします。多部数の場合はお問い合わせください。
お問い合わせ03-5820-0868
【目 次】
第1章 刑事弾圧
641日にもおよんだ勾留生活/なぜ私は逮捕されたのか/協同組合の変質/労組破壊に参加したレイシスト
第2章 「タコ部屋」の過酷労働
私の生い立ち/「練り屋」と呼ばれて/労働運動に目覚める/関生支部の誕生/初めての解雇
第3章 闘いの軌跡
万博不況とオイルショック/ヤクザと生コン/経済界が恐れる産業別労働運動
第4章 大同団結
安値乱売で「がけっぷち」/大阪広域協組の誕生/シャブコン/2005年の弾圧事件/ゼネスト決行/目指すべき場所
解題・安田浩一(ジャーナリスト)
皆様には御元気で御活躍のことと存じます。
この間、全国の多くの皆様より私たち関生支部に対する国家権力と大阪広域生コンクリート協同組合、差別排外主義者集団が一体となった攻撃をはね返す闘いに、多大な御支援をいただきまして誠にありがとうございます。
このたび、著書『大資本はなぜ私たちを恐れるのか』を昨年12月10日に発行する運びとなりました。
今日まで、私は、会社の雇ったヤクザに5回以上殺されかけたり、刑事事件をでっち上げられ前科5犯にさせられています。
1980年代には日経連の大槻文平会長(当時)から「関生型運動は資本主義の根幹に触れる」と言われ、国家権力とマスコミからは「生コンのドン」「金を企業からむしり取る」などとして「反社会的勢力」とレッテルを貼られています。
それはなぜか。歴史と今日を振り返り、事実を元に書かせていただいています。
是非、一読下さい。
心より愛をこめて
武 建一

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