五一闘争、近鉄・八戸ノ里駅、近鉄・布施駅での宣伝行動
不当労働行為企業と労働委員会から認定された「㈱五一社」を周知するため、連帯ユニオン関西地区生コン支部・大阪Bブロックと大阪Aブロックは4月22日、近鉄・八戸ノ里駅と近鉄・布施駅で「五一社の不当労働行為を労働委員会が認定」を掲げた情宣活動を展開。加えて、「大阪IR・カジノ、大阪市の負担・リスク」の情宣活動を展開しました。
「東大阪市の2カ所で宣伝活動」
近鉄・八戸ノ里駅前、近鉄・布施駅前の歩行者道路では、武谷書記次長が右手にマイクを握り、左手に組合旗を掲げて、五一社が労働組合法に違反している不当労働行為の事実や、大阪府労働委員会から労働組合法に違反している「不当労働行為企業」に認定され、救済命令が出されたのに、その命令を履行しない態度に終始していること、大阪広域生コン協組の組合つぶしが背景にあること、和歌山議会で反対多数で否決されカジノ誘致を断念した、大阪もIR・カジノ誘致を中止・撤廃させようなどを整然と訴えました。
横断幕を掲げた歩行者道路では、大阪Aブロック組合員が通行中の会社員や市民らにビラを配布しました。
「近鉄・八戸ノ里、複数の市民から激励があった」
近鉄・八戸ノ里駅前では、武谷書記次長の訴えを、しばらく立ち止まって聴き入る姿が見られました。
関西地区生コン支部・機関紙部が作成してくれた「五一闘争ニュース」ビラと大阪・市民交流会が作成した「大阪IR・カジノ、大阪市の負担・リスク」カラー刷りビラはは、近鉄・八戸ノ里駅前を行き交う会社員や市民らは快く受け取ってくれました。
ビラを受け取った複数の女性・男性市民から「頑張ってくださいね。応援していますよ。」などの激励があったのが印象的でした。
午前11時ころから約1時間の行動でしたが、武谷書記次長の訴えに、近鉄・八戸ノ里駅前を行き交う会社員や市民らに多いにアピールすることができました。ビラは、51枚(大阪IR・カジノ、大阪市の負担・リスクビラとセット)の配布でした。引き続き、駅頭での宣伝活動を展開します。
「近鉄・布施駅前、『維新をつぶさなあかんで。わかってんねやろな!』と叱咤する女性」
午後からは、近鉄・布施駅に移動し、「五一社」の労働組合法違反の実態や「大阪にカジノはいらない!」などの宣伝活動を展開しました。
関西地区生コン支部・機関紙部が作成してくれた「五一闘争ニュース」ビラと大阪・市民交流会が作成した「大阪IR・カジノ、大阪市の負担・リスク」カラー刷りビラは、近鉄・布施駅前を行き交う会社員や市民らは快く受け取ってくれました。
横断歩道を急いで渡ってきた男性が「ビラをおくれ!わし、維新、大嫌いやねん。カジノ反対や!あんたら頑張ってや!」などの激励がありました。また、ビラを受け取ってくれた女性は「ほんま、維新は許せんで!うちは、橋下のときから維新は、あかん思ってんねん。あんたらが、しっかり訴えて、維新をつぶさなあかんで。わかってんねやろな!」との激励と叱咤があったのが印象的でした。
午後!時ころから約1時間の行動でしたが、武谷書記次長の訴えに、近鉄・布施駅前を行き交う会社員や市民らに多いにアピールすることができました。ビラは、83枚(大阪IR・カジノ、大阪市の負担・リスクビラとセット)の配布でした。引き続き、駅頭での宣伝活動を展開します。
※五一闘争とは
大阪府労働委員会は2020年10月28日、大阪府東大阪市岸田堂西2丁目2番14号に所在する生コン製造企業「㈱五一」に、労働組合法違反の「不当労働行為企業」と認定し、関西地区生コン支部の組合員を雇い止めしたことを断罪しました。
さらに、大阪府労働委員会は「㈱五一社」に対して、「労働組合法違反の不当労働行為に該当し、今後このような行為を二度と繰り返さないようにいたします」と記した文書を速やかに労働組合に提出しなければならい、との命令を出したのです。
しかし、現在も「㈱五一社」は大阪府労働委員会の命令を履行しない態度をとり続けています。
「大阪広域生コン協組の『労働組合つぶし』が発端」
「㈱五一社」の不当労働行為は、大阪広域生コンクリート協同組合(大阪広域生コン協組)の関西地区生コン支部つぶし、いわゆる「労働組合つぶし」が発端なのです。
「㈱五一社」と関西地区生コン支部は、生コン業界の再建・発展に向けて協力し、労使関係も安定していました。生コンの適正価格が実現したときには、非正規の正規化など労働条件の改善・向上も約束していた企業だったのです。
ところが、2018年から始まった大阪広域生コン協組の関西地区生コン支部つぶしに、大阪広域生コン協組の執行部から圧力と恫喝をかけられ、無理やり「労働組合つぶし」に協力させられたという背景があります。
「大阪広域生コン協組の関西地区生コン支部つぶしを粉砕し、大阪広域生コン協組の民主化実現を目指して行動する」
しかし、労働委員会の命令を無視する不当労働行為企業(違法企業)を放置することはできません。今後の闘争方針として、関西地区生コン支部の先輩たちが築き上げてきた闘いを継承し、背景資本への追及を含めたあらゆる行動を展開して、「㈱五一闘争」に勝利するまで闘います。
あわせて産業別労働運動つぶし、大阪広域生コン協組の関西地区生コン支部つぶしをはね返し、「大阪広域生コン協組の民主化」実現に向けて、勝利するまで闘います。
関西地区生コン支部が展開する産業別労働運動への仲間の皆さんのご協力とご支援に感謝します。また、日頃の関西地区生コン支部弾圧への物心両面にわたるご支援に、心からお礼を申し上げます。さて、「今こそ関生魂を!!激動と根底的変革の時代を共に生きよう!6.4映画「棘2.独白」上映(主催、6.4映画「棘2.独白」上映実行委員会)が、6月4日(土)18:00から文京区民センター2Aで開催するというチラシが配布されています。
このチラシには、連帯・関西地区生コン支部と記された組合旗が、写真で掲載されていますが、この主催者団体らと、全日本建設運輸連帯労働組合関西地区生コン支部は、何ら一切関係のないことをお知らせします。
関西地区生コン支部が携わり、関与する集会などのイベントについては、当労働組合発刊の機関紙「くさり」や、当労働組合が作成するホームページの「連帯広報委員会」でお知らせしています。支援共闘の仲間の皆さんには、お間違えのないようにくれぐれもよろしくお願いします。
「労働組合つぶしの大弾圧を許さない実行委員会」への賛同の呼びかけ PDF
池田香代子の世界を変える100人の働き人60人目
労働運動を〈犯罪〉にする国「連帯ユニオン関西地区生コン支部」事件
ゲスト:竹信三恵子さん(ジャーナリスト・和光大学名誉教授)
ココをクリック
賃金破壊――労働運動を「犯罪」にする国 竹信三恵子(著)– 2021/11/1 旬報社 1,650円(税込み)
1997年以降、賃金が下がり続けている先進国は日本だけ。
そんななか、連帯ユニオン関西地区生コン支部は、賃上げも、残業規制も、シングルマザーの経済的自立という「女性活躍」も実現した。
業界の組合つぶし、そこへヘイト集団も加わり、そして警察が弾圧に乗り出した。
なぜいま、憲法や労働組合法を無視した組合つぶしが行なわれているのか。
迫真のルポでその真実を明らかにする。
目次 : プロローグ
第1章 「賃金が上がらない国」の底で
第2章 労働運動が「犯罪」になった日
第3章 ヘイトの次に警察が来た
第4章 労働分野の解釈改憲
第5章 経営側は何を恐れたのか
第6章 影の主役としてのメディア
第7章 労働者が国を訴えた日
エピローグ
【著者紹介】
竹信三恵子 : ジャーナリスト・和光大学名誉教授。東京生まれ。1976年東京大学文学部社会学科卒、朝日新聞社入社、経済部、シンガポール特派員、学芸部次長、編集委員兼論説委員(労働担当)、2011-2019年和光大学現代人間学部教授。著書に『ルポ雇用劣化不況』(岩波新書、日本労働ペンクラブ賞)など。貧困や雇用劣化、非正規労働者問題についての先駆的な報道活動に対し、2009年貧困ジャーナリズム大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
amazonで購入できます。 ココをクリック