繰り返される米軍機トラブルと、沈黙する日本政府への告発

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3月6日、沖縄県名護市の野球場に米軍ヘリが不時着しました。現場近くには子どもたちがおり、一歩間違えば大惨事でした。なぜ繰り返される米軍機のトラブルを、私たちは「日常」として容認し続けるのでしょうか。本稿では、日米地位協定の不平等さと、米軍の言い分を追認し続ける日本政府の不作為を、過去の惨事やオスプレイの事例を交えて厳しく検証します。

不時着したヘリ ココをクリック
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平穏を切り裂く轟音

2026年3月6日、沖縄県名護市の野球場に米軍UH-1ヘリコプターが不時着するという事態が発生しました。現場のすぐそばでは、何の罪もない子どもたちが少年野球の練習に励んでいました。一歩間違えば、数トンの鉄の塊が子どもたちの頭上に降り注ぎ、取り返しのつかない大惨事と化していたことは火を見るよりも明らかです。今回の事案は、私たちの日常を冷酷なまでに蹂躙し、平和な暮らしがいかに危ういバランスの上に成り立っているかを突きつけました。しかし、この事案に対する米軍の報告と日本政府の対応を目の当たりにすると、長年私たちが直面してきた「不条理の縮図」がそこにはっきりと浮かび上がってきます。

繰り返される不条理の歴史

米軍側は「訓練飛行中に機内の警告表示を受けたため、予防着陸を行った」という簡潔な説明を繰り返しています。この一方的な報告一つで、日本国内での事故の幕引きが図られる。これが、現行の日米地位協定という巨大な壁に守られた米軍の「現実」です。今回も現場周辺は警察によって一時的に規制されましたが、米軍機が約2時間半後に何事もなかったかのように離陸して去るまで、日本側の主体的な捜査や機体の詳細な検証が行われた形跡はありません。日本政府は事態をただ追認し、米軍の説明を「報告」として受け入れるだけであり、そこには主権国家としての毅然とした姿勢は何一つ見当たりません。

治外法権がもたらす悲劇

このような事態は決して偶発的なものではなく、半世紀以上にわたり半ば常態化してきた構造的な欠陥です。1959年の宮森小学校への米軍ジェット機墜落事故による18名の尊い命の犠、2004年の沖縄国際大学へのヘリ墜落・炎上事故における現場封鎖、そして2017年の普天間第二小学校への窓枠落下事故と、痛ましい記憶は歴史の中に深く刻まれています。また、ヘリコプターのみならず、欠陥機としての不安が払拭されないまま運用が強行されている垂直離着陸機オスプレイの度重なるトラブルも、私たちの不安を増幅させてきました。これらの惨事や事故を経てもなお、現場至近への立ち入りは「相互の同意」という名目で制限され、米軍側が拒否すれば日本側の手出しができないという「治外法権」の実態は温存され続けています。

沈黙し続ける政府の罪

日本政府の行動は、国民の安全よりも日米間の「平穏」を優先してきたという批判を免れません。米軍機が事故を起こした際、日本側の警察や自治体は現場に駆けつけても、米軍が張り巡らせる「内周規制線」によって立ち入りを拒否されます。2005年に策定されたガイドラインが存在するとはいえ、それは結局、日本側の主権を縛り、米軍の排他的な管理権を追認する枠組みに過ぎません。政府は現場での徹底的な検証を求めるどころか、米軍による封鎖を容認し、調査の機会を自ら放棄しているのです。米軍から事故原因の説明がなされると、それを再検証することなく「安全が確認された」として飛行再開を許容する。この政府の姿勢は、専門的な知見に基づく厳しいチェックとは程遠く、単なる追認の繰り返しです。

変えるべき歪な関係性と高市政権の責務

「日米安保があるから仕方がない」という論理が、国民の命を天秤にかける際の免罪符としてまかり通っている現状こそ、日本の安全保障が抱える最大の欠陥です。

高市政権は、国民が納める莫大な税金を「思いやり予算」をはじめとするさまざまな名目でアメリカ側に差し出しています。それにもかかわらず、肝心の主権者である国民の命が危険にさらされた時、首相である高市早苗氏は、果たしてアメリカに対して毅然とした態度で抗議を行っているのでしょうか。

高市政権が今すぐ実行すべきことは第一に、日米地位協定の全面的な改定交渉の開始をアメリカ側に強く通告することです。特に、米軍機の事故時における日本側による無制限の立ち入り調査権、日本国内法(航空法等)の完全適用を明文化しなければなりません。第二に、米軍機が「予防着陸」と称して民間地を利用することを即時停止させ、恒久的な着陸地点以外の使用を原則禁止する強硬な外交姿勢を示すことです。第三に、事故原因の究明が完了するまで、当該機種の飛行を国内全域で即時無期限停止させるという、日本側の安全基準を貫徹する権限を行使することです。

国民の血税を拠出しながら、我が国の空を「治外法権」のまま放置し、米軍の言いなりになる現状は、独立国家としてあまりに異常です。真の安全保障とは、軍事的な抑止力のみを語るのではなく、まずその国で生きる人々の生活の安全を法の下で厳格に守り抜くことに他なりません。高市首相には、真の愛国心に基づく毅然としたリーダーシップとして、米側との対等な関係構築を求める政治的決断を強く求めます。今回の名護での出来事を、私たちは決して「日常」として流してはならないのです。

真相はこれだ!関生事件 無罪判決!【竹信三恵子の信じられないホントの話】20250411【デモクラシータイムス】

ご存じですか、「関西生コン」事件。3月には、組合の委員長に対して懲役10年の求刑がされていた事件で京都地裁で完全無罪判決が出ました。無罪判決を獲得した湯川委員長と弁護人をお呼びして、竹信三恵子が事件の真相と2018年からの一連の組合弾圧事件の背景を深堀します。 今でも、「関西生コン事件」は、先鋭な、あるいは乱暴な労働組合が強面の不法な交渉をして逮捕された事件、と思っておられる方も多いようです。しかしそうではありません。企業横断的な「産別組合」が憲法上の労働基本権を行使しただけで、正当な交渉や職場環境の改善運動だったから、強要や恐喝など刑事事件には当たらないものでした。裁判所の判断もこの点を明確にしています。では、なぜ暴力的組合の非行であるかのように喧伝され、関西全域の警察と検察が組織的に刑事事件化することになったのか、その大きな背景にも興味は尽きません。 tansaのサイトに組合員お一人お一人のインタビューも連載されています。ぜひ、どんな顔をもった、どんな人生を歩んできた人たちが、濡れ衣を着せられ逮捕勾留されて裁判の法廷に引き出されたのかも知っていただきたいと思います。
動画閲覧できます ココをクリック

増補版 賃金破壊――労働運動を「犯罪」にする国

竹信三恵子 (著) 旬報社 – 2025/1/30

勝利判決が続く一方で新たな弾圧も――
朝⽇新聞、東京新聞に書評が載り話題となった書籍の増補版!関生事件のその後について「補章」を加筆。
1997年以降、賃金が下がり続けている先進国は日本だけだ。そんな中、関西生コン労組は、労組の活動を通じて、賃上げも、残業規制も、シングルマザーの経済的自立という「女性活躍」も、実現した。そこへヘイト集団が妨害を加え、そして警察が弾圧に乗り出した。
なぜいま、憲法や労働組合法を無視した組合潰しが行なわれているのか。迫真のルポでその真実を明らかにする。初版は2021年。本書はその後を加筆した増補版である。
◆主な目次
  はじめに――増補にあたって
  プロローグ
  第1章 「賃金が上がらない国」の底で
  第2章 労働運動が「犯罪」になった日
  第3章 ヘイトの次に警察が来た
  第4章 労働分野の解釈改憲
  第5章 経営側は何を恐れたのか
  第6章 影の主役としてのメディア
  第7章 労働者が国を訴えた日
  エピローグ
  補章 反攻の始まり
  増補版おわりに

映画 ここから 「関西生コン事件」と私たち
この映画は「フツーの仕事がしたい」「アリ地獄天国」など労働問題を取り上げ注目を浴びている土屋トカチ監督の最新作。「関西生コン事件」の渦中にある組合員たちの姿を描いた待望のドキュメンタリー映画『ここから「関西生コン事件」と私たち』がこのほど完成。業界・警察・検察が一体となった空前の労働組合潰しに直面した組合員と家族の物語を見つめた。(左写真は松尾聖子さん)いまも各地で上映会がひらかれている。
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