不当労働行為と認定! 労側の勝利
9月25日、大阪府労働委員会(府労委)は、旭生コン・寝屋川生コン・三和商事の行った一方的な労供契約の打ち切りにともなう日々雇用組合員の就労取り上げが不当労働行為であると認定。またしても大阪広域協組による労働組合潰しが断罪された。

組合脱退工作をする大阪広域協組!

一連の大阪広域協組による不当な労働組合潰しで最も被害を受けてきたのは日々雇用の組合員だ。大阪広域協組は連帯労組の弱体化を狙い、連帯労組に所属する日々雇用組合員を就労させている協組員および関係企業に対して「連帯労組組合員の排除」を指示。旭生コン・寝屋川生コン・三和商事はそれに従い、一方的な労供契約の打ち切りを実行した。しかも、その際、「大阪広域協組と協力関係にある労供労組に移籍すれば、そのまま雇い続ける」と、組合脱退工作まで行っていたのだ。
こうした事態に直面し、組合側は話し合いで解決を図ろうと団体交渉を申し入れたが各企業ともそれを拒否。やむを得ず府労委に不当労働行為救済を申し立てた。
労供組合は供給先に「仕事をもらう立場」だ。その観点に立つと、連帯労組がこの間行ってきた「労供組合による不当労働行為救済申し立て」は「あり得ない行為」となる。 しかし、私たちは他の労供組合のように供給先にサービスをして日々雇用組合員の就労権を得てきたわけではない。自らの闘いで、「権利」として獲得してきたものに他ならない。よって、私たちからすると、この府労委への申し立ては「当たり前の行為」であり、奪われた権利を取り戻すための有効な手段となるのだ。

府労委の下した組合側勝利の命令!

府労委は上記3社の行った「一方的な労供契約の打ち切り」「2018年4月25日付けで申し入れた団体交渉に応じなかったこと」それぞれが不当労働行為に当たると認定。さらに、今後同様の行為を繰り返さないよう留意する旨を記載した文書を交付するよう命令した。『組合側勝利』の内容である。

失った権利、自らの闘いで取り戻す

この間、私たちは、関西の生コン業界で日々雇用など非正規雇用労働者の比率が高くなっている現状を「不正常」だととらえ、それを変えようと様々な取り組みを行ってきた。そして、業界団体との集団交渉のなかで非正規雇用と正規雇用の割合を当面「5対5」にするとの画期的な合意を勝ち取った。これからその実現に向けて取り組もうとしていた矢先、大阪広域協組による労働組合潰しおよび国家権力による大弾圧が開始され、「5対5」の約束は不履行のまま放置されている。

私たちは今回の勝利命令を武器に、大阪広域協組による労働組合潰しの不当性を一層明らかにするとともに、旭生コン・寝屋川生コン・三和商事における日々雇用組合員の就労権を取り戻すために全力を尽くす決意だ。

「労働組合つぶしの大弾圧を許さない実行委員会」への賛同の呼びかけ 

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連帯ユニオン、葛西 映子、北 建一、小谷野 毅、宮里 邦雄、熊沢 誠、海渡 雄一、鎌田 慧、竹信 三恵子(著)

内容紹介
戦後最大の「労組壊滅作戦」が進行。
警察・検察・裁判所による弾圧。
権力と一体となった業界あげての不当労働行為。
関西生コン事件の本質を明らかにする!
ストライキやコンプライアンス活動を「威力業務妨害」「恐喝未遂」として89人逮捕、71人を起訴。
委員長と副委員長の拘留期間は1年5か月超。
取り調べで「組合をやめろ」と迫る警察。
家族に「組合をやめるよう説得しろ」と電話をかける検察。
組合活動の禁止を「保釈許可条件」とする裁判所。
いったい誰が、なんのために仕掛けているのか「関西生コン事件」の真相。お問い合わせは、連帯ユニオンまで TEL:06(6583)5546 FAX:06(6582)6547
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