4.24尼崎事故弾劾集会
「尼崎事故弾劾!外注化・非正規化粉砕!反合理化・運転保安確立!」を掲げた「4.24尼崎事故弾劾集会」が4月24日、JR尼崎駅北口広場で開催され、100人を超える闘う労働者が結集しました。
「人間らしく生きる社会づくりを目指して闘おう」
司会の動労西日本・原田執行委員が「労働者の国境を越えた団結で戦争を止めよう。JR西日本は、4.25尼崎事故を二度と起こしてはならない。労働者が安全に働ける職場をつくるために闘おう」と開会宣言。
港合同・中村委員長が主催者あいさつ。中村委員長は「尼崎事故弾劾集会の結集に感謝する。労働組合が声をあげなければいけない。ウクライナ戦争を許してはいけない。しかし、我々はその根本をしっかり見極めなければならない。吉野家の経営陣の暴言やJRトップらの発言など、そういう社会に労働組合が声をあげることが重要だ。人の命を軽視する国鉄の民営化攻撃に、間違ったことは間違っていると声をあげよう。労働組合の武器は、組織を拡大することだ。人間らしく生きる社会づくりを目指して、しっかり闘おう」とあいさつと行動を提起しました。
「『なめたらあかんで労働運動!関生総決起集会』への結集を」
続いて、関西地区生コン支部・武谷書記次長から特別報告。武谷書記次長は、この間の関生支部弾圧への支援にお礼を述べ、戦争阻止に先頭で闘う決意を述べたあと、刑事事件の裁判闘争や現場闘争の成果と課題を報告し、「大阪広域生コン協組の組合つぶし、それに便乗した警察・検察による権力弾圧は、最終的には、ストライキをはじめとする大衆行動で決着をつける」と引き続きの支援をお願いしました。
そして武谷書記次長は「JR西日本の効率化を優先しだ大合理化により、労働者に犠牲を強いる政策を厳しく糾弾しなければならない。国鉄分割民営化から続いている市場原理主義を突き進むJR西日本に対して、労働者や地域住民のための本来の鉄道を取り戻すために労働組合の団結と行動で、JR西日本の攻撃を粉砕しよう」と発言。
最後に、4月30日の「藤原生コン・社全抗議行動」、5月13日の「光榮・昌榮産業闘争、神戸市役所攻め」の集会デモ、5月28日の「なめたらあかんで労働運動!関生支部総決起集会」、11月6日の「日比谷・労働者集会」の結集を呼びかけて特別報告を締めました。
「戦争情勢の中で開催される11月労働者集会に結集を」
JR労働者の決意として現場で闘う仲間の発言がありました。動労千葉・渡辺書記長は「尼崎事故から17年目。動労千葉は、3月11日から13日まで48時間のストライキを打ち抜いた。賃上げ要求などを掲げ、90人が結集したストライキに、闘えない労働者に感じ取ってもらった行動だった。JR西日本の800人削減という攻撃は、東日本でも行われており、コストカットの行きすぎにより、鉄道の安全が脅かされている。動労千葉も声をあげて闘う。1047名解雇撤回闘争もあと一歩だ。ウクライナ戦争は、労働者、学生が団結すれば戦争は止まる。この情勢の中で開催される11月労働者集会に結集を」と闘争報告と11月集会の結集を呼びかけました。
動労西日本・大江委員長は「17年前の尼崎事故を風化させないために、毎年、結集する仲間の闘いに感謝する。jr西日本は800人の合理化を提案した。それに関連する労働者もこの先どうなるかわからない現状だ。地方ローカル線は閉鎖・廃止の方針だ。儲けが出ないからつぶすというのは許さない。鉄道の安全の基本である労働組合による保安闘争を継続して闘う。8.6ヒロシマ行動の結集を呼びかける。反戦運動を広げよう」と闘争報告と闘争方針を示しました。
動労総連合九州・羽廣さんは「JRの安全よりも利益を優先する政策によって、労働組合の力が弱まった。闘う労働組合を我々の手でつくり反撃しよう」と行動を提起しました。
JR西日本メンテック・遠坂書記は「JR西日本メンテックに勝利する闘いは、4月28日の労働委員会で最終陳述を提出し命令を待つ。闘わなければ労働者は殺されることは仲間の過労死を見れば明らかだ。仲間の無念を晴らすためにも、正規と非正規が団結して労働組合が闘うことが重要だ」と行動を提起しました。
「戦争阻止、国鉄闘争勝利に共に闘う」
本集会に参加した全国の運動参加団体からは、日教組奈良市、大阪市職、関西合同労組、八尾北医療センター労組、高槻医療福祉労組、全学連などの各代表者が、現場の闘争報告と戦争と改憲を阻止する決意、国鉄闘争の勝利めざして共に闘う決意などの発言がありました。
「職場、地域で団結し労働組合をよみがえらせ、決起しよう」
港合同・木下執行委員が集会のまとめ。木下執行委員は「JRの尼崎事故、民営化、外注化、組合つぶしが何をもたらすのかをはっきりさせた。多くの命が奪われたことに労働組合が責任をとることが、労働組合の闘いと位置づけて闘うことが重要だ。ウクライナ戦争を世界戦争、核戦争に発展させず阻止するかが労働組合に問われている。この闘いに勝利することが戦争を止めることとなる。職場、地域で団結し労働組合をよみがえらせ、決起しよう」と闘争方針を示しました。
「国鉄闘争に勝利し、戦争と改憲を阻止しよう」
集会後のデモ行進は、JR尼崎駅北口広場を出発し、商業施設前、尼崎事故が発生したカーブを通るコースです。
旗や幟がはためき、太鼓と鉦の軽快なリズムで行進する100人超のデモ隊に、尼崎市民やJRの職員らに多いにアピールすることができました。
商業施設前を通行する市民やマンションのベランダから覗いている市民が、手を振って激励していたのが印象的でした。
デモ行進は、解散地点の公園で、「団結ガンバロー」を参加者全員で唱和してお開きとなりました。
JR西日本の合理化攻撃を粉砕し、国鉄闘争に勝利し、戦争と改憲を阻止するために、労働者は団結と行動で闘おう!
関西地区生コン支部が展開する産業別労働運動への仲間の皆さんのご協力とご支援に感謝します。また、日頃の関西地区生コン支部弾圧への物心両面にわたるご支援に、心からお礼を申し上げます。さて、「今こそ関生魂を!!激動と根底的変革の時代を共に生きよう!6.4映画「棘2.独白」上映(主催、6.4映画「棘2.独白」上映実行委員会)が、6月4日(土)18:00から文京区民センター2Aで開催するというチラシが配布されています。
このチラシには、連帯・関西地区生コン支部と記された組合旗が、写真で掲載されていますが、この主催者団体らと、全日本建設運輸連帯労働組合関西地区生コン支部は、何ら一切関係のないことをお知らせします。
関西地区生コン支部が携わり、関与する集会などのイベントについては、当労働組合発刊の機関紙「くさり」や、当労働組合が作成するホームページの「連帯広報委員会」でお知らせしています。支援共闘の仲間の皆さんには、お間違えのないようにくれぐれもよろしくお願いします。
「労働組合つぶしの大弾圧を許さない実行委員会」への賛同の呼びかけ PDF
池田香代子の世界を変える100人の働き人60人目
労働運動を〈犯罪〉にする国「連帯ユニオン関西地区生コン支部」事件
ゲスト:竹信三恵子さん(ジャーナリスト・和光大学名誉教授)
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賃金破壊――労働運動を「犯罪」にする国 竹信三恵子(著)– 2021/11/1 旬報社 1,650円(税込み)
1997年以降、賃金が下がり続けている先進国は日本だけ。
そんななか、連帯ユニオン関西地区生コン支部は、賃上げも、残業規制も、シングルマザーの経済的自立という「女性活躍」も実現した。
業界の組合つぶし、そこへヘイト集団も加わり、そして警察が弾圧に乗り出した。
なぜいま、憲法や労働組合法を無視した組合つぶしが行なわれているのか。
迫真のルポでその真実を明らかにする。
目次 : プロローグ
第1章 「賃金が上がらない国」の底で
第2章 労働運動が「犯罪」になった日
第3章 ヘイトの次に警察が来た
第4章 労働分野の解釈改憲
第5章 経営側は何を恐れたのか
第6章 影の主役としてのメディア
第7章 労働者が国を訴えた日
エピローグ
【著者紹介】
竹信三恵子 : ジャーナリスト・和光大学名誉教授。東京生まれ。1976年東京大学文学部社会学科卒、朝日新聞社入社、経済部、シンガポール特派員、学芸部次長、編集委員兼論説委員(労働担当)、2011-2019年和光大学現代人間学部教授。著書に『ルポ雇用劣化不況』(岩波新書、日本労働ペンクラブ賞)など。貧困や雇用劣化、非正規労働者問題についての先駆的な報道活動に対し、2009年貧困ジャーナリズム大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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