「湖東協・大津協事件公判、大津地裁」

連帯ユニオン関西地区生コン支部への権力弾圧をめぐる公判が7月3日、大津地裁で開かれました。本日の公判は証人尋問です。
公判終了後、弁護団から本公判の解説と今後の方針を述べていただきました。

「公判のまとめ、中井弁護士(抜粋)」

今日もみなさんがいなかったら、大阪広域協ばっかりでしたから、ほんとに来て下さってありがとうございました。私も尋問準備して思いましたが、一昨日の帰り際に元連帯の人やから大阪広域協が来はった。もう無いでしょ。と言った。でも今日も来ていた。F社にいい顔したいわけでしょう。
(今日の証人は)3人とも全員が証人尋問2回目。これはもう任意開示証拠という形で検察からこういう証拠がありますというリストにもあがっているくらい。入手してもちろん事前に読みましただが主尋問は同じ。F社のAさん、午後のKAさん、KIさん、主尋問は全く同じで裁判官の補充尋問も同じ(なので)、反対尋問は切り口を変えました。
ただ、前の裁判では、大阪広域側がもっと動員されていたので、「あなたが要請したわけじゃないですよね?」と検事の主尋問がありましたが、今日はありませんでした。
反対尋問で少し着眼点を変えたのは、前は大阪広域協との関係、Jさんとかの関係を詳しく聞いていました。それは以前聞いているため、今回は現場のコンプラについて詳しく聞きました。当然認めざるを得ません。わりとF社の報告書は分かりやすい。良くも悪くも。我々にとってイヤな点もありますが、もちろん向こうに有利に書いています。それにしても、向こうに有利に書いてある報告書の中でも相当数、警察署が来て指導して帰ったという記載が多くあります。
あと、8月1日以降ぴったり無くなったと言っていますが、どう見ても記録上はとりわけ滋賀の件については7月5日を最後に終わっています。確かに記録上大阪でビラまきがあったとはありましが、その点で信用性がないということを言えればと思っています。
ひとつは、認めざるを得ないコンプライアンス違反があるということ、あとはそもそも関生支部、連帯憎しの姿勢が明らか。法令を順守すれば終わりな話だが、あまりそういうことが頭にないというような反対尋問ができていたのではないか。わりと丁寧に聞いたつもりでしたが証人はわりとケンカ腰でした。
昼からのKA証人は、弁護人としてもっと強く「必要ない」と言うべきでした。起訴状にも出てこない東京本社のビラの話(だったので)。証拠や証人請求が多い。前回の元連帯のT氏も関係なかった。そもそも証拠調べする必要がない。あれで何を立証できたのか。Yさんも誰この人?というような様子で目を懲らして見ていました。
KA証人にしても起訴状に載っていないため、反対尋問することがあない。ビラまきの時間は短く、日中に公道でやっていたこと、自分から下りて見に行った。ということを確認して終わりました。
KI氏は、反対尋問は最大限引き出せたのではないか。「大変なことになりますよ」というストーリー、充分理屈のつくストーリーを引き出せました。セールストークの流れで安定供給の文脈で言っているのだと。あとはY氏。裁判官の補充尋問は、いつも何を聞くのだと思うことが多いですが、今回は良かった。
Q.Yっていうのは「大変なことになりますよ」という発言を聞いてないと言っている人?
A.聞いてないと言っている人。担当検事がS検事。KI氏の担当検事はY検事。Y氏はS検事に対して「聞いていない」「知らない」と言っています。
次に、まだあと2回集中して公判がある。また2回目の証人ばかり。連帯の活動がいかに正当だったかということを言っていきたい。

中井弁護士には丁寧でわかりやすい解説と問題点や本質を述べていただいたこと、質疑応答していただいたことに感謝します。ありがとうございました。
勝手連・滋賀や労働組合つぶしの大弾圧を許さない実行委員会・大阪のみなさんをはじめとした全国の支援者のみなさん、裁判の傍聴支援をありがとうございます。今後もご支援ご協力をお願いします。

関西生コン弾圧事件ニュース No.12  PDF

「労働組合つぶしの大弾圧を許さない実行委員会」への賛同の呼びかけ 
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