「湖東協・大津協事件公判、大津地裁」

連帯ユニオン関西地区生コン支部への権力弾圧をめぐる公判が7月5日、大津地裁で開かれました。本日の公判は証人尋問です。
今回の証人2人は、どちらも2回目の証人。主尋問は聞いたことのあるようなものばかり。午後のS証人に関しては、現場監督でありながら、現場に関係する法令もほとんど知らず。経験と人から聞いた話のみで判断してコンプライアンス違反をしていたこともあったようです。
●公判終了後、弁護団から本公判の解説と今後の方針を述べていただきました。

「公判のまとめ、中井弁護士(抜粋)」

今日の午前は、H証人。(本件)の現場についてはこちらの記録が全然ないことから、非常にやりにくく手探り状態でした。午後からのS証人は、コンプライアンス活動報告書が全部あり、写真に(クレーン車の)アウトリガーが張り出していないところなど全部写っているため、非常に反対尋問がしやすかったです。
でも驚きました。ほんとに、とんでもない。アウトリガーを張り出さなくてもいいなどと言って、自分のしたことを正当化しようとする。すいませんでしたと言えばいいのに、あれが会社の体質なのだと思い聞いていました。

傍聴された方から

私10年前までF社におりました。
労務安全環境部というところで、現場で最終的に指導する。55歳~60歳すぎまでやっていました。ああいうのは絶対ダメ。事故が多いので、移動式クレーン打ち合わせ簿というのを必ず作成していました。条件、制約があるなら所長も承認した上で、(アウトリガーを)短くしてやるというような記録も後々のために残しておかないとダメ。現場で自分の判断なんて絶対してはいけない。それを大阪支店の安全担当部署に確認したら絶対ダメだと言いますから。

中井弁護士には丁寧でわかりやすい解説と問題点や本質を述べていただいたことに感謝します。ありがとうございました。
勝手連・滋賀や労働組合つぶしの大弾圧を許さない実行委員会・大阪のみなさんをはじめとした全国の支援者のみなさん、裁判の傍聴支援をありがとうございます。今後もご支援ご協力をお願いします。

「京都事件・勾留理由開示公判、京都地裁」

同日は、京都府警による6月19日の不当弾圧、強要未遂・恐喝未遂事件の勾留理由開示公判が京都地裁で開かれました。
京都地裁には、60人以上の支援者が駆けつけました。
公判では、武委員長とY副委員長が堂々とした態度で臨み、裁判所の安易な勾留決定に抗議し即時の釈放を求めました。
弁護人の質問に対して、きちんと答弁しないなど不当な対応に終始する裁判官の態度に、傍聴していた支援者は憤りを感じ抗議の声をあげていました。
警察・検察・裁判所が一体となった権力弾圧の実態が明らかとなった公判だったのではないでしょうか。
京都地域の共闘の仲間をはじめ裁判の傍聴支援をありがとうございます。今後もご支援ご協力をお願いします。

関西生コン弾圧事件ニュース No.12  PDF

「労働組合つぶしの大弾圧を許さない実行委員会」への賛同の呼びかけ 
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連帯ユニオン、小谷野 毅、葛西 映子、安田 浩一、里見 和夫、永嶋 靖久(著)
内容紹介
レイシスト(差別主義者)を使って組合破壊をしかける協同組合、ストライキを「威力業務妨害」、職場のコンプライアンス違反の告発を「恐喝」、抗議を「強要」、組合活動を「組織犯罪」、労働組合を「組織犯罪集団」と言い換えて不当逮捕する警察。
いま、まっとうな労働運動に加えられている資本による攻撃と「共謀罪のリハーサル」ともいえる国家権力による弾圧の本質を明らかにする!
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