「湖東協・大津協事件、大津地裁」
連帯ユニオン関西地区生コン支部への権力弾圧をめぐる公判が7月11日、大津地裁で開かれました。本日の公判は証人尋問です。
(傍聴した方の印象)
記憶があいまいな証人だった。警察や検察で話したことすら覚えていないと証言していた。都合の悪い部分は記憶になかった。前回のY証人と証言が相違する部分が多々あった。反対尋問の中で弁護人に怒りを見せる場面もあった。
●公判終了後、弁護団から本公判の解説と今後の方針を述べていただきました。
「公判のまとめ永嶋弁護士(抜粋)」
今日の証人は、I氏でした。この事件は、恐喝事件ですけれども事件の被害者とされるYとIという人がいて、反対に武委員長、Y副委員長がいて、間を繋いでいる人がS・N・NSという構図。この間のY証人の時も誰が誰を脅したか、よくわからない話でしたが、今日のI証人の話を聞いても、彼自身は誰にも脅されているわけではない。現場でコンプライアンス活動があり、それをどうやって止めるかをSという人に相談したら、お金持って行ったらいいと言われた。今日聞いてもらったらわかると思うけれど、Sという人はご存命だけれど、認知症で全然調書もない。Y・Iと武委員長・Y副委員長を繋いでいる最初の人は、もう何も証言できない、調書も全く無い状態で始まってる。
それと恐喝の現場であるリーガロイヤルホテルで何を言われたか、何も覚えていなかったという証言になっていた。N・NSというのをこちらの被告人にどう繋げていくのかが、これから出てくる証人になると思う。まだ変な事件で恐喝という証拠は全然ない状態。この事件の間に入ったS・N・NSがお金もらっている。これが本当に恐喝なら、この間の3人が恐喝でないはずがないのだが起訴されていないというすごい変な事件である。
別件の事件、京都府警の事件ですが、これも強要未遂恐喝未遂の事件で、強要未遂は組合員で毎日行っているのに日々雇用にされていた人間を正社員として雇え。それからその人の子どもさんが保育所通うのに、毎年保育所に出す就労証明を毎年もらっていたのに公然化した途端、出してもらえなかった。それを出せと言いに行ったことが強要未遂。あとその会社が閉鎖する際に協同組合の理事長と理事が、公然化した会社『M社』に「やめるならプラント潰せ」「ミキサー車1台よこせ」と言ったと。それが恐喝未遂という事件で全部で7人が逮捕された。
この事件も昨日(7月10日)起訴されたが、組合員のみ起訴されて協同組合の2人は起訴されなかった。「生コンプラント潰せ」「ミキサー車よこせ」と言ったのは協同組合の理事長なのである。武委員長もY副委員長も全然面識ない相手。この今日の事件と同じような構図なのだが、京都の事件は間違いなくしゃべっている。恐喝だと言われていることを話した人は、起訴されていないのである。恐喝の実行行為をした人が不起訴で、あるかないかわからない「共謀した。指示した」というその委員長と副委員長を起訴している。事件の作り方がどんどんどんどん酷くなっています。これはもっと大きい声(広報活動など、広く訴えることが重要)を出して、1日でも早く(勾留されている仲間を)取り戻さないといけないと思ってる。
永嶋弁護士には丁寧でわかりやすい解説と問題点や本質を述べていただいたことに感謝します。ありがとうございました。
労働組合つぶしの大弾圧を許さない実行委員会・大阪や勝手連・滋賀のみなさんをはじめとした全国の支援者のみなさん、裁判の傍聴支援をありがとうございます。今後もご支援ご協力をお願いします。
「労働組合つぶしの大弾圧を許さない実行委員会」への賛同の呼びかけ
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ストライキしたら逮捕されまくったけどそれってどうなの?(労働組合なのに…) 単行本 – 2019/1/30
連帯ユニオン、小谷野 毅、葛西 映子、安田 浩一、里見 和夫、永嶋 靖久(著)
内容紹介
レイシスト(差別主義者)を使って組合破壊をしかける協同組合、ストライキを「威力業務妨害」、職場のコンプライアンス違反の告発を「恐喝」、抗議を「強要」、組合活動を「組織犯罪」、労働組合を「組織犯罪集団」と言い換えて不当逮捕する警察。
いま、まっとうな労働運動に加えられている資本による攻撃と「共謀罪のリハーサル」ともいえる国家権力による弾圧の本質を明らかにする!
お問い合わせは、連帯ユニオンまで TEL:06(6583)5546 FAX:06(6582)6547
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