命に勝る契約書はない」セブン・イレブン松本さんを支援する会9.19結成総会

「命に勝る契約書はない」セブン・イレブン松本さんを支援する会9.19結成総会が9月19日、エル大阪・南館で開催され、100人を超える参加者が結集しました。

総会は2部構成です。第1部では、小林康二さん(準備会責任者)の主催者あいさつに続いて、「コンビニ絶望経営」と題した記念講演が斎藤貴男さん(ジャーナリスト)の講師でおこなわれました。

「コンビニは国策」

斎藤さんは、「松本さんという男、眠れない社会インフラ、国策としてのコンビニ『詐欺的』フランチャイズ、コロナとコンビニ、公取委の『独禁法違反』見解をどう生かすか」の項目で、1974年からのコンビニの歴史、コンビニ店オーナーの実態、コンビニ業界の背景や本質を詳細に語り、「世論を形成するためには、支援する会などの取り組みが求められる。みんなで一緒に考えながら、より良い環境になればと思う」と締めくくりました。
※「世界」(昨年12月号)では、斉藤貴男さんのコンビニ業界の歴史や背景、実態など、詳しい内容の記事が掲載されていますので、参照していただければと思います。

「命に勝る契約書はない」

当事者の松本実敏さん(セブン・イレブン南上小阪店オーナー)からは、この間の支援のお礼が述べられ、裁判の進捗状況が報告されました。そして松本さんは、「私へのクレームは日本一、この記録を破るのは難しい」と参加者を和ませたあと「命に勝る契約書はないと訴えていくとともに、真実を発信していく」と決意を表明しました。

「本部の利益のみが求められる」

第2部では、宇都宮健児さん(支援する会会長)から、「フランチャイズ規制法の立法をめざす」などのメッセージが披露されました。
続いて、各地からの報告です。関東や東海などの元コンビニ店オーナーからは、家族4人が交代で24時間営業の店舗を回していたことで、つれ合いや子どもが病気になり亡くなったこと、借金が増えたり、身体がもたないことから店舗を閉めたくても、契約書をたてに閉めさせないことなど、コンビニ店オーナーの待遇の劣悪さやコンビニ本部の利益のみを求められる実態が話されました。

「本部社員だからこそコンビニ店オーナーを支援する」

河野正史さん(コンビニ関連ユニオン執行委員長、本部社員)は、「自分は店舗を監視する側だった。経営陣からは、『ポリスの目を持って、オーナーを監視しろ』『発注が仕事、廃棄は問題にするな』などと言われた。人をだます仕事だなと気づいた社員は辞めていった」などと、コンビニ店のオーナーを踏みつけて本部の利益を優先する実態を暴露したあと、「本部社員だからこそ松本さんを支援する。コンビニ経営の厳しさ、健康を害し、違約金や借金で縛られるコンビニ店オーナーの実態を社会問題化してくために声を挙げていく」と運動方針を示しました。

「裁判と運動の両輪で闘おう」

弁護団長の大川真朗さんは、松本裁判の争点と課題、今後の法廷闘争方針を述べたあと、「コンビニ店オーナーの闘争は、社会的影響力をおよぼす闘いだ。コンビニのあり方を変えていくのが支援の会の役割。裁判と運動の両輪で闘おう」と訴えました。

「会員を1000人に」

参加者の質疑応答を経て、会則、運動方針、役員選任の提案を全体の拍手で確認。閉会あいさつで小林康二さんは「1000人の会員を獲得しよう」と提起しました。最後に、来年の総会日時を決定して、結成総会は閉会しました。

「労働組合つぶしの大弾圧を許さない実行委員会」への賛同の呼びかけ 

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