関西労組交流センター第31回定期総会

関西労組交流センター第31回定期総会が1月17日、開催され、90人を超える仲間が結集しました。

「労働組合運動を再生して社会を変える」

開会のあいさつで、関西労組交流センター代表の深町さんは「関西労組交流センターは、コロナ禍で自粛を強いられるなか、戦争と改憲に突き進む政権を許さない闘いに挑んできた。医療破壊や保健所問題、学校を休校して自分で勉強しろなどと、矛盾が広がっているなかで、労働組合運動を再生して社会を変えるために、労働組合づくりが求められている」と述べました。

「闘う労組の団結体を拡大する行動を」

議長に奈良市従の野田さんを選出したあと、来賓あいさつで、関西地区生コン支部・武谷書記次長は、「みなさんの関生弾圧支援により、昨年は仲間の奪還や解雇撤回、労働委員会勝利命令など多くの成果を勝ち取った。大阪地裁と京都地裁は、闘う労働組合の団結と反撃を恐れた反動判決だったが、有罪判決に強く抗議し、高裁での無罪判決を勝ち取るために全力を尽くす。私たちは、産別運動つぶし・労組つぶしの弾圧を粉砕し、勝利するまで闘う。今後は、無罪判決を勝ち取るために全力を尽くすとともに、組織拡大と現場行動を実践し、最終的には大衆行動で決着をつける。引き続きの支援をお願いする。最後に、関西で闘う労組の団結体を拡大する行動を展開しよう」と弾圧の報告と今後の闘いを述べました。

「行動しないことが世の中を悪くする」

闘うコンビニ店オーナー・セブンイレブンの松本さんは「昨年の改善命令でコンビニ各社の改善報告に公正取引委員会は納得したが、現場はまったく改善されていないのが現状だ。パフォーマンスのみの公取には失望した。コンビニ店の時短や休日は認められつつあるが、実行すれば売り上げが落ちたり、本部から睨まれるのではないかと、オーナーが怯えているという実態がある。『何もしない者が世の中を壊す。声を出さない、行動しないことが世の中を悪くする』と感じている。みなさんと共に闘い、世の中を変える」と新たな闘いの決意を表明しました。

「怒りを闘いに変える変革を関西と勝ち取る」

婦人民主クラブの山本さんは「資本主義の終わりは、女性の自殺が去年の2倍になったことが示している。女性の闘いが労組に結集していることが、『命よりも金』をひっくり返すチャンスだ。みなさんと共に闘おう」
全学連の吉田さんは「多くの学生が学費・生活に困窮している。私たちは学費問題を皮切りに闘ってきた。学生戦線も労組交流センターと連帯・団結して闘う」
全国水平同盟委員長は「闘えば勝てることを都構想粉砕で証明した。狭山闘争に勝利する運動と差別分断社会の粉砕をめざして住民と労組の闘いで勝利しよう」
全国労組交流センター・事務局長の飯田さんは「今年は真価が問われる。アメリカ、資本主義の終わりが始まった。1月18日からの国会で菅政権は、特措法・感染症法などで罰金・罰則の法改正を目論んでいる。これは、緊急事態宣言を利用した改憲が狙いであり、これを許してはいけない。怒りを闘いに変える変革を関西と勝ち取る」と、それぞれの来賓あいさつのあと、関西新空港絶対反対泉州住民の会・小林順子さんの「総会メッセージ」が紹介されました。

「議案提起」

議案提起では、代表の木下さんは、総括として、「大阪都構想を粉砕し勝利した」ことをはじめ、1年間の運動の成果と課題を提起しました。
事務局の冨山さんは、世界、日本、労働運動の情勢を詳細に分析・説明し、時代認識の確認を提起しました。
事務局長の赤田さんから、運動方針として「国鉄闘争に勝利しよう」「関生支部への弾圧を粉砕しよう」「改憲・戦争反対の闘いの最先頭に立とう」「在日の闘い、反原発の闘いなど、あらゆる地域の闘いに責任を取ろう」「学習会運動を継続しよう」「女性部・青年部の拡大を中心に据え、圧倒的な組織拡大を勝ち取ろう」など、向こう1年間の関西労組交流センターの具体的な方針が提起されました。

「各地域の闘いの成果と課題を討論」

会計報告と会計監査報告後の質疑応答・討論では、青年部準備会、北大阪、女性部、郵政労働者、八尾北労組、奈良、動労西日本、大阪東部、京滋、南大阪などの各地域の労組交流センターの代表者から、それぞれの闘いの成果や課題、決意表明が発言され、活発な討論がなされました。

「社会を変える隊列をつくり、階級的な労働運動をつくろう」
関生支部・松本さん・水平同盟に争議カンパが贈呈されたあと、総会の議案と役員選任を満場一致で採択しました。
新役員のあいさつ、議長解任に続いて、代表に再任された深町さんは総会のまとめとして、「昨年はいろいろな闘いを作り上げてきた。今年はチャンスだ。社会を変える隊列をつくり、階級的な労働運動をつくろう」と提起しました。深町代表のかけ声で、参加者全員が「団結がんばろう!」を唱和して総会はお開きになりました。

「労働組合つぶしの大弾圧を許さない実行委員会」への賛同の呼びかけ PDF

ハーバービジネスオンライン
「関生事件」が揺るがす労働基本権
<労働裁判が働き手を素通りするとき> ココをクリック
関西生コン事件ニュースNo.50  ココをクリック

なぜ、いま戦後最大規模の刑事弾圧が労働組合に加えられているのか!?
641日勾留された武委員長が語る

「関西生コン事件」で逮捕された武建一委員長は今年5月29日、641日ぶりに保釈された。その1ヵ月後に収録されたロングインタビューをまとめた本が昨年12月10日発刊された。
・一連の事件は、なぜ起きたのか?
・関生支部とはどのような労働組合なのか?
・武建一という人物はいったい何者なのか?
そんな疑問に事実をもって答える1冊。ぜひ、お読みください。『武建一が語る 大資本はなぜ私たちを恐れるのか
発行・旬報社、四六判218ページ、定価1500円+税
*全日建(全日本建設運輸連帯労働組合)にお申し込みいただければ頒価1500円(送料込み)でお届けします。多部数の場合はお問い合わせください。
お問い合わせ03-5820-0868
【目 次】
第1章 刑事弾圧
641日にもおよんだ勾留生活/なぜ私は逮捕されたのか/協同組合の変質/労組破壊に参加したレイシスト
第2章 「タコ部屋」の過酷労働
私の生い立ち/「練り屋」と呼ばれて/労働運動に目覚める/関生支部の誕生/初めての解雇
第3章 闘いの軌跡
万博不況とオイルショック/ヤクザと生コン/経済界が恐れる産業別労働運動
第4章 大同団結
安値乱売で「がけっぷち」/大阪広域協組の誕生/シャブコン/2005年の弾圧事件/ゼネスト決行/目指すべき場所
解題・安田浩一(ジャーナリスト)
皆様には御元気で御活躍のことと存じます。
この間、全国の多くの皆様より私たち関生支部に対する国家権力と大阪広域生コンクリート協同組合、差別排外主義者集団が一体となった攻撃をはね返す闘いに、多大な御支援をいただきまして誠にありがとうございます。
このたび、著書『大資本はなぜ私たちを恐れるのか』を昨年12月10日に発行する運びとなりました。
今日まで、私は、会社の雇ったヤクザに5回以上殺されかけたり、刑事事件をでっち上げられ前科5犯にさせられています。
1980年代には日経連の大槻文平会長(当時)から「関生型運動は資本主義の根幹に触れる」と言われ、国家権力とマスコミからは「生コンのドン」「金を企業からむしり取る」などとして「反社会的勢力」とレッテルを貼られています。
それはなぜか。歴史と今日を振り返り、事実を元に書かせていただいています。
是非、一読下さい。
心より愛をこめて
武 建一

amazonでも購入できます。ココをクリック