この間、各地から抗議声明が出されています。先日、自由法曹団愛知支部が関生支部に対する刑事弾圧への抗議声明を出しました。

広がる共闘の輪

【抗議声明】

全日建関西地区生コン支部に対する弾圧に抗議する
2019年7月5日
自由法曹団愛知支部 支部長 田原裕之
幹事長 荒川和美
事務局長 加藤悠史

 

1.2018年7月から現在にかけて、大阪府警・滋賀県警により、全日本建設運輸連帯労働組合関西地区生コン支部(以下、「関西生コン支部」という)の組合員・組合役員が、述べ60名以上逮捕・勾留されている。関西生コン支部の労働組合活動のあり方については、様々な意見があり、自由法曹団愛知支部としても、その活動を無条件で支援する立場ではない。
しかしながら、今般の大阪府警・滋賀県警による関西生コン支部組合員等の逮捕・勾留・起訴は、労働組合活動に対する不当な弾圧に他ならない。自由法曹団愛知支部は、法律家団体として、関西生コン支部に対する弾圧は見 過ごすことの出来ない人権侵害であると考えている。
2.逮捕された組合員らについての被疑事実・公訴事実は、恐喝未遂や威力業務妨害等である。恐喝や威力業務妨害等として指摘されている行為は、労働組合活動に付随して行う説得行為やストライキに付随する程度の行為でしかなく、労働組合法1条2項において認められた適法な労働組合活動である。しかも、現場に居なかった関西生コン幹部までも「共謀」を理由に逮捕した行為は、「共謀罪」適用のリハーサルと疑われるものである。
大阪府警・滋賀県警は、警察の面前で行われ、その場では何らとがめられなかった組合活動を理由に逮捕をしたり、一旦釈放された組合員に再逮捕を繰り返すなどしており、労働組合活動潰しを狙った弾圧としか考えられない。
3.こうした弾圧を見過ごすことは、関西生コン支部の活動だけ、また、労働組合活動だけでなく、国民の正当な権利行使に対する不当な弾圧を許すこととなり、ひいては、戦前のような全体主義社会へつながることになりかねない。
自由法曹団愛知支部は、関西生コン支部に対する警察の不当弾圧は、労働組合運動への考えの相違を超えて抗議すべきものであると考え、警察・検察による不当な弾圧に対して、断固抗議するとともに、組合員らの一日も早い釈放を求めるものである。

関生支部に対するご支援ありがとうございます。
関生支部への支援の輪が広がっています。今後も、ご支援・ご協力よろしくお願いいたします。

正社員化要求したら「強要未遂」!?
「関西生コン事件」に見る労働三権の危機

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「労働組合つぶしの大弾圧を許さない実行委員会」への賛同の呼びかけ 
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レイシスト(差別主義者)を使って組合破壊をしかける協同組合、ストライキを「威力業務妨害」、職場のコンプライアンス違反の告発を「恐喝」、抗議を「強要」、組合活動を「組織犯罪」、労働組合を「組織犯罪集団」と言い換えて不当逮捕する警察。
いま、まっとうな労働運動に加えられている資本による攻撃と「共謀罪のリハーサル」ともいえる国家権力による弾圧の本質を明らかにする!
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