すべてのコンビニオーナーの待遇改善を求めて闘おう

セブンイレブン本部は、現在、裁判で争われている大阪府東大阪市の店舗(松本実敏オーナー)の駐車場に直営店を建設することを通知し、3月29日までに店舗を無条件で引き渡さなければ着工すると通告してきました。
契約解除の無効などで大阪地裁に訴訟を起こしているセブンイレブン東大阪南上小阪店・松本オーナー側の弁護士は「裁判の係争中にもかかわらず、引き渡しに応じないからと店を建てるのは違法な実力行使ではないか」と強く抗議しました。

「セブン本部、対立店駐車場に出店計画」

東大阪の元店主側『違法な実力行使』(2021年3月27日付朝日新聞)
コンビニ大手のセブンイレブン・ジャパンが、元店主に建物引き渡しなどを求めて訴訟している大阪府東大阪市の店舗をめぐり、駐車場に仮設店舗を計画していることが3月26日、わかった。元店主はフランチャイズ・チェーン(FC)契約を解除され、店主としての地位確認などを要求して争っており、「違法な実力行使だ」と反発している。
店舗は「セブンイレブン東大阪南上小阪店」。元店主の松本実敏さん(59)が2019年2月に深夜休業を始めたことをきっかけに本部と対立し、本部は同年末に客からの苦情の多さなどを理由にFC契約を解除。松本さん側は契約解除の無効などを、本部側は建物の引き渡しなどを求めて大阪地裁に損害賠償訴訟を起こした。
店舗は休業状態だが、本部は駐車場の土地を分割して仮設店舗の建設を計画。仮囲いをして工事準備を始めた。元店主側に任意での店舗引き渡しを求めており、応じない場合は早ければ4月1日にも着工する予定。仮設店舗は訴訟の判決確定後に解体するという。
計画は3月26日に大阪地裁であった口頭弁論で、元店主側の弁護団が明らかにした。本部側は理由について「『買い物や防犯のために営業を再開してほしい』と地元住民から要望がきている」などと説明。一方、元店主側の弁護士は「裁判の係争中にもかかわらず、引き渡しに応じないからと店を建てるのは違法な実力行使ではないか」と抗議する姿勢を示している。

「松本オーナーをはじめ、すべてのコンビニオーナーのために闘おう」

係争中にもかかわらず、松本オーナーの店舗の駐車場に直営店を建設することを通知した、セブンイレブン本部の傍若無人ぶりには、怒りを通り越して呆れるばかりです。
また、手前勝手に期日を決めて、「無条件で引き渡さなければ、着工する」との通告は、大企業の傲慢な暴虐ぶりを露呈しています。
セブンイレブン東大阪南上小阪店オーナー松本さんと弁護団や全国の支援者の闘いが、セブンイレブン本部を追い詰めていることで、焦りを持った本部が、なりふり構わない行動で巻き返しをはかっているのでしょう。
松本オーナーは「自分のことだけではなく、すべてのコンビニオーナーの待遇改善のために闘う」決意を表明しています。
私たち労働組合には、セブンイレブン本部の横暴を許さない行動が求められています。弁護団や全国の支援者と連帯して、松本オーナーをはじめ、すべてのコンビニオーナーの待遇改善をめざして闘いましょう。

【緊急のおしらせ】
第2回検証シンポジウム
4/18大阪はオンライン開催に変更します

12日午前、「関西生コンを支援する会」は事務局会議を開き、大阪、兵庫を中心に急増するコロナ感染状況に鑑みて、4月17~18日の第2回検証シンポジウム「関西生コン事件のこれからを考える」は、東京は予定通り4月17日13:30から連合会館2階大会議室で開催しますが、4月18日の大阪については、PLP会館での開催を取りやめ、代わりに「オンライン配信」方式で実施することを決めました。
「関西生コンを支援する会」sien.kansai@gmail.com宛てにメールでお申し込みいただいた方には、「オンライン配信」のアドレスを事前にご連絡しますので、そのアドレスからご視聴くださるようお願いします。
いまのところプログラムに変更はありませんが、状況によっては一部変更もありうることをご了承ください。
なお、4月18日はPLP会館にお越しいただいても会場は使用していません。お間違えないようお願いします。

「労働組合つぶしの大弾圧を許さない実行委員会」への賛同の呼びかけ PDF

ハーバービジネスオンライン
「関生事件」が揺るがす労働基本権
<労働裁判が働き手を素通りするとき> ココをクリック
関西生コン事件ニュースNo.52  ココをクリック

日刊深夜快速Vol.3551/水曜版・週刊大石ちゃん自由自在(仮)~関西生コンスペシャル・前編~ ココをクリック

日刊深夜快速Vol.3558/水曜版・週刊大石ちゃん自由自在(仮)~関西生コンスペシャル・後編~ ココをクリック

なぜ、いま戦後最大規模の刑事弾圧が労働組合に加えられているのか!?
641日勾留された武委員長が語る

「関西生コン事件」で逮捕された武建一委員長は今年5月29日、641日ぶりに保釈された。その1ヵ月後に収録されたロングインタビューをまとめた本が昨年12月10日発刊された。
・一連の事件は、なぜ起きたのか?
・関生支部とはどのような労働組合なのか?
・武建一という人物はいったい何者なのか?
そんな疑問に事実をもって答える1冊。ぜひ、お読みください。『武建一が語る 大資本はなぜ私たちを恐れるのか
発行・旬報社、四六判218ページ、定価1500円+税
*全日建(全日本建設運輸連帯労働組合)にお申し込みいただければ頒価1500円(送料込み)でお届けします。多部数の場合はお問い合わせください。
お問い合わせ03-5820-0868
【目 次】
第1章 刑事弾圧
641日にもおよんだ勾留生活/なぜ私は逮捕されたのか/協同組合の変質/労組破壊に参加したレイシスト
第2章 「タコ部屋」の過酷労働
私の生い立ち/「練り屋」と呼ばれて/労働運動に目覚める/関生支部の誕生/初めての解雇
第3章 闘いの軌跡
万博不況とオイルショック/ヤクザと生コン/経済界が恐れる産業別労働運動
第4章 大同団結
安値乱売で「がけっぷち」/大阪広域協組の誕生/シャブコン/2005年の弾圧事件/ゼネスト決行/目指すべき場所
解題・安田浩一(ジャーナリスト)
皆様には御元気で御活躍のことと存じます。
この間、全国の多くの皆様より私たち関生支部に対する国家権力と大阪広域生コンクリート協同組合、差別排外主義者集団が一体となった攻撃をはね返す闘いに、多大な御支援をいただきまして誠にありがとうございます。
このたび、著書『大資本はなぜ私たちを恐れるのか』を昨年12月10日に発行する運びとなりました。
今日まで、私は、会社の雇ったヤクザに5回以上殺されかけたり、刑事事件をでっち上げられ前科5犯にさせられています。
1980年代には日経連の大槻文平会長(当時)から「関生型運動は資本主義の根幹に触れる」と言われ、国家権力とマスコミからは「生コンのドン」「金を企業からむしり取る」などとして「反社会的勢力」とレッテルを貼られています。
それはなぜか。歴史と今日を振り返り、事実を元に書かせていただいています。
是非、一読下さい。
心より愛をこめて
武 建一

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