• 関西生コン支部への権力弾圧粉砕!泉北ニシイは組合つぶしをやめろ!堺市は不当労働行為企業を放置するな!12.13第3弾堺市役所包囲デモ

「関西生コン支部への権力弾圧粉砕!」「泉北ニシイは組合つぶしをやめろ!」「堺市は不当労働行為企業を放置するな!」12.13第3弾堺市役所包囲デモが12月13日、関西労働組合交流センター、関西地区生コン支部の共催で開催され、会場の堺市瓦町公園には、70人を超える闘う仲間が結集しました。

「加茂生コン事件で無罪判決!堺市は違法企業を放置するな!」

集会前の午後5時から、十数人による情宣活動を展開。関西地区生コン支部・武谷書記次長と関西合同労組泉州支部・中川書記長、関西労働組合交流センターの仲間が交替でマイクを握り、「加茂生コン事件で無罪判決!関生支部弾圧を許さない!泉北ニシイの不当労働行為糾弾!堺市は違法企業を放置するな!」などを市役所の職員や市民らに訴えかけました。十数人の仲間による「泉北ニシイ闘争ニュース」のビラは、400枚超の配布でした。

「反転攻勢の無罪判決勝利に続いて、泉北ニシイの労組つぶしを粉砕しよう」

関西合同労働組合泉州支部・書記長の中川さんの司会で集会は開会。中川さんは「本日、加茂生コン事件の控訴審で逆転無罪判決を勝ち取った。この反転攻勢の成果に続き、関生支部弾圧、泉北ニシイの労組つぶしを粉砕し、堺市に不当労働行為企業をのさばらせないための第3弾の集会デモを成功させよう」と開会あいさつ。

「堺市の不当労働行為企業をのさばらせないために、現場の闘いを貫徹しよう」

関西労働組合交流センター・代表の木下さんから基調報告が提起されました。木下さんは「関生支部弾圧の反転攻勢の勝利を確認する。12月10日、武谷さんの保釈条件が撤廃された。この異常な保釈条件については、恣意的勾留などを含め、国賠訴訟で決着をつける。続く、12月12日の『弾圧をはねのけろ!全国同時アクション』では、大阪が700人、東京が250人の結集を勝ち取った。沖縄では8人の飛び入り参加の報告があった。そして、本日、加茂生コン事件の高裁判決では、無罪判決を勝ち取った。不当判決を出させない闘いが前進した。本日の堺市行動は、昨年12月、今年の4月に続く第3弾の行動だ。現場で団結を守り抜いた関生支部は、労組交流センターとの労働現場の共同行動、行政に指導を求める取り組み、背景資本に責任を追及する行動を進めてきた。維新の意を受けた堺市の組合つぶしを許すことはできない。岸田政権の中国脅威論や台湾有事を煽ったミサイル配備基地の増築などの改憲と戦争推進、労組つぶしの政策を共に進める維新を打倒するために、労働組合が闘うことが重要だ。堺市における不当労働行為企業をのさばらせないために、現場の闘いを貫徹しよう」と関生支部の反撃を共闘で得た成果の報告、改憲・戦争のための労組つぶし政策の自公政権・維新打倒、堺市と不当労働行為企業への闘争方針などが提起されました。

「関西ゼネラル支部、『3つの勝利をつないで闘おう』」

続いて、連帯あいさつ。連帯ユニオン関西ゼネラル支部の色見委員長は「3つのめでたいことがあった。一つは、加茂生コン事件の一審有罪判決が高裁で逆転無罪判決。二つは、武谷さんの保釈条件が撤廃され活動が広がること。三つは、大石あきこさんの衆院選勝利。NHKの日曜討論で大石さんは、維新の議員とバトル繰り広げた。この3つの勝利をつないで闘い、すべての刑事事件の無罪判決を勝ち取り、労働組合つぶしの弾圧を粉砕するまで共に闘う」と闘争報告と共闘の決意を発言しました。

「近畿地区トラック支部、『闘いをやめなければ、必ず勝利する』」

連帯ユニオン近畿地区トラック支部の広瀬委員長は「加茂生コン事件の無罪は当然のことだ。本来、裁判にならないし、事件にすること自体ありえないことだ。この間の関生支部事件のすべては労働組合活動であり、刑事事件にならないものだ。自公政権が国家権力を使い、関生支部つぶしをしかけてきたが、関生支部はつぶせなかった。戦争体制が整えられている情勢のなか、近畿地区トラック支部は、新体制の関生支部と共に闘う。労働組合弾圧は広がっているが、その弾圧に対してしっかり反撃している。闘いをやめなければ、必ず勝利する。共に闘おう」と共闘の決意を表明しました。

「大阪Cブロック『みなさんの支援があれば頑張れる』」

本集会に参加した大阪Cブロックの仲間が登壇。大阪Cブロック代表者は、「脱退した組合員を含めて、仲間を増やす取り組みを進める。仲間は減ったが、みなさんの支援があれば頑張れる。泉北ニシイで仲間が仕事ができるまで頑張る」と決意が表明されました。

「資本と権力に、関生を弾圧して『しまった』と言わせるために、団結と行動で闘おう」

労働組合つぶしを許さない実行委員会代表の小林さんは「この間の裁判傍聴支援では、和歌山での支援体制がないところ、関西労組交流センターのみなさんが、毎回、大勢で和歌山地裁に駆けつけてくれていることに感動している。また、傍聴レポートをムリクリお願いしていることに感謝する。本日の加茂生コン事件控訴審の無罪判決で当事者の組合員は、感極まっていた。私たちが思っている以上に苦しかったのだろう。もう一人の執行委員は罰金刑だったが、本来は無罪だ。権力が2人とも無罪としないため、とばっちりを受けたが、上告審では無罪を勝ち取るために声をあげていこう。関生支部・大阪Cブロックの仲間も労働現場で苦しい思いをしてきたことだろう。辞めるのは簡単だが、職場でしっかり踏んばっていることに勇気と元気をもらった。全国に関生支部支援が広がっており、その支援行動によって成果をあげている。資本と権力に、関生を弾圧して『しまった』と言わせるために、団結と行動で闘おう」と行動提起しました。

「労働組合の団結と行動で闘おう」

大阪市職員労組の赤田さんが集会のまとめ。赤田さんは「昨日の集会に続く、本日の集会。加茂生コン事件は、勝利した。私が、関生支部・奈良ブロックのもちつき大会に参加したときに、余ったラーメンを無理やり食べさせられたのが、本日、無罪判決を勝ち取った関生の組合員。関生支部を含め、労働組合が反転攻勢に起ち上がったのを見た若者が結集している。労働組合の団結と共闘、ストライキで闘う情勢だ。集会に続く、デモ行進を全力で闘おう」と労働組合の団結と行動で闘うことを提起しました。

「すべての無罪判決の獲得をめざし、権利侵害反対闘争に勝利するまで闘おう」

デモ隊は、瓦町公園を出発し、かに道楽前から堺市合同庁舎、大阪地裁堺支部、堺市役所、大阪地検堺支部を行進するという、堺市役所・合同庁舎を一周するコースです。
旗や幟がはためき、太鼓の軽快なリズムやコールでデモ行進に、堺市役所や南海堺東駅周辺を行き交う職員や市民に、多いにアピールすることができました。
解散地点のハローワークで、関生支部・武谷書記次長のかけ声で「団結がんばろう!」を参加者全員で唱和して解散しました。
加茂生コン事件の高裁『無罪判決』という成果をつないで、すべての刑事事件の無罪判決を勝ち取りましょう。この間の現場闘争を継続して、不当解雇・雇い止めなどの権利侵害反対闘争に勝利するまで闘いましょう。

「労働組合つぶしの大弾圧を許さない実行委員会」への賛同の呼びかけ PDF

ハーバービジネスオンライン
「関生事件」が揺るがす労働基本権
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賃金破壊――労働運動を「犯罪」にする国 竹信三恵子(著)– 2021/11/1 旬報社 1,650円(税込み)

1997年以降、賃金が下がり続けている先進国は日本だけ。
そんななか、連帯ユニオン関西地区生コン支部は、賃上げも、残業規制も、シングルマザーの経済的自立という「女性活躍」も実現した。
業界の組合つぶし、そこへヘイト集団も加わり、そして警察が弾圧に乗り出した。
なぜいま、憲法や労働組合法を無視した組合つぶしが行なわれているのか。
迫真のルポでその真実を明らかにする。

目次 : プロローグ
第1章 「賃金が上がらない国」の底で
第2章 労働運動が「犯罪」になった日
第3章 ヘイトの次に警察が来た
第4章 労働分野の解釈改憲
第5章 経営側は何を恐れたのか
第6章 影の主役としてのメディア
第7章 労働者が国を訴えた日
エピローグ

【著者紹介】
竹信三恵子 : ジャーナリスト・和光大学名誉教授。東京生まれ。1976年東京大学文学部社会学科卒、朝日新聞社入社、経済部、シンガポール特派員、学芸部次長、編集委員兼論説委員(労働担当)、2011‐2019年和光大学現代人間学部教授。著書に『ルポ雇用劣化不況』(岩波新書、日本労働ペンクラブ賞)など。貧困や雇用劣化、非正規労働者問題についての先駆的な報道活動に対し、2009年貧困ジャーナリズム大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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