「2.21判決・座り込み集会」情宣活動・労働組合つぶしの大弾圧を許さない実行委員会

労働組合つぶしの大弾圧を許さない実行委員会は2月15日、大阪市役所前で「2.21大阪高裁判決・座り込み集会」への結集を呼びかける情宣活動を展開、20人超の闘う仲間が結集しました。

「憲法28条や労働組合法で保障された労働組合の権利を否定する暴挙だ」

おおさかユニオンネットワーク代表・関西地区生コン支部執行委員の西山さんは「労働組合が行ったストライキを『威力業務妨害』であると、警察や検察が不当弾圧した事件の控訴審判決が、2月21日に大阪高裁から言い渡される。ストライキは、関西生コン支部と全港湾大阪支部が2017年12月、『運賃引き上げの約束を守れ』と要求した労働組合として当たり前の行為だ。しかし、一審の大阪地裁判決では、執行猶予付の懲役刑という不当な有罪判決がだされた。憲法28条や労働組合法で保障された労働組合の権利を否定する暴挙だ」と産別ストライキを刑事事件とし、一審で有罪判決が出されるという、裁判所が労働基本権を無きものにする実態を訴えました。

「検察官による組合脱退勧奨、明らかな国家的不当労働行為」

関西地区生コン支部・副委員長の武洋一さんは「検察官が不当逮捕した関生支部の組合員に、組合脱退勧奨をおこなっていたことが判明した。本年1月17日の大津地裁の公判で、弁護側が請求した検察官の取り調べ記録が法廷で映し出された。その映像には、黙秘している組合員に対して、検察官が執拗に組合脱退勧奨を繰り返しているシーンが描かれている」と検察官による組合脱退勧奨は、明らかな国家的不当労働行為であることを糾弾しました。

「団結と共闘の力で関生支部弾圧をはね返そう」

西山さんから大阪労働者弁護団の「国家権力による不当労働行為に抗議し、労働者の権利を護るための声明」が紹介されたあと、本日の情宣活動に結集している仲間から発言。労働組合つぶしの大弾圧を許さない実行委員会代表、全港湾大阪支部・小林委員長をはじめ、大阪全労協、関西合同労組、なかまユニオン、京都ユニオン、ZENKOの代表者は「関西生コン弾圧を他人事として無関心になってはいけない。この弾圧を放置すれば、正当な労働組合活動が刑事事件にでっち上げられるばかりか、反戦平和や反原発などで行動する市民団体にも弾圧が及ぶことになる。団結と共闘の力で関生支部弾圧をはね返そう」などとアピールしました。

「2.21裁判所前、座り込み集会に結集しよう!」

情宣活動は、2月21日の裁判所前公園で13時から始まる「労働組合つぶしの大弾圧を許さない!座り込み集会」の呼びかけと、ビラ配布は午後12時から約1時間の行動でしたが、旗や幟がはためきマイクの訴えは、大阪市役所前を行き交う会社員や市民、職員らに多いにアピールすることができました。ビラは、250枚超の配布でした。

「労働組合つぶしの大弾圧を許さない実行委員会」への賛同の呼びかけ PDF

デモクラシータイムス 〈 2022.01.11 〉
池田香代子の世界を変える100人の働き人60人目
労働運動を〈犯罪〉にする国「連帯ユニオン関西地区生コン支部」事件
ゲスト:竹信三恵子さん(ジャーナリスト・和光大学名誉教授)
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関西生コン事件ニュース No.70 ココをクリック
関西生コン事件ニュース No.71 ココをクリック
2021年12月9日「大阪市・契約管材局と労働組合の協議」
回答が大阪市のホームページに掲載 
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賃金破壊――労働運動を「犯罪」にする国 竹信三恵子(著)– 2021/11/1 旬報社 1,650円(税込み)

1997年以降、賃金が下がり続けている先進国は日本だけ。
そんななか、連帯ユニオン関西地区生コン支部は、賃上げも、残業規制も、シングルマザーの経済的自立という「女性活躍」も実現した。
業界の組合つぶし、そこへヘイト集団も加わり、そして警察が弾圧に乗り出した。
なぜいま、憲法や労働組合法を無視した組合つぶしが行なわれているのか。
迫真のルポでその真実を明らかにする。

目次 : プロローグ
第1章 「賃金が上がらない国」の底で
第2章 労働運動が「犯罪」になった日
第3章 ヘイトの次に警察が来た
第4章 労働分野の解釈改憲
第5章 経営側は何を恐れたのか
第6章 影の主役としてのメディア
第7章 労働者が国を訴えた日
エピローグ

【著者紹介】
竹信三恵子 : ジャーナリスト・和光大学名誉教授。東京生まれ。1976年東京大学文学部社会学科卒、朝日新聞社入社、経済部、シンガポール特派員、学芸部次長、編集委員兼論説委員(労働担当)、2011-2019年和光大学現代人間学部教授。著書に『ルポ雇用劣化不況』(岩波新書、日本労働ペンクラブ賞)など。貧困や雇用劣化、非正規労働者問題についての先駆的な報道活動に対し、2009年貧困ジャーナリズム大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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