京都事件第10回公判・京都地裁前抗議行動

連帯ユニオン関西地区生コン支部への権力弾圧をめぐる公判が10月13日、京都地裁で開かれました。公判前に、30人の仲間が結集する京都地裁前で抗議行動を展開しました。

「企業の代理人となっている司法は自省を!」

京都地裁前抗議行動は、関生支部・平田執行委員が開始宣言。平田執行委員が、この間の関生支部への権力弾圧の経過を報告。そして「加茂生コン事件」に触れ、「京都地裁は有罪判決を出したが、大阪高裁では1名の無罪と罰金刑だった」と京都地裁を弾劾。「正当な組合活動を犯罪とし、企業の代理人となっている司法は、そのあり方を自省すべきだ」と京都地裁を弾劾しました。

 

 

「裁判所には公正な審理を強く求める」

関生支部・七牟禮副委員長は、日頃の関生支部弾圧への支援にお礼を述べたあと、「この間の不当な判決を糾弾する。当たり前の組合活動を犯罪にする警察と検察を裁判所が容認していることが問題だ。裁判所には公正な審理を強く求める」と訴え「関生支部は、すべての無罪判決を勝ち取るために全力をつくす」と闘う決意を表明しました。

「関生支部に対する弾圧を糾弾する!」

続いて、支援者からのアピール。関西合同労働組合の代表者からは、安倍政治による日本会議や旧統一協会との癒着を暴露し、腐敗の実態を喝破。最後に「関生支部に対する弾圧を糾弾する!」と共闘の決意を表明しました。
なかまユニオンの代表者は、ウトロ放火事件の経緯と判決に触れ「大津地裁で検察側の求刑8年はとんでもないことだ」と厳しく検察を糾弾しました。そして、前回の京都地裁の映像では「被害者とされている人物が、関生支部組合員と温和な対応している姿が映し出されていた。京都地裁には、公正な判断を求める」と訴えました。

 

「裁判所は憲法28条、労働組合法を遵守しろ!」

行動の終盤に、赤川執行委員のリードでシュプレヒコール。「裁判所は労組つぶしに加担するな!」「裁判所は警察・検察のいいなりになるな!」「裁判所は公正な判断を行え!」などを参加者全員がシュプレヒコール。
約30分の行動でしたが、旗や幟がはためく抗議行動は、裁判所前を行き交う会社員や市民らに注目を浴びました。
早朝からの行動に、労働組合つぶしの大弾圧を許さない!京滋実行委員会の仲間をはじめ、多くの仲間の結集に感謝します。

「労働組合つぶしの大弾圧を許さない実行委員会」への賛同の呼びかけ PDF
デモクラシータイムス 〈 2022.01.11 〉
池田香代子の世界を変える100人の働き人60人目 労働運動を〈犯罪〉にする国
「連帯ユニオン関西地区生コン支部」事件
ゲスト:竹信三恵子さん(ジャーナリスト・和光大学名誉教授)
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関西生コン事件ニュース No.80  ココをクリック   
関西生コン事件ニュース No.79  ココをクリック    
2021年12月9日「大阪市・契約管材局と労働組合の協議」
回答が大阪市のホームページに掲載 
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賃金破壊――労働運動を「犯罪」にする国 竹信三恵子(著)– 2021/11/1 旬報社 1,650円(税込み) 1997年以降、賃金が下がり続けている先進国は日本だけ。 そんななか、連帯ユニオン関西地区生コン支部は、賃上げも、残業規制も、シングルマザーの経済的自立という「女性活躍」も実現した。 業界の組合つぶし、そこへヘイト集団も加わり、そして警察が弾圧に乗り出した。 なぜいま、憲法や労働組合法を無視した組合つぶしが行なわれているのか。 迫真のルポでその真実を明らかにする。

目次 :
プロローグ
第1章 「賃金が上がらない国」の底で
第2章 労働運動が「犯罪」になった日
第3章 ヘイトの次に警察が来た
第4章 労働分野の解釈改憲
第5章 経営側は何を恐れたのか
第6章 影の主役としてのメディア
第7章 労働者が国を訴えた日
エピローグ

【著者紹介】 竹信三恵子 : ジャーナリスト・和光大学名誉教授。東京生まれ。1976年東京大学文学部社会学科卒、朝日新聞社入社、経済部、シンガポール特派員、学芸部次長、編集委員兼論説委員(労働担当)、2011-2019年和光大学現代人間学部教授。著書に『ルポ雇用劣化不況』(岩波新書、日本労働ペンクラブ賞)など。貧困や雇用劣化、非正規労働者問題についての先駆的な報道活動に対し、2009年貧困ジャーナリズム大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

第 10 回「日隅一雄・情報流通促進賞」の特別賞を受賞 詳しくはコチラ

(「BOOK」データベースより)

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