「滋賀・ビラまき事件」公判・大津地裁前抗議行動
関生支部への権力弾圧をめぐる公判が10月17日、大津地裁で開かれました。公判前に、35人の仲間が結集し、JR大津駅まで情宣活動と大津地裁前で抗議行動を展開しました。
「正当な労働組合活動を犯罪にするな!」
JR大津駅前の歩行者広場では、関生支部・平田執行委員がマイクを握り、近畿2府2県の警察・検察の関生支部に対する権力弾圧の経過と裁判闘争を報告。そして「憲法や労組法で保障されている、正当な組合活動を犯罪にすることは許されない!」など、JR大津駅前を行き交う会社員や市民らに訴えました。
組合旗や幟がはためく歩行者広場では、支援者と関生支部組合員がビラを配布。多くの会社員や市民らが快くビラを受け取ってくれました。
「すべての無罪判決を勝ち取るために全力を尽くす!」
続いて、大津地裁前に移動し、裁判所に対して抗議行動を展開しました。関生支部・坂田副委員長は、結集した仲間に日頃の関生支部弾圧への支援にお礼を述べたあと、「この間の不当な判決を糾弾する。当たり前の組合活動を犯罪にする警察と検察を裁判所が容認していることが問題だ」と裁判所を弾劾。最後に「関生支部は、すべての無罪判決を勝ち取るために全力をつくす」と闘う決意を表明しました。
「憲法9条、28条を守ろう!と高校生らに呼びかけ」
続いて、支援者からのアピール。しが勝手連の稲村さんは、公正な審理を裁判所に求めたあと「前の戦争の反省にたった憲法9条。労働三権の憲法28条とそれに基づく労働組合法。高校生のみなさん、このことをしっかり覚えていてください」と大津地裁前に集まっていた多くの高校生らに呼びかけました。そして稲村さんは、岸田政権の原発推進政策を厳しく批判し、反原発と労働組合弾圧を粉砕するために「闘い続ける」と決意を表明しました。
東海の会の代表者は、愛知で関生弾圧を主とした「ドキュメンタリー映画」の上映会を開催することを報告。そして「関生への弾圧は、関生だけのことではなく、原則で闘う労組や反戦平和を訴える市民団体へも影響を及ぼすことが明らかであり、負けるわけにはいかない。憲法を守る闘いは不断の闘いだ」と共に闘う決意を表明しました。
「裁判所は組合つぶしに加担するな!」
行動の終盤に、平田執行委員のリードでシュプレヒコール。「裁判所は労組つぶしに加担するな!」「裁判所は警察・検察のいいなりになるな!」「裁判所は公正な判断を行え!」「ビラ捲きは犯罪じゃないぞ!」「完全無罪を勝ち取るぞ!」などを参加者全員がシュプレヒコール。
約30分の行動でしたが、旗や幟がはためく抗議行動は、裁判所前を行き交う会社員や市民らに注目を浴びました。
早朝からの行動に、労働組合つぶしの大弾圧を許さない!京滋実行委員会の仲間をはじめ、多くの仲間の結集に感謝します。
池田香代子の世界を変える100人の働き人60人目 労働運動を〈犯罪〉にする国
「連帯ユニオン関西地区生コン支部」事件
ゲスト:竹信三恵子さん(ジャーナリスト・和光大学名誉教授)
ココをクリック
賃金破壊――労働運動を「犯罪」にする国 竹信三恵子(著)– 2021/11/1 旬報社 1,650円(税込み) 1997年以降、賃金が下がり続けている先進国は日本だけ。 そんななか、連帯ユニオン関西地区生コン支部は、賃上げも、残業規制も、シングルマザーの経済的自立という「女性活躍」も実現した。 業界の組合つぶし、そこへヘイト集団も加わり、そして警察が弾圧に乗り出した。 なぜいま、憲法や労働組合法を無視した組合つぶしが行なわれているのか。 迫真のルポでその真実を明らかにする。
目次 :
プロローグ
第1章 「賃金が上がらない国」の底で
第2章 労働運動が「犯罪」になった日
第3章 ヘイトの次に警察が来た
第4章 労働分野の解釈改憲
第5章 経営側は何を恐れたのか
第6章 影の主役としてのメディア
第7章 労働者が国を訴えた日
エピローグ
【著者紹介】 竹信三恵子 : ジャーナリスト・和光大学名誉教授。東京生まれ。1976年東京大学文学部社会学科卒、朝日新聞社入社、経済部、シンガポール特派員、学芸部次長、編集委員兼論説委員(労働担当)、2011-2019年和光大学現代人間学部教授。著書に『ルポ雇用劣化不況』(岩波新書、日本労働ペンクラブ賞)など。貧困や雇用劣化、非正規労働者問題についての先駆的な報道活動に対し、2009年貧困ジャーナリズム大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
第 10 回「日隅一雄・情報流通促進賞」の特別賞を受賞 詳しくはコチラ
amazonで購入できます。 ココをクリック