11.22「吉田生コン闘争勝利!」集会&デモ
「吉田生コン解雇撤回!奈良地裁勝利判決!」を掲げた「吉田生コン闘争勝利!」集会&デモ(関生支部・関西労組交流センター共催)が11月22日、JR奈良駅前広場で開催され、125人の闘う仲間が結集しました。
「仲間を解雇前の状態に戻す」
関生支部・安井執行委員が開会宣言。主催者あいさつでは、関生支部・湯川委員長が結集した仲間に感謝の意を述べたあと「吉田生コン社とは、一面共闘で生コン業界の再建に取り組んできたが、2018年からの関生つぶしに便乗してきた。会社の解雇攻撃は、加茂生コン事件が発端だが、先月、勝利判決を獲得した。今後の闘争方針は、吉田社長をしつけること。吉田生コン分会の仲間を解雇前の状態に戻すことだ。完全勝利をめざして闘う」と闘争報告と今後の闘争方針を示しました。
「本日を起点に新たな闘いに挑む」
当事者の吉田生コン分会から決意表明。藤田組合員は「支援共闘の仲間に感謝する。この間、プラットフォーム、奈良の会、改憲戦争阻止!大行進・奈良の仲間に支えられて闘ってきた。本日を起点に新たな闘いに挑む」。
吉田組合員は「勝利判決を獲得したが、闘いはこれからだ。地べたをはいながらでも、完全勝利するまであきらめない」と、2人の仲間は、新たな闘いの決意を表明しました。
「路線の違いなど関係なく、共に闘うことが重要だ!」
集会に駆けつけた仲間から連帯あいさつでは、全港湾・小林委員長は「吉田組合員の『地べたをはいながらでも闘う』との発言に我々が力をもらった」。
大阪全労協・竹林さんは「吉田生コン闘争をはじめ関生弾圧粉砕の闘いは、路線の違いなど関係なく労働組合が共に闘うことが重要だ」。
プラットフォーム・堀田さんは「反原発運動に参加してきた吉田生コン分会の2人だ。不当弾圧を許さない闘いが全国に広がっている」。
解雇撤回闘争・吉谷さんは「吉田生コン闘争完全勝利と、私への解雇攻撃を粉砕し勝利するまで共に闘う」。
関生・高槻生コン分会は「門田と大山に謝罪させ、工場再開するまで闘う」。
改憲・戦争阻止!大行進奈良・増田は「闘う労働組合の団結と行動で、吉田生コン闘争に完全勝利し、改憲・戦争を阻止しよう」など、労働現場の闘争報告と関生弾圧粉砕、吉田生コン闘争完全勝利、改憲・戦争阻止に向けて共に闘う決意が表明されました。
「吉田生コン闘争の総反撃に共に闘おう1」
関西労組交流センター・木下代表が集会まとめ。「解雇撤回勝利を奈良から発信する集会に、吉田組合員はひときわ輝いていた。関生弾圧を粉砕し、無罪判決と解雇撤回を資本・権力に見せつけよう。『敵は大きく見えるが、ボロボロだ。一点の穴を開ければ崩れる』と湯川委員長の発言。吉田生コン闘争の総反撃に共に闘おう」と行動提起しました。
「市民らから注目を浴びたデモ行進」
久堀弁護士から寄せられた集会メッセージを紹介したあと、関生支部・西田執行委員のリードで「団結がんばろう!」を全員で唱和して、デモ行進に挑みました。
旗や幟がはためき、太鼓や鉦のリズムと軽快なデモコールのデモ行進は、三条通りを行き交う市民や観光客らから注目を浴びました。解散地点の猿沢池で、関生支部・坂田副委員長の閉会あいさつのあと、全員で「団結がんばろう!」を唱和して幕を閉じました。
近畿2府4県から結集してくれた多くの仲間のみなさんに感謝します。吉田生コン分会と関生支部は、吉田生コン闘争に完全勝利するまで闘います。引き続きの支援をお願いします。
「勝利判決おめでとうございます。毎回、支援者の皆様の傍聴には大変勇気づけられました。あらためてお礼申し上げます。吉田生コンは、あらゆる手を使って労働者の分断を図ろうとしてきましたが、それに果敢に立ち向かう中で、組合員の絆はより強固なものになっているように感じます。裁判は控訴審に移行し、労働委員会闘争も始まっています。これからも組合とともに、全力で闘い抜きますので、ご支援ご協力をどうぞよろしくお願いします」。
映画 ここから 「関西生コン事件」と私たち
この映画は「フツーの仕事がしたい」「アリ地獄天国」など労働問題を取り上げ注目を浴びている土屋トカチ監督の最新作。「関西生コン事件」の渦中にある組合員たちの姿を描いた待望のドキュメンタリー映画『ここから「関西生コン事件」と私たち』がこのほど完成。10月下旬から各地で上映運動がはじまった。10 月 23日には「関西生コン労組つぶしの弾圧を許さな い東海の会」が名古屋で、11月6日には「労働組合つぶしの大弾圧を許さない京滋実行委員会」京都で上映会。業界・警察・検察が一体となった空前の労働組合つぶしに直面した組合員と家族の物語を見つめた。(写真右は京都上映会 で挨拶する松尾聖子さん) 今後、11月13 日には護憲大会(愛媛県松山市)、同月25日は「労働組合つぶしを許さない兵庫の会」が第3回総会で、12月16日は「関西生コンを支援する会」が東京で、それぞれ上映会をひらく。
お問い合わせはコチラ ココをクリック
賃金破壊――労働運動を「犯罪」にする国 竹信三恵子(著)– 2021/11/1 旬報社 1,650円(税込み) 1997年以降、賃金が下がり続けている先進国は日本だけ。 そんななか、連帯ユニオン関西地区生コン支部は、賃上げも、残業規制も、シングルマザーの経済的自立という「女性活躍」も実現した。 業界の組合つぶし、そこへヘイト集団も加わり、そして警察が弾圧に乗り出した。 なぜいま、憲法や労働組合法を無視した組合つぶしが行なわれているのか。 迫真のルポでその真実を明らかにする。
目次 :
プロローグ
第1章 「賃金が上がらない国」の底で
第2章 労働運動が「犯罪」になった日
第3章 ヘイトの次に警察が来た
第4章 労働分野の解釈改憲
第5章 経営側は何を恐れたのか
第6章 影の主役としてのメディア
第7章 労働者が国を訴えた日
エピローグ
【著者紹介】 竹信三恵子 : ジャーナリスト・和光大学名誉教授。東京生まれ。1976年東京大学文学部社会学科卒、朝日新聞社入社、経済部、シンガポール特派員、学芸部次長、編集委員兼論説委員(労働担当)、2011-2019年和光大学現代人間学部教授。著書に『ルポ雇用劣化不況』(岩波新書、日本労働ペンクラブ賞)など。貧困や雇用劣化、非正規労働者問題についての先駆的な報道活動に対し、2009年貧困ジャーナリズム大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
第 10 回「日隅一雄・情報流通促進賞」の特別賞を受賞 詳しくはコチラ
amazonで購入できます。 ココをクリック