第94回港地域メーデー
「NO WAR!命を奪うな!大軍拡・大増税・生活破壊をやめろ!」を掲げた「第94回港地域メーデー」(主催、全金港合同・NPOみなと)が5月1日、大阪市港区・入船公園で開催され、110人の労働者・市民が結集しました。連帯ユニオンからは関生支部が参加しました。
「反戦の声をあげて闘おう!」
司会の港合同・執行委員が開会宣言。「ウクライナ戦争や台湾有事などを理由とした大軍拡、敵基地攻撃能力のミサイル配備のための大増税を許さない。本日のメーデーは反戦の声をあげて闘おう」と行動を提起しました。
「地域の平和を守り続けるために、地域で闘う!」
全金港合同・中村委員長の主催者挨拶。中村委員長は、結集した仲間に感謝を述べたあと「ウクライナ戦争が長期化するなか、国連は何をしているのか。労働組合が戦争反対の声をあげなければならないのに、軍拡を進める岸田首相が、連合中央メーデーに参加して挨拶をしている。関生弾圧では、4件の無罪判決が出るなど、本来のあり方になってきている。港合同は、地域の平和を守り続けるために、地域で闘うことを決意する」と地域の平和を守る闘いの決意を表明しました。
「戦争は、最大の暴力であり、最大の人権侵害だ!」
NPOみなと・玉置代表理事は、NPOみなとの活動に全力を尽くした方が、太平洋戦争の大阪大空襲で家族がケガを負い、亡くなったことで長年苦しんでいた戦争体験を経て、民間被害者の補償を求めて闘い、ピースおおさかに設置されたプレートに、在日外国人を含めた9000名の名前を刻んだ成果を話しました。最後に、玉置代表理事は「戦争は、最大の暴力であり、最大の人権侵害だ。平和を言い続けることが、私たちに問われている。戦後77年の折り返しの大転換に、敵基地攻撃能力を閣議決定した状況下、平和の声をあげていこう」と行動を提起しました。
「仲間の支援により、和歌山事件高裁無罪判決を勝ち取った!」
連帯の挨拶では、関生支部・武谷書記次長が、日頃の関生弾圧への物心両面にわたる支援にお礼を述べたあと、全国の仲間の支援行動によって和歌山事件高裁無罪判決を勝ち取ったことを報告。「大阪広域生コン協組の脱退強要の反動もあるが、この判決を活用する行動を展開している。大阪広域生コン協組の組合潰しを跳ね返し、滋賀、京都などすべての刑事事件の無罪を勝ち取るために全力をつくす。労働組合潰しは戦争への道だ。関生は、すべての労組弾圧を粉砕する闘いの先頭に立つ」と闘争方針を示し、引き続きの支援を要請しました。
「戦争に反対し、労働者の権利を守るために共に闘う!」
朝鮮総連西大阪支部・キム委員長は、「朝鮮総連は、戦争に反対し、労働者の権利を守るために共に闘う。米軍と共に日本の参戦するのを許さない。労働者、市民の生活を守る運動に共に頑張る」と挨拶しました。
「大阪労働者弁護団は、みなさんと共に闘う!」
大阪労働者弁護団・小野事務局長は「大阪労働者弁護団は、働く労働者、労働組合、市民と一体となって運動している。職場や地域で困ったことがあれが、労弁に相談して欲しい。日本が戦争ができる国に変わろうとしているなか、対抗するには仲間の団結が必要だ。労弁は、仲間のみなさんと共に闘う」と共闘の決意を表明しました。
「万国の労働者、団結せよ!」
全金港合同・木下執行委員がメーデー宣言を読み上げて提起。最後に木下執行委員は「本メーデーは世界中で平和を願う人々と共にあることを確信する。NO WAR!命を奪うな!ウクライナに平和を!第94回メーデーの名において、右宣言する。万国の労働者、団結せよ!」と宣言しました。
全金港合同南労会・川口分会長のリードで「団結ガンバロー!」を参加者全員が唱和してデモ行進に挑みました。
「市民らから注目を浴びたデモ行進」
入船公園を出発し、みなと通りをとおって、港合同・田中機械支部までのデモコース。旗や幟がはためき、元気のいい女性組合員のコールのデモ隊に、沿道の市民やみなと通りを走るドライバーらから注目を浴びました。
ゴールの田中機械支部では、労働現場で闘う仲間のアピールとまとめで、集会デモはお開きになりました。
戦争させないために、闘う労働組合が先頭に立って行動しましょう!
関生弾圧について家族の目から描いた『ここから~「関西生コン事件」と私たち』が5月10日、2023年日隅一雄・情報流通促進賞奨励賞に選出されました。詳しくはコチラ ココをクリック
映画 ここから 「関西生コン事件」と私たちこの映画は「フツーの仕事がしたい」「アリ地獄天国」など労働問題を取り上げ注目を浴びている土屋トカチ監督の最新作。「関西生コン事件」の渦中にある組合員たちの姿を描いた待望のドキュメンタリー映画『ここから「関西生コン事件」と私たち』がこのほど完成。10月下旬から各地で上映運動がはじまった。10 月 23日には「関西生コン労組つぶしの弾圧を許さな い東海の会」が名古屋で、11月6日には「労働組合つぶしの大弾圧を許さない京滋実行委員会」京都で上映会。業界・警察・検察が一体となった空前の労働組合つぶしに直面した組合員と家族の物語を見つめた。(写真右は京都上映会 で挨拶する松尾聖子さん) 今後、11月13 日には護憲大会(愛媛県松山市)、同月25日は「労働組合つぶしを許さない兵庫の会」が第3回総会で、12月16日は「関西生コンを支援する会」が東京で、それぞれ上映会をひらく。
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ー 公判予定 ー
6月 5日 フジタビラ事件 大津地裁 | 9:45~ |
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賃金破壊――労働運動を「犯罪」にする国 竹信三恵子(著)– 2021/11/1 旬報社 1,650円(税込み) 1997年以降、賃金が下がり続けている先進国は日本だけ。 そんななか、連帯ユニオン関西地区生コン支部は、賃上げも、残業規制も、シングルマザーの経済的自立という「女性活躍」も実現した。 業界の組合つぶし、そこへヘイト集団も加わり、そして警察が弾圧に乗り出した。 なぜいま、憲法や労働組合法を無視した組合つぶしが行なわれているのか。 迫真のルポでその真実を明らかにする。
目次 :
プロローグ
第1章 「賃金が上がらない国」の底で
第2章 労働運動が「犯罪」になった日
第3章 ヘイトの次に警察が来た
第4章 労働分野の解釈改憲
第5章 経営側は何を恐れたのか
第6章 影の主役としてのメディア
第7章 労働者が国を訴えた日
エピローグ
【著者紹介】 竹信三恵子 : ジャーナリスト・和光大学名誉教授。東京生まれ。1976年東京大学文学部社会学科卒、朝日新聞社入社、経済部、シンガポール特派員、学芸部次長、編集委員兼論説委員(労働担当)、2011-2019年和光大学現代人間学部教授。著書に『ルポ雇用劣化不況』(岩波新書、日本労働ペンクラブ賞)など。貧困や雇用劣化、非正規労働者問題についての先駆的な報道活動に対し、2009年貧困ジャーナリズム大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
第 10 回「日隅一雄・情報流通促進賞」の特別賞を受賞 詳しくはコチラ
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