ナニワ生コン・浪速建資産業 労働委員会・第1回調査
ナニワ生コン社・浪速建資産業社に対する不当労働行為救済申立(団交拒否)の第1回調査が11月13日、大阪府労働委員会で開催されました。
「会社側は、具体的な内容の答弁書を提出せず!」
出席者は、組合側は武谷副委員長とナニワ生コン分会長の2人。会社側は、藤中昌則社長とT工場長、Y氏、弁護士の4人でした。
労働委員会からは、委員の紹介、申立書や答弁書の提出の確認、調査・審問の流れなどが説明されたあと、「求釈明」(組合側3項目、会社側は1項目)が提示されました。
会社側が提出した「答弁書」は、1ページ超で具体的な内容が記されていませんでした。会社側が「年内に具体的な内容の答弁書を提出するのは不可能」などと発言したことで、労働委員会、組合側、会社側のやり取りで少し紛糾しました。
労働委員会から「答弁書の認否と主張の骨子」を12月18日までの提出を会社側が求められて、これを会社側が応じたことで紛糾は収まりました。
次回期日を来年の1月15日(月)16時からと決定して、第1回調査は終了しました。
ナニワ生コン社・浪速建資産業社が、2023年8月9日付、関生支部の団体交渉申し入れに対して、団体交渉を開催しなかったことから、大阪府労働委員会に不当労働行為申立(団交拒否)した事件。
関生弾圧について家族の目から描いた『ここから~「関西生コン事件」と私たち』が5月10日、2023年日隅一雄・情報流通促進賞奨励賞に選出されました。詳しくはコチラ ココをクリック
映画 ここから 「関西生コン事件」と私たち
この映画は「フツーの仕事がしたい」「アリ地獄天国」など労働問題を取り上げ注目を浴びている土屋トカチ監督の最新作。「関西生コン事件」の渦中にある組合員たちの姿を描いた待望のドキュメンタリー映画『ここから「関西生コン事件」と私たち』がこのほど完成。10月下旬から各地で上映運動がはじまった。10 月 23日には「関西生コン労組つぶしの弾圧を許さな い東海の会」が名古屋で、11月6日には「労働組合つぶしの大弾圧を許さない京滋実行委員会」京都で上映会。業界・警察・検察が一体となった空前の労働組合つぶしに直面した組合員と家族の物語を見つめた。(写真右は京都上映会 で挨拶する松尾聖子さん) 今後、11月13 日には護憲大会(愛媛県松山市)、同月25日は「労働組合つぶしを許さない兵庫の会」が第3回総会で、12月16日は「関西生コンを支援する会」が東京で、それぞれ上映会をひらく。
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検証•関西生コン事件❷
産業別労組の団体行動の正当性
A5判、 143ページ、 定価1000円+税、 旬報社刊
『検証•関西生コン事件』第2巻が発刊された。
巻頭には吉田美喜夫・立命館大学名誉教授の論稿「労使関係像と労働法理」。企業内労使関係に適合した従来の労働法理の限界を指摘しつつ、多様な働き方を基盤にした団結が求められていることをふまえた労使関係像と労働法理の必要性を検討する。
第1部には、大阪ストライキ事件の鑑定意見書と判例研究を収録。
第2部には、加茂生コン事件大阪高裁判決の判例研究を収録。
和歌山事件、大阪スト事件、加茂生コン事件。無罪と有罪の判断は、なぜ、どこで分かれたのか、この1冊で問題点がわかる。
[ 目次 ]
刊行にあたって—6年目の転機、 無罪判決2件 が確定 (小谷野毅)
序・労使関係像の転換と労働法理 (吉田美喜夫)
第1部 大阪ストライキ事件
・関西生コン大阪ストライキ2次事件・控訴審判決について (古川陽二)
・関西生コン大阪2次事件・鑑定意見書 (古川陽二)
・「直接労使関係に立つ者」論と団体行動の刑事免責 (榊原嘉明)
第2部加茂生コン事件
・労働法理を踏まえれば無罪 (吉田美喜夫)
・労働組合活動に対する強要末遂罪の適用の可否 (松宮孝明)
割引価格あり。
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