連帯ユニオン主催「闘争妨害の週刊文春報道、排外主義グループによる組合事務所乱入・暴行事件 卑劣な組合攻撃を許さない緊急報告集会」

 2月9日、連合会館(東京都千代田区)で「闘争妨害の週刊文春報道、排外主義団体による組合事務所乱入・暴行事件〜卑劣な組合攻撃を許さない緊急報告集会」が開催されました。参加者は200名を超え、大変な盛況でした。
 集会では、連帯ユニオン近畿トラック支部からエム・ケイ運輸(本社・奈良県大和郡山市)闘争の長時間労働や違法な運行管理の是正を求める闘いや、会社が反社会的人物をつかってエム・ケイ運輸分会を恫喝したこと、その後、同分会の分会長が運行帰社後、会社の駐車場で暴漢に襲われるという襲撃事件があったことなどの報告がありました。

 関西地区生コン支部からは、50年にわたるセメント生コン業界再建の経緯や2015年からの再建闘争では業界再建が大きく進み、やっと産業業別の賃金や運賃制度の確立の兆しが見え始めたこと。
 しかし、その後、粗暴な振る舞いをする一部事業者が大阪広域生コンクリート協同組合を掌握し、現在では、大阪広域生コンクリート協同組合は排外主義団体と親密な関係となり、業界民主化を求める関西地区生コン支部に攻撃を繰り返していることなどの報告がありました。
 また、報告の後に放映された関西地区生コン支部事務所への乱入、暴行事件などをテーマとした映像には、警察官を突き飛ばす大阪広域生コンクリート協同組合の大山正芳副理事長の姿などが映し出され、参加者を驚愕させていました。

私たちはこの闘いに勝ち抜くため体をはっていく

 閉会挨拶にたった全日本建設運輸連帯労働組合・小谷野書記長からは、彼ら(大阪広域生コンクリート協同組合や差別排外者集団)の背景にうごめいているのは間違いなく警察権力であること。
 このような闘いを挑むのは、我が組織としては40年間に3度目になる。1979年から1987年にかけては、セメントメーカーと当時の日経連・大槻文平、警察とが一体となって各企業に被害届を出すよう迫り、躊躇する企業に対しては「叩けばほこりが出るんだろ」「税務署を呼ぶか」などと脅し被害届を出させ、二十数件におよぶ刑事事件をでっち上げた。犯罪でないものを恐喝、強要、威力業務妨害など反社会的な団体だと思わしめるような事件にでっち上げて、50人以上の人を不当に逮捕しました。巨大な権力弾圧でした。
 「私たちは、これを闘い抜いて90年代、2000年代と歩んできた。そして協同組合を労使共闘に基づいて育て上げてきた自負がある。
 2005年には、この協同組合の組織率を高めるために関西地区生コン支部の武建一委員長を始め7名の仲間が一年近く逮捕、勾留されるという大弾圧もあった。それを乗り越えて我々は、この経済事業団体(大阪広域生コンクリート協同組合)を「反独占」のために育て上げてきた。
 そして今回、いわば我が労働組合が協力して育ててきた協同組合が一部の者たちに乗っ取られかけている。そうした事態が“今だ”というふうにご承知おきいただきたいと思う。だから我々はこの闘いに勝ち抜くため体をはっていく。皆さんも一緒になって闘って欲しい。
 そして、この闘いは、単に我が組織だけに対する攻撃ではないと先ほど講演された多数の方々が様々な角度から明らかにしてくれた。今の時代をこれ以上、戦争に向かわせないために一緒にがんばっていきたい」と決意を述べました。