あらぬ事故の責任押しつけられ退職を強要される / 江坂グループで公然化

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連帯ユニオン関生支部、江坂生コン分会を結成:不当な自宅待機命令と退職強要に抗議
去る8月20日、大阪広域生コン協組の加盟企業である江坂生コンにおいて、連帯ユニオン関生支部・江坂生コン分会が結成されました。

「不当な自宅待機命令と退職届の強要」

今回、組合の公然化に踏み切ったのは、江坂生コン社のドライバーであるKさんです。Kさんは、生コン納入時の現場での接触事故やトラブルの疑いを会社からかけられました。しかし、会社は十分な事実確認や検証を行うことなく、Kさんが事故を起こしたと一方的に決めつけました。その上で、「北部地域でミキサーを乗務させることはできない」「与える仕事がない」として、Kさんに自宅待機命令を出しました。

さらに、江坂生コン社は8月19日、Kさんに「退職届」を突きつけ、サインを求めました。Kさんはこれに納得できず、即日、連帯ユニオン関生支部に相談し、今回の分会結成と公然化に至ったものです。

「会社側の不誠実な対応と労働委員会への申し立て」

組合結成通知に対し、江坂生コン社の担当者は「組合への加入は認めるが、Kさんはあくまで自主退職である」と主張しました。

一回目の団体交渉は開催されましたが、決定権のない人物が交渉に出席したため、話し合いは平行線に終わり、決着には至りませんでした。組合は第二回目の交渉期日を要求していますが、会社側からはいまだに返答がない状態が続いています。そのため、組合は大阪府労働委員会に団体交渉のあっせんを申し立てました。会社側は、あくまで「自主退職」であることを強く主張し、「今後、社内で話し合って対応を決めます」と発言しています。

「Kさんの要求と今後の姿勢」

Kさんの要求は、早急な職場復帰はもちろんのこと、時間外労働の未払い賃金の支払いなど、「労働者として当たり前の要求」です。

現時点では江坂生コン社や大阪広域生コン協組から威圧的な対応は受けていませんが、関生支部・江坂生コン分会は、平和的な話し合いによる解決を求めています。さらに、江坂生コン社に対し、円満な労使関係を構築する姿勢を示すよう強く求めます。
地域のみなさま、そして業界で働く労働者のみなさんには、大阪広域生コン協組加盟企業である江坂生コン社の今後の対応に注目していただくよう、お願います。

私的判決論 人々の権利の実現をめざして

中島光孝/著
出版社名 白澤社
ページ数 334p
発売日 2025年06月
販売価格 : 3,400円 (税込:3,740円)
目次
第一部 弁論が開かれた最高裁判決(ハマキョウレックス事件、日本郵便〔西日本〕事件―「非正規格差」をどう是正するか
空知太神社事件最高裁判決―政教分離原則違反はだれがどのような基準で判断すべきか
水俣病訴訟―公害企業救済か被害者救済か)
第二部 「戦争」にまつわる判決(大阪・花岡中国人強制連行国賠請求訴訟―国家の「強制」による「加害」を国家はいかに償うべきか
台湾靖国訴訟・小泉靖国訴訟―台湾原住民族はなぜ「靖国合祀」を拒否するか
「アベ的なるもの」との三〇年―フィリピン元「従軍慰安婦」補償請求訴訟/「君が代」斉唱拒否訴訟/安倍国葬違法支出公費返還請求住民訴訟)
第三部 労働組合をめぐる判決(三菱重工長崎造船所〔労働時間〕事件―「労働と労働組合活動」を考える
住友ゴム工業事件・近鉄高架下文具店長事件―「職場の労働組合活動」を考える
関西生コン支部刑事弾圧事件―「労働基本権保障」の意味を考える)

 

真相はこれだ!関生事件 無罪判決!【竹信三恵子の信じられないホントの話】20250411【デモクラシータイムス】

ご存じですか、「関西生コン」事件。3月には、組合の委員長に対して懲役10年の求刑がされていた事件で京都地裁で完全無罪判決が出ました。無罪判決を獲得した湯川委員長と弁護人をお呼びして、竹信三恵子が事件の真相と2018年からの一連の組合弾圧事件の背景を深堀します。 今でも、「関西生コン事件」は、先鋭な、あるいは乱暴な労働組合が強面の不法な交渉をして逮捕された事件、と思っておられる方も多いようです。しかしそうではありません。企業横断的な「産別組合」が憲法上の労働基本権を行使しただけで、正当な交渉や職場環境の改善運動だったから、強要や恐喝など刑事事件には当たらないものでした。裁判所の判断もこの点を明確にしています。では、なぜ暴力的組合の非行であるかのように喧伝され、関西全域の警察と検察が組織的に刑事事件化することになったのか、その大きな背景にも興味は尽きません。 tansaのサイトに組合員お一人お一人のインタビューも連載されています。ぜひ、どんな顔をもった、どんな人生を歩んできた人たちが、濡れ衣を着せられ逮捕勾留されて裁判の法廷に引き出されたのかも知っていただきたいと思います。
動画閲覧できます ココをクリック

増補版 賃金破壊――労働運動を「犯罪」にする国

竹信三恵子 (著) 旬報社 – 2025/1/30

勝利判決が続く一方で新たな弾圧も――
朝⽇新聞、東京新聞に書評が載り話題となった書籍の増補版!関生事件のその後について「補章」を加筆。
1997年以降、賃金が下がり続けている先進国は日本だけだ。そんな中、関西生コン労組は、労組の活動を通じて、賃上げも、残業規制も、シングルマザーの経済的自立という「女性活躍」も、実現した。そこへヘイト集団が妨害を加え、そして警察が弾圧に乗り出した。
なぜいま、憲法や労働組合法を無視した組合潰しが行なわれているのか。迫真のルポでその真実を明らかにする。初版は2021年。本書はその後を加筆した増補版である。
◆主な目次
  はじめに――増補にあたって
  プロローグ
  第1章 「賃金が上がらない国」の底で
  第2章 労働運動が「犯罪」になった日
  第3章 ヘイトの次に警察が来た
  第4章 労働分野の解釈改憲
  第5章 経営側は何を恐れたのか
  第6章 影の主役としてのメディア
  第7章 労働者が国を訴えた日
  エピローグ
  補章 反攻の始まり
  増補版おわりに

映画 ここから 「関西生コン事件」と私たち
この映画は「フツーの仕事がしたい」「アリ地獄天国」など労働問題を取り上げ注目を浴びている土屋トカチ監督の最新作。「関西生コン事件」の渦中にある組合員たちの姿を描いた待望のドキュメンタリー映画『ここから「関西生コン事件」と私たち』がこのほど完成。業界・警察・検察が一体となった空前の労働組合潰しに直面した組合員と家族の物語を見つめた。(左写真は松尾聖子さん)いまも各地で上映会がひらかれている。
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ー 公判予定 ー

10月31日    国賠裁判      東京地裁(判決)   15:00~
11月18日    大津第2次事件   大阪高裁(判決)   14:30~