関生支部の産業別労働運動(28)
「京都府における関生支部の活動経過(6)」
京津ブロック内における労働争議2
「秀商闘争2」
秀商社の組合員は、2012年9月以降、会社から業務を干されたため、関生支部・京津ブロック内における労使関係のある他企業に就労し、生活維持を目的とした自活闘争と現場における闘争を断行しました。
かつて秀商社は、組合結成において、京都府内で最大規模のミキサー車稼働台数を誇っていましたが、京津ブロックが連日にわたる組織的な宣伝行動を展開した結果、同社の稼働台数は著しく減少したのです。
また、秀商社の取引先であるH建設社については、2015年5月上旬以降に出荷された生コンクリートの品質に問題があるとして、複数の建設会社が発注契約の解除や損害賠償請求訴訟を提起する事態が発生しました。この結果、H建設社は生コン工業組合に対し、品質証明を示す「○適マーク」を自主的に返上せざるを得なくなりました。京津ブロックは、この重大な事実に基づき、建設現場における法令・品質遵守を徹底させるための啓発ビラ配布と宣伝活動を積極的に展開したのです。
この京津ブロックによる一連の行動に対し、H建設社は業務妨害の禁止を求める訴訟を提起しました。しかし、地方裁判所判決、高等裁判所判決の双方において、H建設社の主張は全面的に棄却され、組合側の完全勝利が確定しました。この裁判過程を通じて、京津ブロックが実施した法令遵守活動、すなわちコンプライアンス活動が、労働組合法上、適法かつ正当な活動であることが、司法の判断によって明確に裏付けられたのです。
「関生産別運動の成果」
今回の秀商闘争における最大の成果は、京津ブロックが産業別労働運動として主導したコンプライアンス活動が、我が国の司法制度の下で合法的な活動として正式に認定された点にあります。これは、従来の企業別組合の枠を超えた産別運動の有効性と正当性を示す画期的な出来事です。
京津ブロックは、秀商闘争で活用した闘争戦略・戦術、自活闘争の運営方法、そしてブロック組合員と当事者組合員との意思統一の達成プロセスなどについて、徹底的な総括を実施し成果と教訓を明らかにしました。そして、次の闘争への教訓としました。これは関生支部全体が学ぶべき重要な点です。
「闘い続けて勝ち取った成果」
京津ブロックの躍進は、2017年から2018年にかけて一つのピークを迎えました。2017年には、京都地域の集団交渉に参加する企業の正規雇用労働者の平均賃金が820万円という高水準に達しました。
さらに、日々雇用労働者から正規雇用労働者への人員補充も次々と勝ち取られました。その成果の背景には、生コン産業政策を具体的に示して実践したこと、権利侵害反対闘争を徹底的に闘い続けたこと、そして、組織拡大活動を恒常的な活動として展開し、組合員数を着実に増加させたことです。これらはすべて、京津ブロックの組合員が10年、20年という長期スパンの運動方針を京津ブロックの組合員が一丸となって実践したことにあります。
「さらなる運動の前進に向けて」
京津ブロックは2018年、これまでの成果を基盤として、さらなる運動前進のための取り組みを継続していました。
2019年から2020年にかけては、京都地域における集団交渉で得た成果の適用範囲を、従来の京都生コン協組内の企業に限定せず、京都生コン協組連合会に加盟するすべての企業へと拡張適応する戦略的な方針を掲げました。
もしこの方針が実現していれば、京津ブロックの組織規模は飛躍的に拡大し、長年の目標であった京都府下全域における単一の協同組合体制の確立が達成され、生コン産業政策運動を大きく前進させる歴史的な一歩となったはずでした。しかし、2018年夏から始まった未曾有の大規模な弾圧によって、これまで勝ち取ってきた成果を無残にも打ち砕かれてしまったのです。
真相はこれだ!関生事件 無罪判決!【竹信三恵子の信じられないホントの話】20250411【デモクラシータイムス】
ご存じですか、「関西生コン」事件。3月には、組合の委員長に対して懲役10年の求刑がされていた事件で京都地裁で完全無罪判決が出ました。無罪判決を獲得した湯川委員長と弁護人をお呼びして、竹信三恵子が事件の真相と2018年からの一連の組合弾圧事件の背景を深堀します。 今でも、「関西生コン事件」は、先鋭な、あるいは乱暴な労働組合が強面の不法な交渉をして逮捕された事件、と思っておられる方も多いようです。しかしそうではありません。企業横断的な「産別組合」が憲法上の労働基本権を行使しただけで、正当な交渉や職場環境の改善運動だったから、強要や恐喝など刑事事件には当たらないものでした。裁判所の判断もこの点を明確にしています。では、なぜ暴力的組合の非行であるかのように喧伝され、関西全域の警察と検察が組織的に刑事事件化することになったのか、その大きな背景にも興味は尽きません。 tansaのサイトに組合員お一人お一人のインタビューも連載されています。ぜひ、どんな顔をもった、どんな人生を歩んできた人たちが、濡れ衣を着せられ逮捕勾留されて裁判の法廷に引き出されたのかも知っていただきたいと思います。
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増補版 賃金破壊――労働運動を「犯罪」にする国
勝利判決が続く一方で新たな弾圧も――
朝⽇新聞、東京新聞に書評が載り話題となった書籍の増補版!関生事件のその後について「補章」を加筆。
1997年以降、賃金が下がり続けている先進国は日本だけだ。そんな中、関西生コン労組は、労組の活動を通じて、賃上げも、残業規制も、シングルマザーの経済的自立という「女性活躍」も、実現した。そこへヘイト集団が妨害を加え、そして警察が弾圧に乗り出した。
なぜいま、憲法や労働組合法を無視した組合潰しが行なわれているのか。迫真のルポでその真実を明らかにする。初版は2021年。本書はその後を加筆した増補版である。
◆主な目次
はじめに――増補にあたって
プロローグ
第1章 「賃金が上がらない国」の底で
第2章 労働運動が「犯罪」になった日
第3章 ヘイトの次に警察が来た
第4章 労働分野の解釈改憲
第5章 経営側は何を恐れたのか
第6章 影の主役としてのメディア
第7章 労働者が国を訴えた日
エピローグ
補章 反攻の始まり
増補版おわりに
映画 ここから 「関西生コン事件」と私たちこの映画は「フツーの仕事がしたい」「アリ地獄天国」など労働問題を取り上げ注目を浴びている土屋トカチ監督の最新作。「関西生コン事件」の渦中にある組合員たちの姿を描いた待望のドキュメンタリー映画『ここから「関西生コン事件」と私たち』がこのほど完成。業界・警察・検察が一体となった空前の労働組合潰しに直面した組合員と家族の物語を見つめた。(左写真は松尾聖子さん)いまも各地で上映会がひらかれている。
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ー 公判予定 ー
| 公判は予定されていません |
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