UBE三菱セメント大阪支店に「お知らせと要請」文を提出 / 江坂生コン闘争
関生支部は1月16日、UBE三菱セメント大阪支店に「江坂生コン社の団体交渉拒否・労働組合法違反について」と題する文書を提出しました。
「『ビジネスと人権』と『自社の人権方針』に基づいた指導を要請」
西島執行委員ら2人の役員がUBE三菱セメント大阪支店を訪れ、同社の総務担当に「お知らせと要請」文を手交しました。
同社の総務担当者は、関生支部の要請を真摯に受け止めるという丁寧な対応で要請文を受け取りました。
「責任者に伝える」
最後に、西島執行委員らが同社の総務担当者に「1ヵ月を目処に回答を求める」と述べたところ、総務担当は「責任者に伝える」と西島執行委員らに約束し、要請を終えました。
「UBE三菱セメント大阪支店は『UBEグループ人権基本指針』を実践するのか?」
関生支部が提出した「お知らせと要請」文を受けて、UBE三菱セメント大阪支店はどう動くのかが注目されます。UBE三菱セメント大阪支店は、「UBEグループ人権基本指針」に示している「人権デューデリジェンスの取り組み」「ステークホルダーとの対話」に基づいてどのように対処するのかが問われているのではないでしょうか。大手セメントメーカーの対応について、ステークホルダーである労働組合の立場から注視していきます。
※要請文全文
UBE三菱セメント株式会社大阪支店様
「江坂生コン社の団体交渉拒否・労働組合法違反について」
執行委員長 湯川裕司
UBE三菱セメント株式会社大阪支店では、セメント産業の発展と社会貢献を目指し、日夜、奮闘されていることに敬意を表します。
私たちは、セメント・生コン産業で働く労働者で組織している産業別労働組合です。貴社に対して、次のことをお知らせし、要請します。
貴社の取引先である「江坂生コン社」(大阪府吹田市、茨木市)が、2025(令和7)年8月、従業員(ドライバー)に退職強要しました。
さらに、江坂生コン社は同年8月20日に組合結成した関西地区生コン支部との団体交渉を正当な理由もなく拒否しています。
江坂生コン社は、労働組合法で使用者が禁止されている不当労働行為(団交拒否)を続けています。
使用者(会社)が行う労働組合への不当労働行為は、人権侵害に該当することは言うまでもありません。
そのことから、当労働組合は貴社に対して江坂生コン社の経営者に、
(1)関西地区生コン支部との団体交渉を速やかに開催すること。
(2)円満な労使関係の構築に努めること。
(3)労働組合法違反や人権侵害を行わないこと。
を厳しく指導していただきたいことをお願いいたします。
また、貴社もご存じのことと思いますが、国連は2011年に「ビジネスと人権に関する指導原則」を定めました。この指導原則は、取引先も含めて人権侵害を防止・是正・救済するよう求めています。
また、企業には人権を尊重する責任があるとして、サプライチェーン(供給網)全体で問題が起きていないかを調べる「人権デューデリジェンス」を実施することも求めています。
国連の動きを受けて、日本政府(経済産業省をはじめとする各省庁)は2022年9月、日本で事業を営む全ての企業に、取引先など供給網を含めて人権侵害の有無やリスクを特定・評価し、対処する人権監査(人権デューデリジェンス)の指針を公表しました。
2023年4月には、政府調達の入札参加企業に、人権尊重への取り組みを求める方針を決めました。
貴社においても「UBEグループ人権基本指針」を策定し、その実践を公表しています。
1.貴社には、国連ビジネスと人権の指導原則や国連人権理事会ビジネスと人権の作業部会の勧告、日本政府の指針、貴社自らの人権方針に基づき、江坂生コン社への指導と改善を求めることを要請します。
2.貴社の「UBEグループ人権基本指針」に明記されている「人権デューデリジェンスの取り組み」「ステークホルダーとの対話」の実践として、ステークホルダーである当労働組合と貴社との本件についての協議を申し入れます。
本要請文書に記している「1.江坂生コン社の経営者への指導」と「2.当労働組合と貴社との協議」については、1ヶ月を目処に回答(文書回答が望ましい)していただきたいこと申し添えます。
(担当者)大阪市西区川口2-4-28
全日本建設運輸連帯労働組合関西地区生コン支部
副委員長 武谷新吾(090-1075-3398)
真相はこれだ!関生事件 無罪判決!【竹信三恵子の信じられないホントの話】20250411【デモクラシータイムス】
ご存じですか、「関西生コン」事件。3月には、組合の委員長に対して懲役10年の求刑がされていた事件で京都地裁で完全無罪判決が出ました。無罪判決を獲得した湯川委員長と弁護人をお呼びして、竹信三恵子が事件の真相と2018年からの一連の組合弾圧事件の背景を深堀します。 今でも、「関西生コン事件」は、先鋭な、あるいは乱暴な労働組合が強面の不法な交渉をして逮捕された事件、と思っておられる方も多いようです。しかしそうではありません。企業横断的な「産別組合」が憲法上の労働基本権を行使しただけで、正当な交渉や職場環境の改善運動だったから、強要や恐喝など刑事事件には当たらないものでした。裁判所の判断もこの点を明確にしています。では、なぜ暴力的組合の非行であるかのように喧伝され、関西全域の警察と検察が組織的に刑事事件化することになったのか、その大きな背景にも興味は尽きません。 tansaのサイトに組合員お一人お一人のインタビューも連載されています。ぜひ、どんな顔をもった、どんな人生を歩んできた人たちが、濡れ衣を着せられ逮捕勾留されて裁判の法廷に引き出されたのかも知っていただきたいと思います。
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増補版 賃金破壊――労働運動を「犯罪」にする国
勝利判決が続く一方で新たな弾圧も――
朝⽇新聞、東京新聞に書評が載り話題となった書籍の増補版!関生事件のその後について「補章」を加筆。
1997年以降、賃金が下がり続けている先進国は日本だけだ。そんな中、関西生コン労組は、労組の活動を通じて、賃上げも、残業規制も、シングルマザーの経済的自立という「女性活躍」も、実現した。そこへヘイト集団が妨害を加え、そして警察が弾圧に乗り出した。
なぜいま、憲法や労働組合法を無視した組合潰しが行なわれているのか。迫真のルポでその真実を明らかにする。初版は2021年。本書はその後を加筆した増補版である。
◆主な目次
はじめに――増補にあたって
プロローグ
第1章 「賃金が上がらない国」の底で
第2章 労働運動が「犯罪」になった日
第3章 ヘイトの次に警察が来た
第4章 労働分野の解釈改憲
第5章 経営側は何を恐れたのか
第6章 影の主役としてのメディア
第7章 労働者が国を訴えた日
エピローグ
補章 反攻の始まり
増補版おわりに
映画 ここから 「関西生コン事件」と私たちこの映画は「フツーの仕事がしたい」「アリ地獄天国」など労働問題を取り上げ注目を浴びている土屋トカチ監督の最新作。「関西生コン事件」の渦中にある組合員たちの姿を描いた待望のドキュメンタリー映画『ここから「関西生コン事件」と私たち』がこのほど完成。業界・警察・検察が一体となった空前の労働組合潰しに直面した組合員と家族の物語を見つめた。(左写真は松尾聖子さん)いまも各地で上映会がひらかれている。
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ー 公判予定 ー
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