「湖東協・大津協事件公判、大津地裁」

連帯ユニオン関西地区生コン支部への権力弾圧をめぐる公判が6月27日、大津地裁で開かれました。本日の公判は、引き続き証人(セキスイハイム)尋問です。
公判終了後、弁護団から本公判の解説と今後の方針を述べていただきました。

「公判のまとめ、太田弁護士(抜粋)」

今日の主尋問は聞いていてもよくわからなかったでしょ?今日の話ではS執行委員は契約を取りたいなら一筆書かしたかったって話じゃないですか。契約を取りたいなら一筆書かせる必要ないですよね。契約だけ取ればいいんですよね。契約を取るためにコンプラしたという前提が崩れちゃうんです。だから僕は今日一筆書かせるということにこだわっていたので、そうしたらもう聞くことがない。
今日の話を聞いても、誰が何をしたか全然わからないでしょ?○○攻撃計画ってファイル名も彼(証人)がつけただけの話やからね。5労組と組んで頑張ろうという話やからね。で、(生コン価格の)値上げの話でしょ?みんなで頑張って値上げして経営者も儲けて、労働者もちゃんと待遇改善になってみんなハッピーという、何が悪いんですか?という話だったので、ほとんど(反対尋問で)聞かなかったんです。
(質疑応答)
Q裁判官はそれをそのように理解している?
A.あの人(裁判官)は全部記録を見ちゃってるから。他の事件も(含めて)。あの人全部の裁判を担当している。証言はあんなんですけど、もっと悪いことや酷いことを紙(書面)にはいっぱい書いているんです。そういうのを全部読んじゃってるから、かなり心証とか入っているのだけど、それは当然この裁判で判断しないといけない。この裁判では彼(証人)が今日言ったこと(証言)が全て。
太田弁護士には丁寧でわかりやすい解説と問題点や本質を述べていただき、傍聴支援者からの質疑応答も丁寧に対応していただき、ありがとうございました。

「勾留理由開示公判、大津地裁」

滋賀県警により6月18日に不当逮捕された3人の仲間の勾留理由開示公判が6月27日、大津地裁で開かれました。
公判で裁判官は、いろいろ言葉を並べていましたが、求釈明でも証拠・状況・目的・対応・背景から判断したと言いながら具体的には、ほぼ関係者の供述で判断しているように取れたし、弁護人もそのことを指摘していました。

「公判のまとめ、坂田副委員長・谷弁護士(抜粋)」

(坂田副委員長)
今日の勾留理由開示公判では、みんな威風堂々としていた。しっかりと前を向いて自分の主張をしていたと思っていますし、それぞれがいい意見陳述をしていた。また、弁護士の先生方についても我々がやっている運動の正当性をしっかりと主張して頂いた。
(谷弁護士)
裁判官は要領を得ない説明しかできないということ。それであっても身柄を拘束できるというのが国家権力であります。理がどちらにあるかということは、今日の公判聞いて頂いたらみなさんには当然のこととしてわかって頂いたと思います。その上でその理を実際に最終的に無罪を勝ち取るところまでいかないといけないし、それ以前に身柄の奪還というところが、直近の課題としてある。弁護人それぞれ頑張っていきたいと思います。

谷弁護士には丁寧でわかりやすい解説と問題点や本質を述べていただき、ありがとうございました。
6月18日に不当逮捕されたIさんの取調べの際、刑事は黙秘しているIさんに対して、「あなたが話さなくても○○・○○の供述や証拠が揃っているのでこっちは余裕だ」と言ったそうです。それならば証拠隠滅の恐れもないので勾留の必要は無いということになると感じました。
勝手連・滋賀や労働組合つぶしの大弾圧を許さない実行委員会・大阪のみなさんをはじめとした全国の支援者のみなさん、裁判の傍聴支援をありがとうございます。今後もご支援ご協力をお願いします。

関西生コン事件ニュース No.10 PDF

「労働組合つぶしの大弾圧を許さない実行委員会」への賛同の呼びかけ
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連帯ユニオン、小谷野 毅、葛西 映子、安田 浩一、里見 和夫、永嶋 靖久(著)
内容紹介
レイシスト(差別主義者)を使って組合破壊をしかける協同組合、ストライキを「威力業務妨害」、職場のコンプライアンス違反の告発を「恐喝」、抗議を「強要」、組合活動を「組織犯罪」、労働組合を「組織犯罪集団」と言い換えて不当逮捕する警察。
いま、まっとうな労働運動に加えられている資本による攻撃と「共謀罪のリハーサル」ともいえる国家権力による弾圧の本質を明らかにする!
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