第41回「全争議団闘争勝利!」総決起集会

第41回「全争議団闘争勝利!」総決起集会が2020年12月12日、豊島区民センターで開催され、61人の闘う仲間が結集しました。

「韓国労働運動『未来に生きる手紙』の映画を上映」

集会は、「コロナ禍のなかでも、現場で争議解決に向けて行動している仲間の結集で、すべての争議に勝利しよう」と司会者からのあいさつで始まりました。
続いて、短編映画「チョン・テイル烈士50周年、韓国労働運動」の上映。チョン・テイル氏の半生や民主労総による韓国政府の労働改悪を阻止する現場の行動などが描写されました。

「連帯あいさつ」

破防法・組対法に反対する共同行動、労働法制改悪阻止・職場闘争勝利!労働者連絡会、立川自衛隊監視テント村(メッセージ)、大軍拡と基地強化にNO!アクション2020の各代表者から連帯のあいさつがありました。

「全争議団闘争勝利を勝ち取ろう」

主催者からは、世界情勢、国内情勢、年間運動総括、運動方針などの基調報告が提起されたあと、「闘いの現場から局面を切り開き、コロナに乗じた攻撃を許さず、新たな仲間との結びつきを深め、全争議団闘争勝利を勝ち取ろう」と締めくくりました。

「争議現場からの報告と方針」

東京南部労組日本知的障害者福祉協会、三多摩合同労組メトロポリタン、虹ヶ丘学園労組(メッセージ)、差別は意外主義に反対する連絡会、辺野古の海を土砂で埋めるな!首都圏連絡会の各代表者から、争議現場の闘争報告と今後の闘争方針が示されました。

「韓国の仲間とオンラインで連帯」

日韓民主連帯委員会では、韓国サンケン労組がオンライン参加。サンケン労組の代表者は「本集会で、日韓連帯の闘いで得た成果を確認できた。闘いに勝利して、日韓連帯の力を示したい。私たちは労働者の尊厳を守る闘いに必ず勝利する。不当解雇、不当労働行為と闘うみなさんに敬意を表す。みなさんとは闘争現場で会おう」とあいさつしたあと、闘争報告と今後の闘争方針が述べられました。

「大衆行動で弾圧を粉砕する」

特別報告では、関西地区生コン支部の武谷さんから「関生支部は、産業別労働条件を集団交渉で協定化し、生コン業界で働くすべての労働者に拡張適用させた。中小企業と協力する一面共闘では、大企業の収奪と闘う体制を確立した。この成果は、背景資本との闘い、労働現場ではストライキを中心とした行動を展開したことで獲得したもの。2018年7月から始まった権力弾圧の狙いは、関生型産業別労働運動が全国に広がることを恐れた攻撃だ」。
「闘う仲間の支援が全国に広がりが、2020年5月と6月に640日超の長期勾留を強いられていた、武委員長と湯川副委員長を奪還。同9月には奈良の生コン会社から不当解雇されていた組合員の解雇撤回・現職復帰を勝ち取った。続く、同9月末には労働委員会で4件の組合側勝利命令が出るなど、反撃の成果が現れており、資本・権力の横暴を許さないことを実証した」。
「さらに、「労働基本権を守るための闘い」として、警察・検察による組合脱退強要の不当労働行為、事件を細分化して再逮捕を繰り返す恣意的勾留、組合事務所の立ち入り禁止や組合員との接触禁止など労組活動をさせない保釈条件、国賠訴訟の証人尋問前に逮捕・勾留する裁判の妨害など「労働組合活動の自由を奪う」ことに対する国家賠償請求訴訟に挑んでいる」。
「10.8大阪地裁判決は、闘う労働組合の団結と反撃を恐れた反動判決だったが、有罪判決に強く抗議し、高裁での無罪判決を勝ち取るために全力を尽くす」。
「当事者である私たちは、産別運動つぶし・労組つぶしの弾圧を粉砕し、勝利するまで闘う。今後は、無罪判決を勝ち取るために全力を尽くすとともに、組織拡大と現場行動を実践し、最終的には大衆行動で決着をつける」
と報告と今後の闘いが述べられました。

「民事弾圧を打ち倒そう」

間接強制・損倍攻撃を許さない共同行動の浅野弁護士からは「近年、労組活動や争議行動に、使用者が裁判所を使い、仮処分や間接強制、損害賠償などの民事訴訟を起こしている。その訴訟を裁判所が一方的に認容するケースが増えている。公正を欠いた決定や判決を出す裁判所に抗議し、民事弾圧を阻止していくための闘いが求められており、その闘いを展開している。争議、労働運動、大衆行動へ拡大している民事弾圧を共に打ち倒そう」と報告と訴えがありました。

「争議団報告」

各地域の争議団報告では、三多摩合同労組ケミカル分会、三信自動車、大道測量、中大生協、東邦エンタープライズ、学研・ふじせ、武蔵学園、ライフエンド、利久庵の各代表者から、争議の闘争報告と今後の闘争方針などの発言がありました。

「勝利するまで闘う決意表明」

明大生協闘争の代表者からは「仮処分、間接強制をはね返し勝利するまで闘う」との決意が表明されました。

「参加者全員でシュプレヒコール」

集会のまとめでは主催者が「一切の団結破壊をはね返し、新たな仲間との結びつきを強め、全争議団勝利を勝ち取ろう」と提起しました。
最後に参加者全員で「関生支部への大弾圧を粉砕するぞ!」「刑事弾圧を実力で粉砕するぞ!」「民事弾圧を許さないぞ!」「すべての労働者と連帯し、闘う労働運動の発展を勝ち取るぞ!」などのシュプレヒコールで集会は閉会となりました。

「労働組合つぶしの大弾圧を許さない実行委員会」への賛同の呼びかけ PDF

関西生コン事件ニュースNo.48  ココをクリック

なぜ、いま戦後最大規模の刑事弾圧が労働組合に加えられているのか!?
641日勾留された武委員長が語る

「関西生コン事件」で逮捕された武建一委員長は今年5月29日、641日ぶりに保釈された。その1ヵ月後に収録されたロングインタビューをまとめた本が昨年12月10日発刊された。
・一連の事件は、なぜ起きたのか?
・関生支部とはどのような労働組合なのか?
・武建一という人物はいったい何者なのか?
そんな疑問に事実をもって答える1冊。ぜひ、お読みください。『武建一が語る 大資本はなぜ私たちを恐れるのか
発行・旬報社、四六判218ページ、定価1500円+税
*全日建(全日本建設運輸連帯労働組合)にお申し込みいただければ頒価1500円(送料込み)でお届けします。多部数の場合はお問い合わせください。
お問い合わせ03-5820-0868
【目 次】
第1章 刑事弾圧
641日にもおよんだ勾留生活/なぜ私は逮捕されたのか/協同組合の変質/労組破壊に参加したレイシスト
第2章 「タコ部屋」の過酷労働
私の生い立ち/「練り屋」と呼ばれて/労働運動に目覚める/関生支部の誕生/初めての解雇
第3章 闘いの軌跡
万博不況とオイルショック/ヤクザと生コン/経済界が恐れる産業別労働運動
第4章 大同団結
安値乱売で「がけっぷち」/大阪広域協組の誕生/シャブコン/2005年の弾圧事件/ゼネスト決行/目指すべき場所
解題・安田浩一(ジャーナリスト)
皆様には御元気で御活躍のことと存じます。
この間、全国の多くの皆様より私たち関生支部に対する国家権力と大阪広域生コンクリート協同組合、差別排外主義者集団が一体となった攻撃をはね返す闘いに、多大な御支援をいただきまして誠にありがとうございます。
このたび、著書『大資本はなぜ私たちを恐れるのか』を昨年12月10日に発行する運びとなりました。
今日まで、私は、会社の雇ったヤクザに5回以上殺されかけたり、刑事事件をでっち上げられ前科5犯にさせられています。
1980年代には日経連の大槻文平会長(当時)から「関生型運動は資本主義の根幹に触れる」と言われ、国家権力とマスコミからは「生コンのドン」「金を企業からむしり取る」などとして「反社会的勢力」とレッテルを貼られています。
それはなぜか。歴史と今日を振り返り、事実を元に書かせていただいています。
是非、一読下さい。
心より愛をこめて
武 建一

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