全国労働組合交流センター 第28回定期全国総会
全国労働組合交流センター第28回定期全国総会が2月6日~7日、千葉商工会議所で開催されました。
「新たな組織体制を構築し、変革の一歩を踏み出す」
総会は、山口弘宣副代表運営委員の「私たちは1982年2月、連合結成を前にして『真に戦闘的で階級的な労働運動の新たな全国潮流の形成』を目指して職場・地域から闘いに起ち上がった。今こそ、その真価が問われている。『百年に一度』と言われる時代の大転換にあたって、私たちも新たな組織体制を構築し、変革の一歩を踏み出す」との開会の辞で始まり、資格審査委員による総会成立宣言のあと、議長団を選出しました。
「全国の仲間の団結と闘いの継続で局面を切り拓く」
関生支部・武建一委員長から「全国労働組合交流センターの定期総会のご盛会を心からお慶び申し上げます。皆様方には、関生支部の運動に絶大なるご理解と協力を頂いていますことに心からお礼を申し上げます。2018年7月から始まった、権力弾圧に全国の支援団体との共闘で、昨年6月には全員が奪還できました。ありがとうございます。一連の権力弾圧による犠牲は小さくはない。しかし、全国の仲間に支えられて意気高く、反転攻勢の闘いを進めています。コロナ禍のなかで解雇・差別された仲間を救済する闘い。命がけで闘っている医療・介護労働者の支援。沖縄辺野古新基地撤去の闘い。全原発廃炉の闘い。戦争の国づくりに突き進む菅政権との闘い。等々です。全国の仲間と団結して闘いを継続することで、必ずや局面を切り拓くことが可能であると確信しています。コロナ禍に負けることなく闘い続けること誓って、連帯のメッセージとさせていただきます」(要旨)とのメッセージが読み上げられました。
「関西の強さは女性の仲間の質と量」
関生支部・武谷書記次長は、来賓のあいさつで「昨年の春ごろから関西労組交流センターの行動に合流して、基本原則の現場の闘いや仲間意識の高さなど、多くのことを学ばせてもらった。特に、関西は女性の仲間が6割以上を占めており、その女性の仲間の質の高さと行動力が特徴的であり、関西の強さだと感じている。さらなる運動の前進に向けて共に闘う」と述べました。
「大坂都構想粉砕!をはじめとする全国の仲間の闘い」
事務局長の飯田英貴さんから、2021年度の運動方針、財政方針が提起されました。会計監査報告のあと、討論に入りました。
「大阪都構想を粉砕して勝利した」との関西交流センター・木下さんの報告を皮切りに、広島連帯ユニオン、奈良、群馬、愛知、東京中部、八尾北、さいたま、九州、沖縄、徳島などの各代表者から地域・現場の闘いの成果と新たな闘いの方針などが発言されました。
「20人を超える全国の仲間の討論」
2日目は、星野暁子さんと全国水平同盟の来賓あいさつを受けたあと、昨日からに引き続き討論に入りました。
コンビニ関連ユニオン、動労水戸、福島、静岡、宮城、動労千葉、東京西部、舟橋二和病院、大阪市職、関西、女性部兵庫の各代表者から、地域・現場の闘いの成果と新たな闘いの方針などが発言されました。
「階級的労働運動づくりを担う」
討論のまとめとして、代表運営委員の田中康宏さんは、「時代認識が大事だ。この時代に何を求められているのか。コロナ禍をどうみるか。関生弾圧をどう見るか。関生だから弾圧を簡単に粉砕するだろうと思っていた。ところが、今回の関生弾圧は戦後最大規模の弾圧であり、認識が甘かった。東労組の4万6000人から4000人の組合員が減少したことに見られるように、JRは御用労組もつぶし、労組なき社会づくりの先兵となっている。関生弾圧を自分のこととして支援することが重要だ。新しい闘いの条件をつくり、労働者を組織し、階級的労働運動づくりを労組交流センターが担い、新しい前進を勝ち取ろう」
運動方針案と財政方針案を全員一致で採択。続いて、特別決議案として、「星野文昭さんの国賠闘争に勝利し、無実の大坂正明さんを取り戻そう」、「関生支部支援の闘いを全国に広げ、階級的労働運動をよみがえらせよう」が提案され、全員一致で採択されました。
「3労組共闘をさらに発展させ、階級的労働運動を蘇らせる」
役員選出、議長団の解任のあと、旧役員の退任のあいさつ、新役員のあいさつを代表して、港合同・木下浩平さん、関生支部・武谷新吾さんが共同代表就任のあいさつをおこないました。
「全国の仲間の団結で新たな闘いに挑む」
閉会の辞を、「1年間の仲間の闘いが前進を勝ち取った。新しい共同代表体制で全国の現場の闘いを押し上げよう。全国の仲間の団結で新たな闘いに挑もう」団結ガンバローでお開きとなりました。
「労働組合つぶしの大弾圧を許さない実行委員会」への賛同の呼びかけ PDF
「関生事件」が揺るがす労働基本権
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日刊深夜快速Vol.3551/水曜版・週刊大石ちゃん自由自在(仮)~関西生コンスペシャル・前編~ ココをクリック
日刊深夜快速Vol.3558/水曜版・週刊大石ちゃん自由自在(仮)~関西生コンスペシャル・後編~ ココをクリック
641日勾留された武委員長が語る
「関西生コン事件」で逮捕された武建一委員長は今年5月29日、641日ぶりに保釈された。その1ヵ月後に収録されたロングインタビューをまとめた本が昨年12月10日発刊された。
・一連の事件は、なぜ起きたのか?
・関生支部とはどのような労働組合なのか?
・武建一という人物はいったい何者なのか?
そんな疑問に事実をもって答える1冊。ぜひ、お読みください。『武建一が語る 大資本はなぜ私たちを恐れるのか』
発行・旬報社、四六判218ページ、定価1500円+税
*全日建(全日本建設運輸連帯労働組合)にお申し込みいただければ頒価1500円(送料込み)でお届けします。多部数の場合はお問い合わせください。
お問い合わせ03-5820-0868
【目 次】
第1章 刑事弾圧
641日にもおよんだ勾留生活/なぜ私は逮捕されたのか/協同組合の変質/労組破壊に参加したレイシスト
第2章 「タコ部屋」の過酷労働
私の生い立ち/「練り屋」と呼ばれて/労働運動に目覚める/関生支部の誕生/初めての解雇
第3章 闘いの軌跡
万博不況とオイルショック/ヤクザと生コン/経済界が恐れる産業別労働運動
第4章 大同団結
安値乱売で「がけっぷち」/大阪広域協組の誕生/シャブコン/2005年の弾圧事件/ゼネスト決行/目指すべき場所
解題・安田浩一(ジャーナリスト)
皆様には御元気で御活躍のことと存じます。
この間、全国の多くの皆様より私たち関生支部に対する国家権力と大阪広域生コンクリート協同組合、差別排外主義者集団が一体となった攻撃をはね返す闘いに、多大な御支援をいただきまして誠にありがとうございます。
このたび、著書『大資本はなぜ私たちを恐れるのか』を昨年12月10日に発行する運びとなりました。
今日まで、私は、会社の雇ったヤクザに5回以上殺されかけたり、刑事事件をでっち上げられ前科5犯にさせられています。
1980年代には日経連の大槻文平会長(当時)から「関生型運動は資本主義の根幹に触れる」と言われ、国家権力とマスコミからは「生コンのドン」「金を企業からむしり取る」などとして「反社会的勢力」とレッテルを貼られています。
それはなぜか。歴史と今日を振り返り、事実を元に書かせていただいています。
是非、一読下さい。
心より愛をこめて
武 建一
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