泉北ニシイ（旧・西井商店堺臨海生コン・臨海運輸）闘争　美原区役所・JR堺市駅・堺市役所での宣伝活動

泉北ニシイ（旧・西井商店堺臨海生コン・臨海運輸）闘争　美原区役所・JR堺市駅・堺市役所での宣伝活動

不当労働行為企業と労働委員会から認定された「泉北ニシイ社」（旧・西井商店堺臨海生コン・臨海運輸）を周知するために、連帯ユニオン関西地区生コン支部・大阪Cブロックと京津ブロックは11月26日、「泉北ニシイ社の労働組合法違反（不当労働行為）を労働委員会が認定した」などを掲げ、美原区役所前、JR堺市駅前、堺市役所前で情宣活動を展開しました。

「堺市美原区役所前、JR堺市駅前、堺市役所前での広報宣伝活動」

堺市美原区役所前、JR堺市駅前、堺市役所前の歩行者道路の広場では、ナニワ生コン分会長が右手にマイクを握り、左手に組合旗を掲げて「泉北ニシイ社」（旧・西井商店堺臨海生コン・臨海運輸）が労働組合法に違反している不当労働行為の事実や、大阪府労働委員会から労働組合法に違反している「不当労働行為企業」に認定され、救済命令が出されたのに、その命令を履行しない態度に終始していること、大阪広域生コン協組の組合つぶしが背景にあること、堺市は「泉北ニシイ社」の違法行為を放置せずに適切な指導を行うべき、などを整然と訴えました。
横断幕を掲げた歩行者道路では、京津ブロック組合員と武谷書記次長が、美原区役所前、JR堺市駅前、堺市役所前を行き交う職員、会社員、市民らにビラを配布しました。

「美原区役所前、複数のミキサー車のドライバーから激励が」

関西地区生コン支部・機関紙部が作成した「泉北ニシイ（旧・西井商店堺臨海生コン・臨海運輸）闘争ニュース」ビラは、区役所前を行き交う会社員や市民らが、快く受け取ってくれました。
区役所の前の道路は、幹線道路であることから、信号待ちのドライバーが、組合旗を掲げて訴えるナニワ生コン分会長に注目していました。
また、区役所前の道路を通行する複数のミキサー車のドライバーから、手を振ったり、クラクションを鳴らすなどの激励があったのが印象的でした。
午前10時過ぎから約1時間の行動でしたが、ナニワ生コン分会長の訴えに、美原区役所前を行き交う会社員や市民、幹線道路を通行するドライバーらに多いにアピールすることができました。ビラは、17枚の配布でした。引き続き、美原区役所前での宣伝活動を展開します。

「JR堺市駅前、『労働組合って何ですか？』と若い男性が質問を」

続いて、JR堺市駅前に移動して、「泉北ニシイ社」（旧・西井商店堺臨海生コン・臨海運輸）の労働組合法違反・不当労働行為をする宣伝活動を展開しました。
JR堺市駅前の歩行者広場では、ナニワ生コン分会長の訴えに立ち止まって聴き入る市民や、駅と商業施設をつなぐ歩行者専用橋梁からは、下を除いて聴き入っている市民の姿が見られました。
高校生の女性二人が、「ありがとうございます。頑張ってください」と笑顔でビラを受け取ってくれたり、会社員の女性が「労働組合さん、しっかりね」と激励してくれたのが印象的でした。ここでも女性のビラ受け取りが大半を占めました。
女性の市民はビラを受け取り「労働組合って会社にあるもんやろ、一人でも入れる労働組合って意味わからんわ」と言っていました。もちろん説明はしましたが、理解を得られたかどうかが気になります。
また、ビラを受け取った20歳代くらいの男性が「労働組合って何ですか？」と質問してきたので、説明をしましたが、労働組合を知らない若者がいる現実を突きつけられ、私たちに問われている課題は重大だと感じました。
午前11時過ぎから約1時間の行動でしたが、ナニワ生コン分会長の訴えに、JR堺市駅前を行き交う会社員や市民らに多いにアピールすることができました。ビラは、京津ブロック組合員と武谷書記次長の二人で139枚の配布でした。引き続き、駅頭での宣伝活動を展開します。

「堺市役所前、遠くから中指を立てて『死ね！』と叫ぶ男性の姿」

午後からは、堺市役所前に移動して「泉北ニシイ社」（旧・西井商店堺臨海生コン・臨海運輸）の労働組合法違反・不当労働行為をする宣伝活動を展開しました。
堺市役所を道路で挟んだ商店街側の歩行者道路では、ナニワ生コン分会長の訴えを立ち止まって聴き入っていた男性が、中指を立てて何か叫んでいました。その中指を立てていた男性の言葉を聞いた市民が、私たちの前に来て「あの変な男性が『死ね！』って叫んでいたけど」と心配そうな顔をしていました。私たちが「大丈夫ですよ。遠くからしか叫べない人ですから」などと少し話したところ、心配してくれた男性は笑顔で「そうか、そやな。しっかり頑張りや」と言ってビラを受け取ってくれました。

「建設・生コン業界の経営者が興味を示していた」

手を差し出してビラを受け取にきた女性（おそらく堺市の職員）は「頑張ってくださいね」と笑顔の激励がありました。信号待ちをしていた高校生の男性二人は「労働組合ですか、勉強させてもらいます」と言って笑顔でビラを受け取ってくれたのが印象的でした。
また、市役所から出てきた30歳代後半くらいの男性は、横断幕を見て、ナニワ生コン分会長の訴えをしばらく聴き入ったあと、「○○さんとこかいな」と言ってビラを受け取りました。ネーム入りの作業ジャンパーを着ていたことから建設・生コン業界の人（恐らく経営者）なのでしょう。
午後2時過ぎから約1時間の行動でしたが、ナニワ生コン分会長の訴えに、堺市役所前を行き交う職員や会社員、市民らに、多いにアピールすることができました。ビラは、59枚の配布でした。引き続き、堺市役所前での宣伝活動を展開します。

「大阪広域生コン協組の『労働組合つぶし』が発端」

「㈱泉北ニシイ」（旧・西井商店堺臨海生コン・臨海運輸）の不当労働行為は、大阪広域生コンクリート協同組合（大阪広域生コン協組）の関西地区生コン支部つぶし、いわゆる「労働組合つぶし」が発端なのです。
「㈱泉北ニシイ」（旧・西井商店堺臨海生コン・臨海運輸）と関西地区生コン支部は、生コン業界の再建・発展に向けて協力し、労使関係も安定していました。生コンの適正価格が実現したときには、非正規の正規化など労働条件の改善・向上も約束していた企業だったのです。
ところが、2018年から始まった大阪広域生コン協組の関西地区生コン支部つぶしに、大阪広域生コン協組の執行部から圧力と恫喝をかけられ、無理やり「労働組合つぶし」に協力させられたという背景があります。
しかし、労働委員会の命令を無視する不当労働行為企業（違法企業）を放置することはできません。今後の闘争方針として、関西地区生コン支部の先輩たちが築き上げてきた闘いを継承し、背景資本への追及を含めたあらゆる行動を展開して、「㈱泉北ニシイ」（旧・西井商店堺臨海生コン・臨海運輸）闘争に勝利するまで闘います。
あわせて産業別労働運動つぶし、大阪広域生コン協組の関西地区生コン支部つぶしをはね返し、「大阪広域生コン協組の民主化」実現に向けて、勝利するまで闘います。

「労働組合つぶしの大弾圧を許さない実行委員会」への賛同の呼びかけ　PDF