「長野県・関西生コン支部第3次オルグ」-松尾聖子執行委員のレポート
7月15日~16日に開催された、平和フーラム・長野県労組主催の「全日建関西生コン支部第3次オルグ」と「労働運動研究会第2回講座」に参加しました。
「緊張した労組訪問」
7月15日の各労組訪問は初体験でもあったので緊張しつつ、とにかく目まぐるしかったのですが、各労組の仲間のみなさんが快く出迎えて話を聞いてくださり、ドキュメンタリー映画『ここから~「関西生コン事件」と私たち』にも賛同してくれました。
「労働運動研究会講座で講演」
労組訪問のあとの「労働運動研究会第2回講座」では私が講演。労働組合に加盟したことにより、労働者として正当な賃金や生理休暇の有給休暇2日を獲得、セクハラやパワハラに対して泣き寝入りはさせない抗議行動、シングルマザーでも働ける労働環境を整備したこと、そして弾圧時の体験などを話しました。
講演していると、どうしても悔しい思いがあふれてきて、涙が止まらなくなり、聞き苦しくなってしまって申し訳なかったです。
「ランチは美味しいお蕎麦」
翌16日は、松本市の労組を訪問しました。午後からの労働運動研究会講座では、講演のあとの活発な意見交換ができたことが印象的でした。
長野県では、2日間ともランチは美味しいお蕎麦をいただきました。ずっと同行してもらった長野県平和・人権・環境労働組合会議の議長・松澤佳子さんは、とにかく明るくて、ハキハキした頼れるお姉さんで、オルグや講座など目まぐるしいなかでも、楽しく過ごすことができました。
「今を前向きに自分の足で生きているよ」
それと、印象に残った女性は、いま話題の旧統一教会から逃げ出した過去をお持ちの平野さんです。この間のニュースを耳にすると当時のことを色々思い出すそうですが、「今を前向きに自分の足で生きているよ」と話してくれました。
「学ぶことが多かった活動」
長野県の宇都宮さんは、7月23日に開催された「東京・レイバー映画祭2022」に駆けつけてくださいました。
今回の長野県オルグでは、様々な運動をされている方にお会いできたことが財産となりました。そして、学ぶことが多かった活動でした。松澤さんをはじめ、長野県の仲間のみなさんには感謝しかありません。またお会いできるのを楽しみにしています。
「関生支部の組合員って、どんな人たちなんだろう・・・」。その問いに真正面から答えるドキュメンタリー映画が完成間近。試写版が7月23日、「東京・レイバー映画祭2022」で上映されました。この映画は、今秋から各地で上映する予定です。
池田香代子の世界を変える100人の働き人60人目 労働運動を〈犯罪〉にする国
「連帯ユニオン関西地区生コン支部」事件
ゲスト:竹信三恵子さん(ジャーナリスト・和光大学名誉教授)
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賃金破壊――労働運動を「犯罪」にする国 竹信三恵子(著)– 2021/11/1 旬報社 1,650円(税込み) 1997年以降、賃金が下がり続けている先進国は日本だけ。 そんななか、連帯ユニオン関西地区生コン支部は、賃上げも、残業規制も、シングルマザーの経済的自立という「女性活躍」も実現した。 業界の組合つぶし、そこへヘイト集団も加わり、そして警察が弾圧に乗り出した。 なぜいま、憲法や労働組合法を無視した組合つぶしが行なわれているのか。 迫真のルポでその真実を明らかにする。
目次 :
プロローグ
第1章 「賃金が上がらない国」の底で
第2章 労働運動が「犯罪」になった日
第3章 ヘイトの次に警察が来た
第4章 労働分野の解釈改憲
第5章 経営側は何を恐れたのか
第6章 影の主役としてのメディア
第7章 労働者が国を訴えた日
エピローグ
【著者紹介】 竹信三恵子 : ジャーナリスト・和光大学名誉教授。東京生まれ。1976年東京大学文学部社会学科卒、朝日新聞社入社、経済部、シンガポール特派員、学芸部次長、編集委員兼論説委員(労働担当)、2011-2019年和光大学現代人間学部教授。著書に『ルポ雇用劣化不況』(岩波新書、日本労働ペンクラブ賞)など。貧困や雇用劣化、非正規労働者問題についての先駆的な報道活動に対し、2009年貧困ジャーナリズム大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
第 10 回「日隅一雄・情報流通促進賞」の特別賞を受賞 詳しくはコチラ
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