[25春闘速報]労組連合会が春闘妥結

関西生コン労働組合連合会(労組連合会)と大阪兵庫生コン経営者会との25春闘集団交渉は4月9日に第4回(最終回答日)交渉を開催。妥結に至った。

主な妥結内容は以下。

(1)経済的要求
〇賃上げは、本勤月額1万5千円、日々雇用日額1千500円(本年4月1日分より実施)。
〇一時金については、本勤は各社個別交渉、日々雇用は昨年実績を元に小委員会で協議。
〇福利は昨年実績。
※物価高騰手当は本年3月末で廃止。
(2)制度的要求
〇日々雇用労働者の業務改善効率をはかるため、労使での実務者協議を実施(4月中)。

物価高騰のなかで100%納得のいく回答とは言えないものの、各社のおかれた現状を分析して妥結に至った。
今後、25春闘は個別交渉に入る。

ワールドリンク闘争・デモ行進 / 関西ゼネラル支部

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「ワールドリンク社の不当労働行為糾弾!組合員の解雇撤回!」を掲げたデモ行進(主催、連帯ユニオン関西ゼネラル支部)が4月1日、大阪市中央区高麗橋のオフィス街で開催され、18人の闘う労働者・市民が結集しました。

「ワールドリンク社は組合員の解雇を撤回せよ」

デモ行進は、大阪市中央区・東横堀川公園を出発し、高麗橋のワールドリンク社が入居するビルの前を通るコースです。
関西ゼネラル支部・武谷副委員長の開始宣言でデモ隊はスタート。横断幕を掲げ、旗や幟がはためくデモ隊。関西ゼネラル支部・野口財政部長のアジテーションとデモコール。デモ隊の「ワールドリンク社の不当労働行為糾弾!」「ワールドリンク社は組合員の解雇を撤回せよ!」などのシュプレヒコールは、オフィス街を行き交う会社員らから注目を集めました。

「オフィス街に響き渡るデモコール」

高麗橋のワールドリンク社が入居するアバンダン釣鐘ビル周辺では、デモ隊の力強いシュプレヒコールに、ビルの窓から覗いている会社員らの姿が見られました。
解散地点では、野口財政部長が「組合員の解雇を撤回するまで闘う!ワールドリンク闘争に勝利するまで闘う!」と行動総括の提起と決意表明の発言でデモ行進は終了。「お疲れさまでした!」と参加者全員が本日の行動を確認してお開きとなりました。

「駆けつけてくれた多くの仲間に感謝します」

平日の午後という時間にもかかわらず、デモ行進に駆けつけてくれた、おおさかユニオンネットワーク、関西労組交流センターをはじめとする仲間のみなさんに感謝します。
関西ゼネラル支部は、ワールドリンク闘争の完全勝利をめざして闘います。引き続きのご支援をお願いします。

※ワールドリンク闘争とは
㈱ワールドリンクは、大阪市中央区高麗橋にあり、病院などに医療用品を納入したり、イベントの際にバスの送迎を行っている会社。会社は、2023年10月26日付けで、同社に勤務していたAさんを解雇しました。
会社は、Aさんを解雇する以前から、労働組合を敵視し、団体交渉拒否や組合員への嫌がらせを繰り返してきました。

「労働委員会が不当労働行為を認定した」

大阪府労働委員会に救済申立した事件では、関西ゼネラル支部の主張が認められ、労働委員会はワールドリンク社の行為を不当労働行為と認定し、救済命令を出しました。

「解雇撤回、闘争勝利するまで闘う」

現在、大阪地裁で地位確認を求めて争っています。法廷闘争とあわせて現場行動を展開します。皆さんのご支援とご協力をお願いします。

「TBSドキュメンタリー映画祭 2025」 
現代を取り巻く重要な社会問題を考える5作品と「戦後80年企画」の3作品が発表されました。関連記事:ココをクリック
『TBSドキュメンタリー映画祭2025』
予告映像 ココをクリック
予告編一覧 ココをクリック

そのなかで、伊佐治整ディレクター『労組と弾圧』が上映されることが決定しました。
『労組と弾圧』
労働組合員が「ストライキして逮捕」。ミキサー運転手の労働組合「連帯労組関西地区生コン支部」、通称「関生(カンナマ)」を狙った事件。知られざる戦後最大規模の「労働事件」の真相に迫る。【予告編 『労組と弾圧』】 ココをクリック
『TBSドキュメンタリー映画祭2025』開催概要
大 阪:テアトル梅田:3月28日(金)~ 4月10日(木)
京 都:アップリンク京都:3月28日(金)~ 4月10日(木)

名古屋:センチュリーシネマ:3月28日(金)~ 4月10日(木)
東 京:ヒューマントラストシネマ渋谷:3月14日(金)~ 4月3日(木)
福 岡:キノシネマ天神:3月28日(金)~ 4月10日(木)
札 幌:シアターキノ:4月開催
無罪!関西生コン委員長に判決【探査報道最前線】2025.03.19
【デモクラシータイムス】

深堀する探査報道に特化した記者グループTansaがお届けします。 出演は、中川七海記者、渡辺周編集長。 一部でまるで暴力集団のように中傷されてきた産業別労働組合の関西地区生コン支部。その委員長が、恐喝や強要、威力業務妨害で逮捕され660日を超えて勾留され、起訴後は裁判では懲役10年を求刑されていましたが、このたび京都地裁は全面無罪判決を言い渡しました。しかも、裁判所の判断は明確でした。「畏怖に乗じて金銭を脅し取ったなどとは到底評価できない」「そもそも、ストライキをはじめとする争議行為は、その性質上、労働組合が使用者に一定の圧力をかけ、その主張を貫徹することを目的とする行為であって、業務の正常な運営を阻害することはもともと当然に予定されているものであるし、そうした意味で使用者側がストライキを避けたいと考えることは当然の前提になっている」と、憲法28条で労働組合を作る権利、団体交渉をする権利、ストライキをする権利を保障した趣旨に照らしてごくごく当たり前の判断を示しています。 関生支部は、いわゆる「企業別組合」「従業員組合」と異なり、関西の生コン産業のミキサー車の運転手、事務所の職員などどの会社に雇われていても、正規でも不正規でも加入することができる横断的な労働組合です。この産業別労働組合の強みを生かして、地域の生コン業界の労働条件の向上のためにがんばってきました。元気が良くて団結する組合は、もちろん使用者側には悩みの種です。そのため、何度も弾圧されてきましたが、2018年には安倍政権の下で大阪、京都、和歌山、滋賀など県境を越えて、一斉に組合員が不当に逮捕勾留され、通常では考えられないような無理な罪名で起訴されました。しかも、取調べと言いつつ、ほとんどの事件で「組合をやめればおとがめはない」とささやかれ、生活のために組合を脱退した多くの人もいます。関与したのは警察の警備部や組織暴力対策課でした。 tansaでは、これらの事件を「人質司法」の一例として取り上げるとともに、この一斉捜査はどこがどのように仕組んでいたのか、取材によって見えてきた警察・検察と政治の作った構図を暴いていきます。 2025年3月19日 収録
動画閲覧できます ココをクリック
【MBSラジオがネットで聞けるようになりました】
ドキュメンタリー番組の前に放送されたMBSラジオ「関西生コン事件とは何か」がネットで聞けるようになりました。
以下のところから聞くことができます。
▼Spotify ココをクリック
▼Apple ココをクリック
▼Amazon ココをクリック

増補版 賃金破壊――労働運動を「犯罪」にする国

竹信三恵子 (著) 旬報社 – 2025/1/30

勝利判決が続く一方で新たな弾圧も――
朝⽇新聞、東京新聞に書評が載り話題となった書籍の増補版!関生事件のその後について「補章」を加筆。
1997年以降、賃金が下がり続けている先進国は日本だけだ。そんな中、関西生コン労組は、労組の活動を通じて、賃上げも、残業規制も、シングルマザーの経済的自立という「女性活躍」も、実現した。そこへヘイト集団が妨害を加え、そして警察が弾圧に乗り出した。
なぜいま、憲法や労働組合法を無視した組合つぶしが行なわれているのか。迫真のルポでその真実を明らかにする。初版は2021年。本書はその後を加筆した増補版である。
◆主な目次
  はじめに――増補にあたって
  プロローグ
  第1章 「賃金が上がらない国」の底で
  第2章 労働運動が「犯罪」になった日
  第3章 ヘイトの次に警察が来た
  第4章 労働分野の解釈改憲
  第5章 経営側は何を恐れたのか
  第6章 影の主役としてのメディア
  第7章 労働者が国を訴えた日
  エピローグ
  補章 反攻の始まり
  増補版おわりに

加茂生コン事件差し戻し審 無罪判決を求める署名のよびかけ
加茂生コン事件差し戻し審完全無罪判決を獲得するべく、12月17日から新たに加茂生コン事件署名活動がスタートしました。
京都事件については団体署名でしたが、加茂生コン事件については各地の要望をふまえて個人と団体の2種類の署名活動に取り組むことになりました。
「関西生コンを支援する会」は、署名活動用に加茂生コン事件とはなにかを描いたニュース号外(漫画新聞)を発行しています。
提 出 先:大阪高等裁判所第3刑事部
署名の種類:団体署名と個人署名の2種類
署名用紙は、団体署名 ココをクリック  個人署名 ココをクリック
集約と提出:第1次集約  1月末日
      第2次集役    2月末日
      最終週役      3月末日

送 り 先:〒101ー0062
      東京都千代田区神田駿河台3ー2ー11 連合会館
      フォーラム平和・人権・環境気付
      関西生コンを支援する会 ホームページ ココをクリック
      TEL:03ー5289ー8222
映画 ここから 「関西生コン事件」と私たち
この映画は「フツーの仕事がしたい」「アリ地獄天国」など労働問題を取り上げ注目を浴びている土屋トカチ監督の最新作。「関西生コン事件」の渦中にある組合員たちの姿を描いた待望のドキュメンタリー映画『ここから「関西生コン事件」と私たち』がこのほど完成。業界・警察・検察が一体となった空前の労働組合潰しに直面した組合員と家族の物語を見つめた。(左写真は松尾聖子さん)いまも各地で上映会がひらかれている。
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ー 公判予定 ー

4月17日    加茂生コン事件差し戻し審   大阪高裁 14:30~
5月22日    大津1次事件控訴審      大阪高裁   14:30~
   6月 9日        大津2次事件(判決)           大阪高裁 14:30~
関西生コン事件ニュース117号  (4/11 院内報告集会 京都事件・無罪判決と国賠訴訟の今後) ココをクリック