双葉産業闘争、北条町駅前での宣伝活動
連帯ユニオン関西地区生コン支部・兵庫ブロックと大阪Aブロックは8月12日、「双葉産業の労働組合つぶし糾弾!不当な雇い止めを許さない!」を掲げて、兵庫県加西市の北条駅前で情宣活動を展開しました。
「組合員を職場に戻せ!」
北条町前の歩行者道路では、武谷書記次長が、右手にマイクを握り、左手に組合旗を掲げ、「双葉産業社」が関生支部の組合員を不当に雇い止めしたことは「労働組合つぶし」であることが明らかであり、許すことはできないと糾弾。大阪府労働委員会に、不当労働行為救済申立をしたが、労働委員会は関生支部の訴えを認めず棄却したこと。場面を東京・中央労働委員会に移し、双葉産業事件の再審査申立を行い救済命令を待っていること。大阪広域生コン協組の組合つぶしが背景にあることなどを整然と訴えました。横断幕を掲げた歩行者道路では、大阪Aブロック組合員が、通行中の会社員や市民らに「くさり」を配布しました。
「男性市民から激励が」
北条町駅の反対側の商業施設前では、武谷書記次長の訴えを立ち止まって聴き入っている複数の市民の姿が見られました。
関西地区生コン支部・機関紙部発刊の「くさり」は、北条町駅を行き交う職員や会社員らは快く受け取ってくれました。
「くさり」を受け取った男性から「おー!労働組合か。頑張りや!」と激励があったのが印象的でした。
午前9時30分ころから約1時間の行動でしたが、武谷書記次長の訴えに、北条町駅前を行き交う会社員や市民らに多いにアピールすることができました。「くさり」は、4部の配布でした。引き続き、北条町駅前での宣伝活動を展開します。
兵庫県加西市で生コン製造・販売を営む双葉生コンの輸送部門「双葉産業」社が、連帯ユニオン・関西地区生コン支部の組合員を雇い止めにした。双葉産業社は、関生支部と事前協議合意約款の協定を交わしているが、会社はこれを無視して不当な雇い止めを強行してきた。関生支部は大阪府労働委員会に不当労働行為救済申立をしたが、大阪府労働委員会は関生支部の訴えを棄却した。関生支部は中央労働委員会に再審査申立をおこない、現在、中央労働委員会の判断待ち。
双葉生コン社が2018年に、大阪広域生コンクリート協同組合に加入した直後に、双葉産業社は関生支部の組合員を雇い止めにしたことから、大阪広域生コンクリート協同組合の連帯ユニオン・関西地区生コン支部つぶしが背景にある。
池田香代子の世界を変える100人の働き人60人目 労働運動を〈犯罪〉にする国
「連帯ユニオン関西地区生コン支部」事件
ゲスト:竹信三恵子さん(ジャーナリスト・和光大学名誉教授)
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賃金破壊――労働運動を「犯罪」にする国 竹信三恵子(著)– 2021/11/1 旬報社 1,650円(税込み) 1997年以降、賃金が下がり続けている先進国は日本だけ。 そんななか、連帯ユニオン関西地区生コン支部は、賃上げも、残業規制も、シングルマザーの経済的自立という「女性活躍」も実現した。 業界の組合つぶし、そこへヘイト集団も加わり、そして警察が弾圧に乗り出した。 なぜいま、憲法や労働組合法を無視した組合つぶしが行なわれているのか。 迫真のルポでその真実を明らかにする。
目次 :
プロローグ
第1章 「賃金が上がらない国」の底で
第2章 労働運動が「犯罪」になった日
第3章 ヘイトの次に警察が来た
第4章 労働分野の解釈改憲
第5章 経営側は何を恐れたのか
第6章 影の主役としてのメディア
第7章 労働者が国を訴えた日
エピローグ
【著者紹介】 竹信三恵子 : ジャーナリスト・和光大学名誉教授。東京生まれ。1976年東京大学文学部社会学科卒、朝日新聞社入社、経済部、シンガポール特派員、学芸部次長、編集委員兼論説委員(労働担当)、2011-2019年和光大学現代人間学部教授。著書に『ルポ雇用劣化不況』(岩波新書、日本労働ペンクラブ賞)など。貧困や雇用劣化、非正規労働者問題についての先駆的な報道活動に対し、2009年貧困ジャーナリズム大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
第 10 回「日隅一雄・情報流通促進賞」の特別賞を受賞 詳しくはコチラ
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