「セブン・イレブン松本裁判に勝利しよう!」集会&控訴審第1回口頭弁論

「松本オーナーの時短は正義!セブンのデタラメ契約解除を取り消せ!裁判所はいのちも守る判決を出せ!」を掲げた「セブン・イレブン松本裁判に勝利しよう!」集会(共催、コンビニ関連ユニオン・関西合同労組)が12月23日、大阪地裁裁判所前公園で開催され、31人の闘う労働者や市民が結集しました。連帯ユニオンからは、関生支部が参加しました。

「世の中が変わるために、美しく私は闘い続ける!」

関西合同労組・田中副委員長が開会宣言。田中副委員長は、松本オーナーとセブン・イレブンの裁判闘争の経緯と到達点を報告し「控訴審の勝利をめざして、団結して闘おう!」と訴えました。
当事者の松本オーナーは「メリークリスマス、結集した仲間に感謝する。一審は敗訴だった。私の闘いを裁判所が判断することはできない。正義のない判決、資本に迎合する判決ばかりだ。過去の歴史が未来に役立つために、世の中が良くなるために、世の中が変わるために、美しく私は闘い続ける!」と決意を表明しました。

「真っ正面から闘う松本オーナーの闘いに、全力で立ち上がろう!」

関西合同労組の山口書記長は「半年前の6月23日に出された大阪地裁の反動判決を糾弾する!コンビニオーナーの闘いをつぶす判決だった。しかし、松本オーナーは闘う決意を表明しており、控訴審の第1回目を迎えたのは勝利的だ。セブン改革に挑んだ松本オーナーを、セブン・イレブン本部が排除することが本質だ。時短・元旦休日に松本オーナーが立ち上がり、その姿を見た多くのコンビニオーナーらが続いたことなどの広がりが、セブン・イレブン本部が脅威を抱いた。セブン・イレブンと戦争国家づくりに、真っ正面から闘う松本オーナーの闘いに、全力で立ち上がろう!」と行動を提起しました。

「法廷闘争だけではなく、街頭へ出て声をあげよう!」

関生支部の武谷書記次長が連帯のあいさつ。「安保関連3文書を閣議決定し、戦争国家に転換させ、美浜原発再稼働差止の仮処分却下を受けて、原発新増設・再稼働延長を決定した岸田政権。裁判所は、安倍、菅と続く岸田に忖度する判決ばかりだ。さらに、セブン・イレブン松本裁判の一審判決に見られる大企業の言いなり判決に、司法は機能していない。刑事事件ではあるが、加茂生コン事件の大阪高裁逆転無罪判決を信じ、高裁の裁判官には公正な審理と判決を求める。また、法廷闘争のみに依存するのではなく、街頭へ出て声をあげよう!」と訴えました。

「労働者とコンビニオーナーの団結で、控訴審に勝利しよう!」

コンビニ関連ユニオン・河野委員長は「大阪地裁は、セブン本部の言いなり判決を出した。裁判所は、松本オーナーが365日働き、休憩もまともに取れない状態をしっかり見るべきだ。労働基本権を勝ち取る松本オーナー闘いに共に闘う!私は本部社員、労組の委員長で本部にまっとうなことを言うことなどから、仕事を与えられていない。他方では、時短をしている店を24時間営業に戻した本部社員は出世している。さらに本部社長が、私を名誉毀損で提訴した。私はこの攻撃に怯まず、全力で闘う。労働者とコンビニオーナーの団結で、控訴審に勝利しよう!」と話しました。

「松本オーナーの闘いが、多くのコンビニオーナーから支持されている」

八尾北医療センター労組の代表者、全学連の代表者が「松本オーナーの闘いと、改憲・戦争阻止の闘いに全力をつくす」など、共闘の決意を表明。コンビニ関連ユニオン・書記長が「セブン・イレブン本部が追い込まれているのは、松本オーナーの闘いが、多くのコンビニオーナーから支持されているからだ。控訴審の勝利をめざして共に闘おう!」と集会をまとめました。
最後に、関西合同労組・黒瀬委員長のリードで、参加者全員のシュプレヒコールで集会はお開きとなりました。

「控訴審第1回口頭弁論、大阪高裁」

公判は、松本オーナーの口頭陳述。松本オーナーは「私をセブン・イレブンから追い出すことを見抜いて欲しい」などと、裁判所は真相に目を向けることを求めました。
松本オーナー側の代理人から、控訴趣意書の控訴理由3点の要旨が読み上げられ、原判決の不当性の根拠が述べられ、当事者尋問と証拠(セブン・イレブン側が差し出した映像)の採用、セブン側の答弁書の反論を裁判所に求めました。
セブン・イレブン側の代理人からは、控訴趣意書・理由書の答弁書要旨が読み上げられ、「控訴棄却」を裁判所に求めました。
当事者尋問と証拠採用について裁判官は、一旦、別室で合議したうえ、「必要なし」と不採用の判断。セブン・イレブン側の答弁書の反論については、具体的な項目を確認し、松本オーナー側が来年2月末までに提出することが決定されました。
最後に裁判官が、判決を来年4月27日、午後2時20分と決定して第1回控訴審公判は終了しました。

「松本裁判の勝利めざして闘おう!」

すべてのコンビニオーナーの権利や条件に関わる、「セブン・イレブン松本裁判」の勝利をめざして、労働者・市民が先頭に立って全力で闘いましょう!

関西生コンニュース83号 更新しています

杉田水脈総務政務官が辞表提出

「LGBTには生産性がない」「チマ・チョゴリやアイヌの衣装のコスプレおばさん」など週刊誌やブログに掲載。また伊藤詩織さんを誹謗中傷し高等裁判所で賠償を言い渡されるなど国会内でも問題視されていた杉田水脈総務事務次官が12月27日辞表を提出しました。いつまでも適切な処分を下さない政府に対して日本軍「慰安婦」解決全国行動が、差別発言を認めず総務政務官に居座る杉田水脈議員について、12月24日抗議文を出しています。
岸田文雄内閣総理大臣、松本剛明総務大臣宛 抗議文 ココをクリック
「労働組合つぶしの大弾圧を許さない実行委員会」への賛同の呼びかけ PDF

映画 ここから 「関西生コン事件」と私たち

この映画は「フツーの仕事がしたい」「アリ地獄天国」など労働問題を取り上げ注目を浴びている土屋トカチ監督の最新作。「関西生コン事件」の渦中にある組合員たちの姿を描いた待望のドキュメンタリー映画『ここから「関西生コン事件」と私たち』がこのほど完成。10月下旬から各地で上映運動がはじまった。10 月 23日には「関西生コン労組つぶしの弾圧を許さな い東海の会」が名古屋で、11月6日には「労働組合つぶしの大弾圧を許さない京滋実行委員会」京都で上映会。業界・警察・検察が一体となった空前の労働組合つぶしに直面した組合員と家族の物語を見つめた。(写真右は京都上映会 で挨拶する松尾聖子さん) 今後、11月13 日には護憲大会(愛媛県松山市)、同月25日は「労働組合つぶしを許さない兵庫の会」が第3回総会で、12月16日は「関西生コンを支援する会」が東京で、それぞれ上映会をひらく。

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2021年12月9日「大阪市・契約管材局と労働組合の協議」
回答が大阪市のホームページに掲載 
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賃金破壊――労働運動を「犯罪」にする国 竹信三恵子(著)– 2021/11/1 旬報社 1,650円(税込み) 1997年以降、賃金が下がり続けている先進国は日本だけ。 そんななか、連帯ユニオン関西地区生コン支部は、賃上げも、残業規制も、シングルマザーの経済的自立という「女性活躍」も実現した。 業界の組合つぶし、そこへヘイト集団も加わり、そして警察が弾圧に乗り出した。 なぜいま、憲法や労働組合法を無視した組合つぶしが行なわれているのか。 迫真のルポでその真実を明らかにする。

目次 :
プロローグ
第1章 「賃金が上がらない国」の底で
第2章 労働運動が「犯罪」になった日
第3章 ヘイトの次に警察が来た
第4章 労働分野の解釈改憲
第5章 経営側は何を恐れたのか
第6章 影の主役としてのメディア
第7章 労働者が国を訴えた日
エピローグ

【著者紹介】 竹信三恵子 : ジャーナリスト・和光大学名誉教授。東京生まれ。1976年東京大学文学部社会学科卒、朝日新聞社入社、経済部、シンガポール特派員、学芸部次長、編集委員兼論説委員(労働担当)、2011-2019年和光大学現代人間学部教授。著書に『ルポ雇用劣化不況』(岩波新書、日本労働ペンクラブ賞)など。貧困や雇用劣化、非正規労働者問題についての先駆的な報道活動に対し、2009年貧困ジャーナリズム大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

第 10 回「日隅一雄・情報流通促進賞」の特別賞を受賞 詳しくはコチラ

(「BOOK」データベースより)

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