2.10 関西国鉄集会
「戦争国家化を打ち砕こう!安保3文書粉砕!国鉄1047名闘争の勝利で反転攻勢に出よう!」を掲げた「2.10関西国鉄集会」(主催、国鉄闘争全国運動・関西)が2月10日、大阪・港区民センター大ホールで開催され、100人超の闘う労働者が結集しました。連帯ユニオンからは、関生支部が参加しました。
「闘う労働組合の団結と行動で国鉄闘争に勝利しよう!」
司会の八尾北医療センター労組の灰垣書記長が開会宣言。灰垣書記長は「戦争情勢のなか、通常国会が開かれているが、歴史の転換期に私たちの闘いが問われている。闘う労働組合の団結と行動で国鉄闘争に勝利しよう!」と行動を提起しました。
「国鉄闘争勝利!関生弾圧粉砕!」
全金労組港合同の中村委員長が主催者あいさつ。中村委員長は「36年間、国鉄1047名解雇撤回闘争を闘い続けている。JRの人員削減の政策で、鉄道現場は人員不足に陥っており、事故や電車が止まることが頻発している。今年は、1047名の解雇を撤回させ、国鉄闘争に勝利しよう!そして、関生弾圧を粉砕し勝利しよう!」などとあいさつしました。
「1047名解雇撤回闘争、勝利まであと一歩!」
特別報告では、動労千葉の山田幕張支部長が「JRの外注化阻止を現場で闘ってきた。現在は、雇用継続を認めさせる闘いに入っている。36年間、解雇撤回闘争を貫いてきた。勝利まであと一歩だ!」。
関生支部武谷書記次長は、高槻生コン闘争など直近の現場闘争を報告したあと「湯川委員長への実刑攻撃を打ち破る行動として、2月18日全国アクション、3月2日の大津地裁判決日の座り込み行動への結集を呼びかける。国鉄闘争は佳境に入っており、今年中に決着をつけ、11月集会では、国鉄闘争の勝利を報告しよう!」。
動労西日本の原田委員長は「関生弾圧を粉砕しよう!国鉄分割民営化から36年。JRは、赤字路線の廃線、みどりの窓口閉鎖、防犯カメラによる監視の強化など労働者の分断政策を強めているが、現場の闘いでこれらを粉砕する。戦争を止めることができるのは闘う労働組合だ。共に闘おう!」と、それぞれの現場闘争の報告と国鉄闘争と関生弾圧粉砕に共に闘う決意が表明されました。
「日本のウクライナ戦争参戦、中国侵略戦争突入を阻止しよう!」
動労西日本の山田書記長から基調報告が提起されました。山田書記長は「①日本のウクライナ戦争参戦、中国侵略戦争突入を阻止しよう。②民主労総『国家安保法弾圧』と関生支部弾圧を許すな。③1047名解雇撤回闘争を軸に反転攻勢に立とう。④3月ダイヤ改正阻止、JR東日本と同じことがJR西日本でも起こっている。⑤3.4三次現地・第2波闘争-4.25尼崎闘争-5.19G7サミット粉砕で情勢をこじあけよう」などを詳細にわたり提起しました。最後に山田書記長は「2.23中央闘争、3.4三次闘争を突破口にして、4月統一地方選挙に勝利し、4.25尼崎闘争を爆発させよう!5.19 G7広島サミット決戦に総決起しよう」と行動提起して基調報告を締めくくりました。
「高槻市議選に勝利しよう!」
集会に結集した仲間からの決意表明では、高槻医療福祉労組の村山委員長、大阪市職員労組の赤田さん、日教組奈良市の有田委員長、関西合同労組の黒瀬委員長、全学連の代表者から労働現場の闘争が報告され、国鉄闘争、高槻市議選を共に闘う決意が表明されました。
「戦争路線を阻止するためにも、労働組合の闘いが重要だ!」
全金労組港合同の木下執行委員が集会のまとめ。木下執行委員は「東京で開催される国鉄闘争全国集会の前段に開催した関西国鉄集会は、中身の濃い基調報告、各決意表明など大成功だ。ウクライナ戦争から1年、岸田政権の戦争路線を阻止するためにも、労働組合の闘いが重要だ。国鉄闘争と関生弾圧の2つの柱で闘う確認ができた。今年の11月集会に向かって共に闘おう」と総括と新たな行動方針が示されました。
最後に、木下執行委員のリードで「団結がんばろう!」を参加者全員が唱和して、集会はお開きとなりました。
戦争国家を邁進する岸田政権を打倒しよう!闘う労働組合の団結と行動で戦争を阻止しよう!国鉄1047名解雇撤回闘争に勝利しよう!関生弾圧をはじめすべての労働組合つぶしを粉砕しよう!
映画 ここから 「関西生コン事件」と私たち
この映画は「フツーの仕事がしたい」「アリ地獄天国」など労働問題を取り上げ注目を浴びている土屋トカチ監督の最新作。「関西生コン事件」の渦中にある組合員たちの姿を描いた待望のドキュメンタリー映画『ここから「関西生コン事件」と私たち』がこのほど完成。10月下旬から各地で上映運動がはじまった。10 月 23日には「関西生コン労組つぶしの弾圧を許さな い東海の会」が名古屋で、11月6日には「労働組合つぶしの大弾圧を許さない京滋実行委員会」京都で上映会。業界・警察・検察が一体となった空前の労働組合つぶしに直面した組合員と家族の物語を見つめた。(写真右は京都上映会 で挨拶する松尾聖子さん) 今後、11月13 日には護憲大会(愛媛県松山市)、同月25日は「労働組合つぶしを許さない兵庫の会」が第3回総会で、12月16日は「関西生コンを支援する会」が東京で、それぞれ上映会をひらく。
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賃金破壊――労働運動を「犯罪」にする国 竹信三恵子(著)– 2021/11/1 旬報社 1,650円(税込み) 1997年以降、賃金が下がり続けている先進国は日本だけ。 そんななか、連帯ユニオン関西地区生コン支部は、賃上げも、残業規制も、シングルマザーの経済的自立という「女性活躍」も実現した。 業界の組合つぶし、そこへヘイト集団も加わり、そして警察が弾圧に乗り出した。 なぜいま、憲法や労働組合法を無視した組合つぶしが行なわれているのか。 迫真のルポでその真実を明らかにする。
目次 :
プロローグ
第1章 「賃金が上がらない国」の底で
第2章 労働運動が「犯罪」になった日
第3章 ヘイトの次に警察が来た
第4章 労働分野の解釈改憲
第5章 経営側は何を恐れたのか
第6章 影の主役としてのメディア
第7章 労働者が国を訴えた日
エピローグ
【著者紹介】 竹信三恵子 : ジャーナリスト・和光大学名誉教授。東京生まれ。1976年東京大学文学部社会学科卒、朝日新聞社入社、経済部、シンガポール特派員、学芸部次長、編集委員兼論説委員(労働担当)、2011-2019年和光大学現代人間学部教授。著書に『ルポ雇用劣化不況』(岩波新書、日本労働ペンクラブ賞)など。貧困や雇用劣化、非正規労働者問題についての先駆的な報道活動に対し、2009年貧困ジャーナリズム大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
第 10 回「日隅一雄・情報流通促進賞」の特別賞を受賞 詳しくはコチラ
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